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ニューヨークダウ平均株価が2,000ドル以上の下落。今後、しばらくは下がり続ける恐れがある。

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ニューヨークダウ平均株価が2,000ドル以上下げてサーキット・ブレーカー発動

ニューヨークダウ平均株価が2020年3月9日の終値で前日比−2,013.76ドル安の23,851.02ドルで取引を終えています。本日の取引はサーキット・ブレーカーが発動されると言う大暴落の状態でした。

サーキット・ブレーカーというのは、

 ・株式などの取引で一定金額以上の変動を起こした時に強制的に取引を停止する措置

のことを言います。

この大暴落の主な原因は、

 ①新型コロナウイルスの感染の拡大

②原油価格の下落

にあります。

原油価格も大幅に下落して、世界シェア争いが激化する恐れも出てきた。

原油価格は2020年3月9日の原油先物相場で激しい売りが入り下げ幅は−30%以上となりました。OPECプラスの減産協議が決裂したことと、サウジアラビアが4月から日量1000万バレルを超の増産体制に入ることで市場が嫌気を指しました。

石油需要は低下している

OPEC(世界輸出国機構)を主導してきたのがサウジアラビアだったが、そのサウジアラビアが増産することにより世界的な石油競争が激化することとなります。しかし、新型コロナウイルスの感染の拡大で、世界的に人やモノの移動に制限が加えられています。なので、輸送などに使うガソリン需要は大きく低下することが予想されています。その中での増産になるので供給過剰となり原油価格は暴落してしまうのです。

ニューヨーク州で新型コロナウイルスの感染が拡大している。

また、新型コロナウイルスに関してはニューヨーク州では2020年3月1日に初めて感染者が確認されました。しかし、一週間後の7日には計89人に達したと報道されており急激な増加となっています。

これによりニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は7日正午に非常事態宣言を出しました。ニューヨークと言えば世界的に人が集まる観光地でもあります。ニューヨークで非常事態宣言が出されることにより経済的な影響も大きく、新型コロナウイルス感染拡大がさらに広がる恐れも強くなっています。

終息の予測は不可能

今後、いつ終息するのか、株価はどこまで下落するのかが予測不可能となってきました。その予測出来ないということが不安材料になりさらに下落するとうスパイラルになってしまっています。

日本の新型コロナウイルスの感染拡大は増加傾向となっており、右肩上がりが続いています。一方で中国の感染者数は落ち着いてきており、終息に向かっているという報道もあります。中国は一党独裁体制であるので封じ込めの手段として多少の人権を無視しても許容されるので終息は進むのではないでしょうか。

日本も対策は進んでいる

一方、日本では政府の対応が後手に回っていると言う批判もありますが、いろいろと対応をとっているように感じます。世界的にも新型コロナウイルスの感染が広がっているという認識があり、多くの国で緊急対応をとっているので近いうちに感染の拡大が終息することは予測されます。トランプ大統領も4月に終息すると見通しを示しています。時期までは誰も確証出来ないと思いますが、1年以上も続くとは思えないです。

このような荒れた株式相場で投資家はどう行動するべきか。

投資家はこのような状況でも自分で判断しないといけません。この乱高下する相場を一度離れて、落ち着いた時に入り直すか、それとも持ち続けるか、それともここはチャンスと捉えて買い増しをするかの判断が迫られます。

巷の状況を見ると、この急激な下落を恐れて狼狽売りしている人が多くいるように思います。長期投資を謳っていた人も狼狽売りをしだしています。これはこれで、その人の判断なので問題ないですが、私はおすすめしません。長期投資を決めたのなら持ち続ける方が賢明です。一度、売って再び買い直しをするようなタイミングを見計らうことはプロでも容易ではありません。

株価の暴落の原因は新型コロナウイルスによるところが大きいです。確かにこれにより世界経済は停滞してしまいます。しかし、いづれ解決するのです。また、解決さえすれば再び株価が戻ることは予測出来ます。確かに自分の資産が急激に減少していくのを、ただ見ていて、何もしないのは気持ちがいいものではありません。しかも、ついまで下がるかも分からない状況でホールドし続けるのは相当な忍耐がいります。

S&P500で言うと約19%も下落してしまっている。また、これからも下がるかも知れない。

S&P500で言うと、2020年2月19日の最高値から約19%も下がっています。S&P500の連動型、インデックスファンドで投資している人も資産がこれくらい下落をしているかと思います。これまで右肩上がりに来ていただけに、それ以上の損失をしたような感覚になってしまっているかも知れません。しかし、長期投資をしているとこれくらいの下げは定期的にやってきます。なので株価が一時的に下がっても気にしないことが賢明なのです。

下落相場を上手に過ごす方法

株価は今後も下げ続けるかも知れません。しかし、下落相場を気にしていたら負けです。変に行動を起こすと素人は失敗する公算が大きいです。行動して運よく成功することがあるかも知れませんが、投資は運で行うものではありません。なので、じっと耐えるほうが賢明なのです。耐える方法で一番よい方法は、一旦、株価は気にせずに自分の仕事に専念することです。専業に集中するよい機会にしたらよいと思います。