コロナショックから5年──あの時、私たちはどう動いたか?
2020年4月。日本政府が初の「緊急事態宣言」を発令。
世界中で経済活動が止まり、株式市場は急落しました。
しかし──あの未曾有の混乱の中、株価は意外にも早く回復し始めたことを覚えていますか?
当時は「これから世界経済は崩壊するかもしれない」と誰もが思ったはずです。
けれど、その“最悪のタイミング”で積立を止めなかった人たちは、今、大きな資産の成長を実感しているのです。
この記事では、2020年のコロナショックを振り返りながら、2025年の今だからこそ伝えたい「暴落時の投資戦略」「積立の継続力」「リスク管理の本質」について解説していきます。
2020年の市場:悪材料の中で株価が上昇した理由
2020年3月、日本市場では新型コロナウイルスの急速な感染拡大により、株価が急落。
日経平均株価は2020年3月19日に16,552円まで下落し、年初来安値をつけました。
ところが、わずか3週間後の4月8日には19,353円まで急回復。約17%の上昇です。
米国市場でも、2020年4月6日にダウ平均株価が1日で+1,627ドル(+7.73%)の上昇を記録し、大きな反発が始まりました。
この時期、市場が好感したのは以下の要素でした:
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ワクチン開発や治療薬に関する前向きな報道
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米FRBによる大規模な金融緩和とゼロ金利政策
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政府による迅速な経済対策(例:米国の現金給付)
つまり、「今が最悪だ」と感じるタイミングでも、株式市場はすでに“次”を見ていたのです。
含み損に耐えられなかった投資家も多かった
当時、インデックス投資家も含み損に悩まされていました。
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S&P500連動型ファンド:一時−30%以上の含み損
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日経平均連動型ファンド:年初比で−25%程度
「積立を止めるべきか?」「一度全部売って現金化すべきか?」と、多くの個人投資家が葛藤しました。
しかし、2025年の今、そのまま積立を継続した人の多くは資産を50%以上増やしています。
一方、「一度売ってしまった人」は再び買い戻すタイミングを見失い、リターンを取り逃がした可能性が高いのです。
暴落からの回復は「継続する者」のみに訪れる
コロナショックの最大の教訓は──
積立投資は“相場が悪い時期”にこそ威力を発揮するということ。
株価が下がっている時は、同じ金額で多くの口数が買えるため、次の回復期にリターンが大きくなる「種まきの時期」です。
2020年の下落局面でコツコツ買い続けた人は、その後の上昇相場で複利効果を最大化することに成功しました。
不動産市場や金融不安への懸念はどうだったか?
当時、不動産価格の下落や金融機関の破綻リスクも取り沙汰されていました。
実際の結果はこうです:
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都心の不動産:2021年以降に再評価され、むしろ価格は上昇傾向に
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欧州の銀行:2023年にはクレディ・スイスが経営危機に陥り、UBSに吸収合併されるなど、金融不安は時間差で現実化
つまり、「悲観シナリオ」は外れたわけではなく、タイミングがずれただけで起こり得る現実だったのです。
コロナショックの教訓:今後の暴落への備え方
2025年現在も、地政学リスク、米国の金利政策、中国経済不安など、マーケットの不透明要因は尽きません。
だからこそ、2020年の経験を活かしたいところです。
暴落時の5つの心得
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資産が3分の1減っても大丈夫なポートフォリオを持つ
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積立は止めない(継続が最大の武器)
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個別株よりも分散重視のインデックスファンドを基本に
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買い増しは控えめに。「ナンピン地獄」を避ける
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感情よりルール。日々の値動きに一喜一憂しない
新NISA世代にも伝えたい「積立継続の重要性」
2024年からスタートした新NISA制度で、積立投資を始めた方も多いでしょう。
この制度の非課税枠は魅力的ですが、その恩恵を最大化するには長期投資を継続することが前提です。
コロナショックを乗り越えた投資家のように、暴落時も淡々と積立を続ける強さが求められます。
まとめ|未来のリターンは“今”の行動で決まる
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コロナショックは私たちに「暴落と回復」を実体験させてくれました。
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含み損を抱えても、積立を続けた人は報われました。
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暴落時にどう動くかで、将来の資産は大きく変わります。
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新NISAでも同じです。継続こそが最強の戦略です。
これからも、マーケットは波乱を迎えることがあるでしょう。
その時こそ、この教訓を思い出してください。
「株価が下がった時こそ、未来の果実を仕込むタイミング」なのです。
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