日々の株価変動に振り回されていませんか?
株式市場は毎日値動きを繰り返します。
日経平均株価やNYダウが上下すると、ニュースでも大きく取り上げられますよね。
「警戒感から売りが広がった」
「〇〇懸念で株価急落」
「押し目買いの動きが見られる」
「警戒感が和らいで反発」――
こうしたコメントはよく見かけますが、実際には後づけの説明にすぎません。
短期の値動きにはさまざまな要因が絡んでおり、個人がいちいち反応していたらキリがありません。
長期投資家にとって、こうした日々の値動きや解説に投資判断を左右される必要はないのです。
インデックスファンドに長期投資する本当の価値
私が実践しているのは「インデックスファンドを活用した長期・分散投資」です。
このスタイルは、短期のニュースや株価の上下とは無縁の投資法です。
インデックスファンドの長期投資には、次のようなメリットがあります:
① 経済成長そのものに投資できる
企業の生産活動が経済を成長させ、その成果が長期的に投資家へリターンとして還元される。
これがインデックス投資の本質です。
② 頻繁な売買によるコストを避けられる
売買のたびに手数料や税金が発生します。長期保有ならそれらを最小限に抑え、資産の目減りを防ぐことができます。
③ 分散投資によるリスク軽減が可能
世界中の市場に広く投資できるインデックスファンドは、個別銘柄の暴落リスクを低減してくれます。
このような投資手法をとる以上、日々の株価の上げ下げに一喜一憂するのは本質的ではありません。
チャート分析に時間をかけすぎるのは逆効果?
個人投資家の中にはチャート分析(テクニカル分析)に力を入れている人も多くいます。
もちろん、チャートを極めて利益を上げている人がいることは否定しません。
しかし、サラリーマンや兼業投資家にとって、チャート分析に時間を割くコストは大きいと感じます。
毎日ローソク足や出来高とにらめっこするくらいなら、本業に集中した方がはるかに効率的です。
私たちはプロトレーダーではなく、資産形成を目的とした長期投資家なのですから。
アナリストの相場予測に頼る必要もない
経済アナリストによる相場予測も、エンタメの一部として捉えておくのが無難です。
彼らの予測はあくまで「仕事の一環」であり、当たる保証はまったくありません。
私もかつて、有名な経済誌で「新生銀行が大化けする」との予測を見て購入し、
その後株価が半値以下になるという苦い経験をしました。
こうした予測に左右されて投資判断をするのは、まさに他人任せの投資です。
長期投資家が注目すべきは「国の政策」や「経済の地盤」
短期的な値動きや個別銘柄の話題は、投資行動には結びつきません。
しかし、以下のような経済の基礎情報や政策動向には注目すべきです。
長期投資家が注視したい情報一覧
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金融緩和や引き締めの動向
(例:日銀の方針転換、FRBの金利政策) -
政策金利の上下
(家計・企業の資金調達に影響) -
GDP(国内総生産)の成長率
(経済全体の健康状態を知る指標) -
日銀の政策決定会合の内容
(中央銀行の意図を探る上で重要) -
失業率や雇用統計の推移
(景気の強さや弱さが表れる) -
税制改正・社会保険制度の変更
(家計の可処分所得に影響) -
選挙結果や政権の経済方針
(予算編成や投資戦略に反映される)
こうした情報は、直接投資行動を変える材料ではありませんが、
自分のリスク管理や資産配分の見直しを考える材料になります。
経済ニュースは「頭の体操」として受け取ろう
日々の株価変動や経済ニュースは、「へえ、そうなんだ」と流すくらいでちょうど良い。
その情報にすぐ反応して売買することは長期投資の戦略と矛盾します。
ただし、「なぜ円高になると株価が下がるのか?」「金利が上がると株はどうなるか?」といった基本的な因果関係を理解しておくことは重要です。
情報の収集やニュースのチェックは、長期的視点で自分の考え方を磨くための材料と捉えましょう。
まとめ:本質的な情報だけを選び、自分の投資軸を保とう
投資をしていると、どうしても情報に振り回されがちになります。
でも、長期投資家にとって必要なことはただ一つ。
「ブレない投資方針を持ち続けること」です。
✔ 投資方針を変える必要のない情報
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日々の株価変動
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メディアの騒ぎ立て
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アナリストの予測
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個別銘柄の短期材料
✔ 投資判断に活かせる情報
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国の金融政策・財政政策
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金利動向・失業率・GDPなどの経済指標
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税制や社会保険制度の改正
日々のノイズに惑わされず、必要な情報だけを淡々と取り入れる。
それが、長期投資で結果を出すための知的スタンスだと私は考えています。
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