資本主義は「資本」がモノを言う世界
2025年現在、日本は引き続き資本主義経済のルールのもとで動いています。この世界では、「資本」が多い人ほど、圧倒的に有利な立場にあります。投資もまさにその象徴です。
たとえば、年間4%の利回りで運用できたとします。1万円を投資して得られる利益はわずか400円ですが、1,000万円を投資していれば40万円の利益になります。同じパーセンテージの運用成績でも、元手が違えばリターンの規模もまったく異なります。
この意味では、資本主義は“平等な仕組み”とも言えます。誰に対しても同じルールが適用されるからです。しかしその一方で、「資本を持つ者」にとって有利な制度であることもまた事実です。
だからこそ、私たちは資本主義経済の「ルール」を理解し、それに則って行動する必要があるのです。
庶民は投資に不利?それでも投資すべき理由
現実として、私たち一般の庶民が数千万円という大金を、長期間“寝かせておく”ことは容易ではありません。日々の生活費に追われ、貯金を切り崩すことさえある家庭も珍しくないでしょう。
しかし、生活にかかる費用自体は、実は庶民もお金持ちもそれほど大きくは変わりません。つまり、生活に必要な分を差し引いた「余剰資金」の差が、投資のしやすさに直結しているのです。
だからといって「投資はお金持ちだけのもの」と諦めてしまうのはもったいない話です。たとえ少額でも、投資を始めることには大きな意味があります。
日本という資本主義経済の中で生きていく以上、そのルールに乗って行動することが、結果として私たちの暮らしを守ることにつながるのです。
お金を「使う側」か「受け取る側」かの違い
投資の世界では、「お金を消費する側」になるのか、「消費から利益を得る側」になるのかという視点が非常に重要です。
たとえば、あなたがイオン株式会社の株主だとしましょう。イオンモールで日用品を購入してくれた人々の売上の一部が、株主に配当として還元されます。つまり、買い物をしている“他人のお金”が、あなたの利益になるのです。
一方で、株を持たずにイオンでただ買い物をしているだけの人は、純粋に“お金を使う側”にとどまります。
この違いは金額にすれば数百円〜数千円かもしれませんが、「資本主義の本質」を知るには十分なインパクトがあります。
そしてこの体験こそが、資本主義経済の現実を“自分ごと”として理解する第一歩なのです。
少額でもいい。まずは体験してみることが大切
「経験は最大の財産」です。いくら理屈を学んでも、実際に行動してみなければ得られないものがあります。
私自身、初めて配当金を受け取ったとき、その金額は数百円にすぎませんでした。しかしそのとき私は、同じ銘柄に私の100倍の金額を投資している人は、私の100倍の配当を受け取っていることに気づきました。
まさに「資本主義経済のルールを体感した瞬間」でした。
そこから私のお金に対する価値観は大きく変わりました。何を買うか、どれだけ使うかを以前より慎重に考えるようになり、「お金に働いてもらう」という感覚が根付きました。
最初の配当金はごくわずかかもしれません。しかし、その体験は確実に“次につながる思考”を生み出してくれます。
そしてこの「考え方の変化」こそが、投資の真のリターンと言えるのではないでしょうか。
まとめ:今こそ一歩を踏み出すとき
2025年現在、世界的に株価は高水準にあり、「今から投資を始めるのは遅いのでは?」と不安に思う人も多いかもしれません。
しかし、投資とは一攫千金を狙うものではなく、長期的にじっくりと資産を育てていくものです。大切なのは、無理のない範囲で「損をしてもいいお金」を使い、長期で市場に参加し続けること。
特に日本では、つみたてNISAや新NISAなど、少額から投資を始められる制度も整っています。こうした制度を活用し、投資の世界に触れてみることは、今後の人生において非常に有意義な一歩となるでしょう。
「配当をもらう」「株主優待を受け取る」といった小さな体験が、あなたの考え方や人生観を大きく変えるかもしれません。
ぜひこの資本主義経済のルールを味方につけて、少額からでも投資を始めてみてはいかがでしょうか?
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