日経平均株価が連日下落している。日経平均株価の終値は前日より447.96円安い21,948.23円。
2020年2月27日の日経平均株価の終値は前日より447.96円安い21,948.23円と大幅に下落しました。これで4日間連続の下落になります。先週末の2020年2月21日は23,386.74円だったので、今週だけで1438.51円も下落したことになります。原因は世界的な新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感が強まったことによるものです。これは、アメリカのダウ平均株価も下落しています。
個人投資家は何もしないが正解
コロナウイルスの感染拡大については終息の目処が立っていないので、世界経済に対する影響がどれくらいか広がるのかも分からない状況です。そのような中では、なかなか株価も上昇しないので、しばらくは我慢の状況が続くのではないでしょうか。
では、このような先行き不透明な株価の状況で個人投資家はどのように対応すべでしょうか。それは、基本的に何もしないというのが正解です。ここで損失を少しでも最小限にとどめようと考えて、保有株式を全部売却するような極端な行動は慎むべきです。
将来の株価は誰も分からない。
株式市場においては先行き不透明な経済ニュースにより大幅な下落を起こすことはよくあります。しかし、そのようなニュースは、損失の大きさが把握されだしたころに、株価が回復していくことがよくあります。ただ、この大幅な下落時期と下落幅、そして回復時期と回復幅は誰にも分かりません。このような下落と回復の市場状況を読める人がいれば大きな富を得られることは間違いないです。しかし、ほとんどの人はそのようなことは出来ません。ましてや不確かなニュースによる下落については対応できないのが通常です。なので、個人投資家はこのような時に株式の売買を行い株の下落による損失を防ごうと考えない方がよいです。
市場の歪みはチャンスでもある。投資家なら野心的であるべき。
ただ、不謹慎かも知れませんが先行きが不透明なニュースもいずれ状況が明確になり経済的な損失も分かってきます。そうすれば株価は自然に戻ってきます。なので、その時を狙って株式を購入して利益を上げることはありだと思います。逆に投資家でしたらそれくらいの野心は持たないといけないと思います。
大きく下げる要因
経済的なマイナスのニュースはしばしば過大に評価される場合が多いです。また、機関投資家などは顧客からお金をあずかって投資をしているので、顧客に対して説明責任があります。なので、このような市場に対して、マイナスニュースが広がる中で、何も対策をしないということは許されないのです。何かしらの対応をとりながら損失を回避するように努力をしないといけません。なので、損失を拡大させないように売りを急いだりしたりします。そのような機関投資家が多いと株価は通常より大きく売られたりするものです。
また、個人投資家でも含み損に耐えきれず狼狽売りをする人も多く出てきたりします。更に、信用買いなどをしている人は強制的に売却せざる負えません。市場が悲観的な時は大きく売られてしまうのは歴史的にも何回も起きています。そのような売りが大きく働く状況は市場の歪みを作り出します。個人投資なら、このような状況は絶好のチャンスと言ってもよいです。ここで株を購入しておき大きな値上がり益に備えることは重要なのです。
ウォーレン・バフェト氏の名言
あの政界的な投資家、ウォーレン・バフェト氏も「他人が貪欲になっているときは警戒し、他人が警戒しているときだけ貪欲になるべきです。」と語っています。ウォーレン・バフェト氏のような天才投資家の投資手法はマネできると思いませんが、このような誰にでもマネ出来るようなことはマネするべきです。なので、今、株価が下落している時は絶好の買い場かも知れません。恐怖で誰もが株を買うことを躊躇する時に買うことが出来る人は大きな利益を上げれるものです。しかし、なかなか出来ないと思います。なので、積極的な買いが出来ない人は、購入しないまでも狼狽売りだけはしない方が賢明です。
大きな下落をしている時は自分のリスク資産を見直すとき。
また、大きく下げたときには自分のリスク管理を再認識するチャンスです。今の株価下落ニュースが気になってしまう人はリスクを大きくとってしまっている可能性があります。このような時でも、平常心を保つことが出来て、当面の現金を保有出来ていれば問題ないです。さらには余剰な現金を確保しており、この下落相場の時に更に追加投資出来る人は、素晴らしいリスク管理をされていると思います。
現金比率が下がっている人は注意が必要。
今まで株価は順調に株価が右肩上がりで来ていたので、現金比率が下がりリスク資産を大きくしていることが多々あります。株価が順調に上げているときは現金で資産を保有していても増えることはありません。なので、ついつい株を購入して値上がり益を求めがちになってしまいます。そのような人は下落した時には気が気でなくなってしまいます。もし、そのような人はリスク資産を減らして現金比率を上げるようにしていくことをおすすめします。