投資

日本製鐵の生産能力、大幅削減の発表を受けて個別銘柄投資の難しさを考える。含み損を抱えています。

Contents

個別投資株は個人投資家には難しいのでおすすめできません。分散投資を重視するならインデックスファンドの投資が賢明。

私は日頃から株式投資をするなら分散投資が基本だと言ってきています。ただ、投資を始めたときからこのことを分かっていた訳ではありません。始めて投資をした時は個別株投資からでした。当時に購入した株式も少しづつ売約しながらインデックスファンドに切り替えて来てます。しかし、個別株を売却するのも上手くは行ってはいないです。株式は購入するのも難しいですが売却時期も難しいです。本来であればタイミングを考えずに売却するのが正解なのですが、ついついそのままにしている株式もいくつかあります。

日本製鐵株で含み損を抱えています。

過去の無知の代償として失敗を犯している個別銘柄株をご紹介いたします。個別銘柄株はリスクが高いということをご理解頂きたいための失敗例としてのご紹介となります。過去に日本製鐵という株を購入して保持しております。

購入価格については、ここでは触れません。少々の含み損になっていることだけお伝えします。

日本製鐵株は13年ぐらいで6分の1以上株価が下がった。

日本製鐵は2020年2月7日は生産能力の大幅削減を発表しました。完全子会社で、2020年4月1日に吸収合併する日鉄日新製鋼、呉製鉄所(広島県)を2023年9月末までに閉鎖。そして、和歌山製鉄所の第1高炉の2022年9月をめどに休止を行うことを発表しました。この発表から日本製鐵の株価は大きく下がりました。2020年2月7日に1,552円あった株価は、直近の2月21日には1,350円となっています。日本製鐵の株価は2007年7月13日には、8,590円もありました。13年ぐらいで6分の1以上株価が下がったことになります。仮に高値で投資して長期保有していたら相当の含み損を抱えることになってしまっています。

鉄鋼業界全体が苦しい状況

また、今の鉄鋼業界は苦しい状況です。中国現地の鉄鋼メーカーは中国政府のインフラ事業に対応するため、生産を急激に増やしています。それにより、原材料の鉄鉱石等の価格が高騰しています。しかし、世界的な鉄の需要は落ち込んでおり、かなり窮地な状況です。仮に成果需要が回復しても中国の鉄鋼メーカーとの激しい競争が予想されます。なので、しばらくは鉄鋼業界の株価は低迷することが予想されます。

このように個別株に頼った投資は業界内に大きな不況が起きた時に、損失を一気に受けてしまいます。逆に言えば好景気になると一気に利益を上げれるかも知れません。しかし、変動が激しくなるため、個人が個別株で利益を上げるのはかなり難しいと言えます。

個別株投資をしたいのでしたら複数銘柄で業界を分ける努力は必要。

個人投資家の中にはインデックスファンドに投資するより個別株で投資をしたいという人もいます。個別株に投資することは面白く自分の予想が当たることの高揚感もあるので気持ちは分かります。ただ、もし、個別株に投資をするにしても分散投資は大切です。一つの企業に投資をすると最悪の場合、倒産してしまうリスクがあり、とても危険です。なので、個別株に投資するなら少なくとも10銘柄以上に分散して投資することが大切です。

業界も分散する必要がある。

また、投資する業界も分けることは大切です。上記にも記載しましたが一つの企業の業績が悪いということは業界内全体が悪いということが多いです。なので、業界を分けることも意識して分散して下さい。

過去の自分は業界も分けることを知りませんでした。

私の場合、過去の無知から神戸製鋼所の株も購入して保有しております。なので、2020年2月7日に504円あった株価は、直近の2月21日には448円と同じように下がっています。また、2007年3月9日には5,070円もありましたので、日本製鐵の高値と同じ時期から1/10以上も下がっています。これを見ても業界を分けることの大切さも分かると思います。ちなみに、私の場合、今でも両方を保有しております。

ディフェンシブ銘柄だから安心とは言えない。

個別銘柄を保有している人にはディフェンシブ銘柄に大きなウエイトを置いて投資している人がいます。銀行などに預金していても預金金利が低いので、ディフェンシブ銘柄に投資して配当を目当てにしている人がいます。特にご高齢の人だとディフェンシブ銘柄は安心感があり倒産の心配もないと思っておられる方がいます。

ディフェンシブ銘柄というのは、

 景気動向に業績が左右されにくい銘柄のこと

を言います。

東京電力の株も大きく下げました。

食品や医薬品、インフラ企業である電力・ガス、鉄道、通信などの会社がディフェンシブ銘柄と呼ばれたりします。確かに一般の企業より需要が安定しているので倒産のリスクが低いとは言えます。しかし、社会情勢は10年後、20年後の先は分かりません。ディフェンシブ銘柄の代表格だった東京電力も福島第一原発事故の影響で株価は大きく下げました。電力株銘柄は高齢者の人が退職金などを預ける気持ちで購入している人もいた銘柄です。それが一つの自然災害で大きく状況が変わりました。

なので、個別銘柄での株式投資はリスクが高く分散投資の大切さが分かると思います。もし、10銘柄以上に分散投資するほどの資金がなければインデックスファンドに投資する方が賢明なのです。