投資

平均点こそ資産形成の王道!インデックス投資で成功する凡人の戦略

地味だけど最強な投資法、それがインデックスファンド

投資の世界にはさまざまな手法があります。短期で利益を狙うトレード、テクニカル分析、高配当株への集中投資など──。どれも魅力的に映りますが、それらは一部の成功者だからこそ再現できる手法であり、凡人にはハードルが高いのが現実です。

私がおすすめしている「インデックスファンドによる長期分散投資」は、リスクとリターンのバランスに優れた、誰でも実践可能な投資戦略です。地味で、退屈に見えるかもしれません。しかし、この“退屈さ”こそが成功への近道なのです。

投資手法は無数、でも再現性がないものも多い

投資手法を大別すれば次のようになります:

  • 長期投資 vs 短期投資
  • 分散投資 vs 集中投資
  • 逆張り投資 vs 順張り投資

さらには、チャート分析に基づいて、25日移動平均線、ゴールデンクロス、デッドクロスといったタイミングで売買するトレーダーもいます。YouTubeやSNSでは、目を引く手法が毎日のように紹介されています。

しかし、信じてしまったら最後、それに対する忠告は届きません。かつて競馬ファンの間で「CMの演出にレースのヒントがある」と信じられ、本が出版されるほどでした。役者が赤い帽子を被っていたから3番が来ると信じて馬券を買う、というようなオカルト的な予測もあったのです。

当然、理論的には破綻しています。しかし、信じている人には何を言っても通じません。投資でも同じで、理屈に合わなくても信じてしまえば正当化してしまうのが人間です。

問題は、それらの多くが再現性に乏しいということです。一部の天才的な投資家が結果を出したからといって、私たち凡人が真似できるとは限りません。その人と同じ銘柄を買い、同じタイミングで売ることが本当に可能でしょうか?

凡人におすすめしたい現実的な投資法

私が推奨するのは、極めてシンプルで誰でも実践できる方法です:

  • インデックスファンドに投資する
  • 長期で保有を続ける
  • 分配金は再投資する
  • 毎月コツコツ積み立てる

いわゆる「長期分散投資+配当再投資」という戦略です。投資対象は日本株や米国株に限らず、全世界株式にまで広げることで、リスクをさらに分散させることができます。新NISAでの全世界株投資などは、その典型です。

「長期」とはどの程度か?──答えは「生きている限り続ける」です。人生とともにある投資。それがインデックス投資の考え方なのです。

長期投資にも弱点はある

どんな手法にもメリットとデメリットがあります。長期投資や分散投資にも次のような課題があります:

  • 株価の上下に一喜一憂しやすい
  • 成果が見えるまでに時間がかかる
  • 爆発的なリターンは得られない

さらに、アメリカ株のように過去に右肩上がりの実績があるとしても、それが未来も続く保証はありません。株式投資の歴史は約150年と長くありませんし、庶民が本格的に投資を始めたのはここ数十年にすぎません。

データが限られる中で「長期投資が絶対」とは言い切れないというのも一理あります。しかし、他の投資手法と比べれば、長期分散投資は最も“再現性が高く、失敗しにくい”投資法と言えるでしょう。

インデックス投資=平均点の投資、でも侮れない

インデックスファンドは市場全体の成長を反映する投資信託です。つまり、平均点を狙う投資手法です。「平均じゃ満足できない」と考える人もいます。

しかし、平均点を取ることがどれほど難しく、価値あることか。個別株投資で何倍ものリターンを狙うには、情報収集力・分析力・判断力が必要で、失敗のリスクも高まります。

一方で、インデックス投資なら、世界経済の成長に乗る形で資産を増やすことができます。突出した成績はなくても、大きな失敗を避けられる。この安定感こそが、資産形成において最も重要なのです。

たとえば全世界株インデックスなら、アメリカ、中国、インド、日本など主要国の経済成長に同時に乗ることができます。一国の不調が他国の成長でカバーされる構造も魅力です。

投資で大切なのは「継続」と「ぶれない心」

  • 毎月の積立を続ける
  • 市場の騒がしさに惑わされない
  • 資産配分を定期的に見直す(リバランス)

これらを愚直に実践できるかどうかが、成功の鍵です。派手さはないけれど、インデックス投資は真面目にコツコツやれば誰でもできる。だからこそ最強なのです。

「継続」が最大の武器となるこの投資手法では、他人のパフォーマンスやSNSの情報に惑わされない心構えも重要です。投資をしていれば、必ずと言っていいほど「もっと儲かりそうな手法」に目移りします。けれど、そこで動いたら終わりです。

まとめ:つまらないくらいがちょうどいい

インデックスファンドへの長期投資と配当再投資。この手法は「地味」「退屈」と言われがちです。でもそれは、感情に左右されず継続しやすいということでもあります。

毎月一定額を淡々と積み立て、暴落があっても売らずに持ち続ける──。そんなシンプルなルールが、あなたの資産を着実に増やします。

凡人こそ、平均点でいい。いや、平均点を取れる手法こそが、最も強く、最も続けやすいのです。

あなたの投資は、誰かの真似でなく、自分に合った「続けられる投資」ですか? もしまだ答えが出ていないなら、一度インデックスファンドに目を向けてみてください。退屈な投資こそ、もっとも賢い選択なのかもしれません。

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