米国株について共感できる記事のご紹介。今後の米国株は低迷する。
ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子が、ジム・ロジャーズ著『大転換の時代 世界的投資家が予言』(プレジデント社)から2021年の資産運用について考えられた記事を見つけましたので一部、紹介します。
「ここ20年間はアメリカの代表的な株価指数であるS&P500のインデックスを買っていれば儲かっていたかもしれないが、向こう20年は儲からないと思う。今であれば、どちらかと言えば日本のインデックスを買うべきだ。しかし皆はすでに上がった資産を買いたくて、横ばいの日本インデックスには手を付けないだろう。」
S&P500への投資はいつはじめても、長期保有をすればプラスになるとも言われてきました。特にリーマン・ショック以降は4倍以上になっており、米国で30代でアーリーリタイアするファイヤームーブメントという概念まで生まれました。しかし、これはあくまでも過去のことであって未来に関しては全く分かりません。
最近、私もブログの記事に書きましたが、米国株は少し過熱感があると思っています。米国株を推奨する記事なども増えましたし、アメリカ企業の優秀なところを過剰に表現しているように思います。
アメリカの靴磨きの話
有名な話ですがアメリカの靴磨きの話があります。
1929年10月24日(木曜日)に大恐慌が始まる大暴落がありました。その時のジョセフ・P・ケネディ氏(第5代米国大統領ジョン・F・ケネディの父親)と靴磨きの少年の逸話です。
ケネディ氏は株式投資で大儲けしていたのです。1928年冬、ケネディ氏は、靴磨きの少年に靴を磨いてもらっていたのです。靴磨きの少年はケネディ氏に向かって、ある銘柄の株を買うように勧めて来たそうです。それを聞いたケネディ氏は「株の素人が株の儲け話をするということは、この後に株を買う人はいない。」と考え、「株式は暴落する!」と思ったのです。
それで、ケネディ氏はすべての株式を売り払って難を逃れたのです。
この逸話は有名なので聞いたことがあるかも知れません。
アメリカ株も長期低迷する時期がある
アメリカ株を推奨する人の論拠として、アメリカの株価指数S&P500は、この150年間ずっと右肩上がりで上がっている。と言うものです。
これはS&P500の150年チャートを見ても確かにそうなっています。しかし、アメリカ株も部分的には長期低迷している時期もあるのです。
S&P500も10年から20年のスパーンで低迷している時期は何回かあるのです。個人投資家にとって10年や20年は決して短い期間ではありません。
現に日本株は30年以上も過去の最高値を更新していないのです。これがアメリカ株に起こらないとは限らないのです。
冒頭で紹介したジム・ロジャーズ氏の「向こう20年は儲からないと思う。」との発言は共感する部分があります。
株式投資はそろそろ売り払うべきとは言ってません。長期投資を続けることは悪くないです。
S&P500などのアメリカ株は長期低迷する危険があると書いてますが、S&P500の投資から降りるべきとは言っていません。
極端な投資行動は控えるべき
先ほど紹介した靴磨きの少年の話では、すべての株式を売り払っていますが、このような極端な行動は避けるべきです。
S&P500などの指数に投資している人が、大幅に暴落したら恐らく含み損を抱えるかも知れません。しかし、この含み損に耐えることが必要なのです。
また、長期投資の理論的なリターンを得るためには、株価の大幅な下落や長期低迷期でもコンスタントに積立投資に励まなくてはいけません。
恐らくこれが出来る人と出来ない人が多く出て来ます。株価が調子が良い時は、みんなこぞって投資をするものです。それが、今なのかも知れません。
だけど、本当の長期投資かは、他の人が見向きもしない時にもコンスタントに積立投資を繰り返しています。
最後に
今は投資環境かすごく進んでいるので若い人でも投資をしている人が増えました。それにより情報量も増えています。
特に調子が良い銘柄などは過剰に宣伝される傾向にあり、過熱気味になりやすいです。このような時でも気を付けて頂きたいのが分散投資です。
ある国や地域、銘柄などは集中して投資しないことが賢明です。アメリカ株に投資している人の中には、アメリカ株以外に投資をする奴はバカだと言わんばかりの人もいます。
馬鹿にされても資産を守ることは大切です。分散投資は自らできるリスク低減策ですので実施しておくことを強くおススメします。
ちなみに私はアメリカ株を推奨してますが、日本株も保有しています。もちろん日経平均連動とTOPIX連動のインデックスファンドです。
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