はじめに
2024年に制度改正された「新しいNISA」。
つみたてNISAは非課税期間が無期限になったとはいえ、「じゃあ、いつ・どうやってお金を取り崩すのか?」という疑問に直面している人は少なくありません。
実は、投資で最も大切なのは「出口戦略」です。
積み立てる期間よりも、どう使うかの方が難しい。
これは、私自身も長期インデックス投資を続けてきて実感しています。
この記事では、出口戦略の種類・それぞれのメリット・デメリット、そして私自身が選んでいる戦略について、リアルにお伝えします。
つみたてNISAの出口戦略とは?
出口戦略とは何か?
「出口戦略」とは、投資で築いた資産をどう取り崩して生活に使っていくかという方針のこと。
多くの人にとっては、老後の生活費に使うことが前提になります。
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いきなり全部売却する?
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毎月コツコツ売る?
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配当をもらいながら保有?
…など、選択肢は複数あります。
なぜ今から考えるべきか?
つみたてNISAは非課税ですが、取り崩しのタイミングや方法によっては課税対象になることもあります。
また、相場の影響で損失が出るタイミングで売ってしまうと、「儲けたはずが減ってしまった」という事態にもなりかねません。
出口戦略5パターンの比較
戦略名 | 内容 | メリット | デメリット |
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一括売却 | 一気に全部売る | 簡単・一度で終わる | タイミングリスクが高い |
定額売却 | 毎月○円ずつ売却 | 生活費に合わせやすい | 資産寿命に注意 |
定率売却 | 残高の○%ずつ売却 | 資産が減りにくい | 金額が安定しない |
配当活用型 | 分配金だけ使う | 元本を維持できる | 配当利回りが低い商品が多い |
課税口座への移管 | 非課税終了後も保有 | タイミングを選べる | 将来の税制リスクあり |
私の出口戦略と背景
私は現在、つみたてNISAでS&P500と全世界株式に毎月33,000円を積立中です。
保有資産はおよそ1,200万円(2025年6月時点)。将来的には2,500万円以上を目標にしています。
方針:定額+スポット売却型
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基本は「毎月5万円ずつ取り崩し」
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ただし、大きな支出(旅行・家の修繕費など)は別途スポットで売却
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下落時には取り崩しを一時停止して、現金で対応する想定
理由
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生活費と連動させやすい
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相場に振り回されすぎず、メンタルにやさしい
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公的年金+取り崩しで無理のない資産運用ができる
出口戦略を考える上での注意点
相場が悪いときはなるべく売らない
暴落時に取り崩すと、必要な金額を得るために多くの口数を売ることになり、回復後の恩恵が減ります。
税制や年金とセットで考える
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年間48万円以上の利益があると住民税・国保負担が増える可能性があります。
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公的年金+取り崩し資産の合計で「課税ライン」を超えないよう注意。
夫婦や家族単位での戦略も大切
NISA口座は個人口座なので、配偶者や家族と分散して持つのも有効です。
結論:最初から「出口」を意識する人が勝つ
投資は「始める勇気」も必要ですが、「やめ方・使い方」を考えている人はまだ少数です。
でも、実際にお金が必要になるのは「取り崩すタイミング」。
だからこそ、
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定額 or 定率でコツコツ売却する
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暴落時は売らない
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現金比率も維持しておく
…など、自分なりの出口戦略を持っておくことが最重要です。
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