「FIRE(経済的自立と早期リタイア)に憧れるけど、50代からじゃ遅い?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。実は、50代からでも“現実的なFIRE”なら目指せる可能性があります。この記事では、新NISAを活用したFIRE戦略について、「妄想ライン」と「現実ライン」を具体的なシミュレーション付きで比較します。
妄想ライン:新NISAで一発逆転?理想が先行するFIREプラン
【条件例】
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年齢:52歳
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積立額:月20万円(年間240万円)
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運用利回り:年7%
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運用期間:10年間
【シミュレーション結果】
10年後の資産:約3,440万円(複利計算)
仮にこの資産を年4%で取り崩すと、不労所得は年間137万円(月約11.4万円)
【問題点】
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月20万円の積立は50代の家計にとってかなりの負担
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月11万円で生活するのは現実的ではない
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マーケットの上下で計画が崩れるリスクも大きい
つまり、「新NISAで10年爆益→FIRE」は理屈上可能でも、現実的には再現性が乏しいのです。
現実ライン:50代からの“部分FIRE”で自由を手に入れる
「完全リタイア」ではなく、「セミリタイア」や「部分FIRE」を目指すのが現実的です。
【条件例】
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年齢:52歳
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積立額:月10万円(年間120万円)
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運用利回り:年5%
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運用期間:10年間
【シミュレーション結果】
10年後の資産:約1,550万円
年4%で取り崩せば年間62万円(月5万円)
さらに、以下の要素を組み合わせると現実味が出てきます:
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企業年金+厚生年金:月10万円(65歳以降)
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週3勤務・パート:月8万円
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家計見直しによる支出削減:月2万円カット
これらを合計すれば、月23万円の生活費確保も可能。完全FIREではなくとも、働き方を選べるセミリタイア生活は十分に目指せます。
【結論】50代からのFIREは“形を変えれば”実現可能
「もう50代だしFIREは無理」とあきらめる必要はありません。現実的な戦略をとれば、「完全リタイア」は難しくても「経済的不安の少ないセミリタイア」は可能です。
ポイントまとめ
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月20万円の積立・年7%運用はリスク高すぎ=妄想ライン
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月10万円・年5%運用でも、部分FIREは十分射程圏内
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副収入・年金・支出見直しの組み合わせがカギ
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