2019年の大納会が終わり今年の株式相場も終わりです。今年は1年で18%上昇しました。
今年最後の日経平均株価は先週の終値から−181.10円(−0.76%)安い23,656.62円で取引を終えました。株価は下がって終わりましたが年ベースでは18%も上昇して終わり29年ぶりの高値をつけたようです。世界的な金融緩和が続く中、日本も順調に株価を上げて終わることが出来ております。
日経平均はここ10年間で13,110.18円の上昇をした。
10年前の2009年の日経平均の終値は10,546.44円でした。その10年後にあたる今日は23,656.62円で取引を終えているので10年間で13,110.18円上昇したことになります。
ダウ平均株価は2019年12月31日時点で10年間、18,034.09ドルの上昇です。
一方、米国株の代表数値とされるダウ平均株価は2009年の終値で10,428.05ドルだったので10年後は28,462.14ドルドルとして18,034.09ドルの上昇をしたことになります。
これを見る限りでは米国株に投資をした方がパフォーマンスは良かったことになります。しかし、為替リスクも含めると、どちらの国に投資したほうが良かったとは一概には言えません。ですが、両国とも大きく株価を上げたのは事実としてあります。
2020年代は株価は大きく上昇するかは分かりませんが投資をしている人としていない人では大きな差になります。
それではこの先10年間の2020年代はどのような株価になるか?皆さん興味があるかと思います。今後は新興国が大きく発展して新興国株が大きく上昇するかも知れません。一方、アメリカ株は自社株買いなどを積極的にやっている企業が多かったように感じます。なので、今後は株価上昇の伸びしろが少ないのかも知れません。
アメリカの経営者は積極的に株価を上昇させようとする傾向がある。
アメリカの経営者の報酬体系が株価に連動していたりする場合があるので自分の報酬を上げるために少しでも株価を上げようとする傾向があるような気がします。なので、この10年間は世界的に金融緩和が行われていたので企業側も積極的に株価を上げようとしていたように思います。
今後、新興国が想像以上に経済発展すれば新興国の株価も上昇するように思います。
この10年間、新興国株も大きく上昇したと感じている方もおられるかと思いますが実はそんなに伸びておりません。新興国のデータにはそれほど詳しくないですが新興国株ETFのiシェアーズMSCI新興国株ETF(EEM)の過去10年間のパフォーマンスは2009年の終値は10,101.93ドルで、2019年12月27日の終値は13,433.07ドルなので3,331.14ドルしか上昇していないのです。
この10年間、新興国株に投資していた人は、それほどパフォーマンスは良くなかった。
上述したように米国や日本株以外の新興国中心に投資をしていた人は結果的にパフォーマンスは良くありませんでした。素直に米国株や日本株に投資をしておいたほうが圧倒的にパフォーマンスが良かったのです。少し前に新興国ブームなどがあり、今後は新興国が伸びると言って積極的に新興国に投資をしている人が多くいましたが結果は良くなかったのです。
結局はどこの国が今後、上昇するかは誰も分からない。
結果を見てここに記述していますが10年前にはこの結果になることは誰も分かりません。今後、米国株や日本株が長期低迷することも十分考えられることです。現に日本株は失われた30年と言われ株価も長期低迷をしてました。たまたま、ここ10年間で大きく上昇しただけです。
米国株だからと言って永遠に上昇するとは限らない。
最近はインデックファンドの投資がだいぶ定着しており米国株のインデックファンドに投資する人も増えてきているようです。これは米国株のS&P500がずっと右肩上がりで上昇していることを根拠に人気になっているようです。S&P500を長期で保有して配当再投資を繰り返せば何もしなくて資産が増やせると多くの人が分かってきています。
しかし、これは過去の事象を捉えてそのように考えているだけです。過去の動きは未来に何も関係がありません。米国株も日本株のように30年近く長期低迷したら、それこそ別の国に投資をしておいた方が良かったとなります。30年と言えば十分長期投資になります。30年間ほとんどパフォーマンスが上がらなかったら、その30年を取り戻すのは大変です。
個人的に米国株はこれからも伸びると思っています。
このサイトで米国株を推奨しておきながら米国株の不安を記載しており恐縮ですが、リスクとしては認識しておかないといけません。私個人的には米国株はこれからも伸び続けると思っていますが何も保証するものではありません。あくまでも個人的な見解です。なので、もしこのサイトをみて投資を始める人がいても最終的には自分で判断して投資をして下さい。投資は自己責任です。
最終的には分散投資でリスクを下げるしかありません。
どこに投資したら良いのか分からなくなった人がおられるかと思います。しかし、最終的には投資の基本は分散投資です。米国株は伸びると思っても一国に集中するのは危険です。より安全に運用したい人は全世界に分散した方が分散効果は大きいです。本当にリスクを取りたくない人は米国株だけでなく新興国や違う国も含めて分散効果を発揮することをおすすめします。