投資と投機はまったくの別物
よく「投資」と「投機」を混同している人を見かけますが、この2つは明確に異なる行為です。
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投資は、生産活動に資産という形で参加し、その成果(配当や利益)を受け取る行為です。企業の成長や社会の発展に資金を提供する、いわば協力者のような立場です。
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一方の投機は、生産活動に関わるわけではなく、価格変動に賭ける行為です。価格差による利益を狙い、市場の歪みや値動きを読んで売買します。
つまり、投機はゼロサムゲーム。誰かが得すれば誰かが損をする世界です。
手数料やスプレッドを考慮すれば、長期的には個人は損をする構造になっています。
代表的な投機商品がFX(外国為替証拠金取引)や商品先物取引です。
私自身も、過去に原油の価格に賭けて失敗した経験があり、それ以降は投機に手を出さないようにしています。


FXで勝てるのはほんの一握りのプロだけ
たしかに、FXで大きく儲けている人たちがいるのも事実です。
投資雑誌では、「FXで億を稼いだ人」などが紹介されることもありますし、
機関投資家の為替ディーラーのように職業として利益を出している人も存在します。
では、なぜ多くの個人投資家はFXで損をして撤退していくのでしょうか?
その答えは、「情報量と情報の鮮度」の違いです。
FXで成功するプロは、為替変動に影響を与えるニュースをいち早く、ほぼリアルタイムで手に入れています。
そしてその情報をもとに、発表前から予測を立て、確度の高い行動を取っているのです。
しかし、一般の個人投資家が目にするニュースは、すでに「動いた後の古い情報」。
動いた後に取引をしても、市場の波に飲み込まれるだけです。
さらに、FXのプロたちは資金力も桁違いです。
為替市場は、一瞬で何百億円、何千億円が動く世界。
資金力に乏しい個人がプロと真っ向勝負しても、まず勝ち目はありません。
株式投資は個人でも勝てる世界
一方、株式投資の世界はFXとは違い、個人でも勝てるチャンスがあると私は考えています。
実際、投資の世界では有名ですが、
アクティブ運用(プロが市場平均を上回ろうとする運用)は、
インデックス運用(市場全体に連動する運用)に平均して劣るというデータがあります。
つまり、プロでさえ市場平均を上回ることが難しいということです。
だからこそ、自分の能力に自信がないなら、インデックスファンドに長期投資することが賢明な選択肢になります。
プロに勝てる数少ない方法が、実はこの「何もしない投資」なのです。
まとめ:FXはプロの世界。素人は手を出すべきでない
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FXは投資ではなく投機であり、ゼロサムゲームです。
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情報力・分析力・資金力の点で、プロが圧倒的に有利な世界です。
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個人が継続的に勝ち続けるのは非常に難しい構造になっています。
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一方、株式投資ではインデックス投資という個人がプロに勝てる方法があります。
だから私は、FXは絶対にやらないと決めています。
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