神戸製鋼所の株主総会の案内が届きました。
私は神戸製鋼所の株を1,100株保有しています。個別銘柄に投資している中では、それなりに大きな投資比率を占めています。
神戸製鋼所の株価は2020年6月6日の終値で433円で前日比27円(6.65%)の大きな上昇となりました。
しかし、それでもまだ含み損は72,000円ほどあります。まだまだ含み損は抱えたままになりそうです。
新型コロナウイルスの影響では2020年3月13日の終値で283円となった時があったので、そこからはだいぶ、回復したのでしばらくは保有することにします。
今後の回復に期待です。
神戸製鋼所の2020年3月期の配当は無配。
神戸製鋼所の「神戸製鋼所の2020年3月期の配当について」という紙が同封されていました。
そこには、
・海外の自動車向け販売数量の減少
・アルミの海外子会社における設備トラブルの影響
・固定資産の減価償却
・投資有価証券評価損を計上
などから最終赤字となったということです。
赤字は2019年度、第167期の経常利益で8,079百万円の赤字です。
継続保有をすることにした理由。
今後も鉄鋼業は厳しい経営環境のあると思っています。ただ、上記に記載させて頂きましたが、赤字理由についは改善されていくと考察しています。
海外の自動車向け販売数量の減少
こちらは一時的なものです。新型コロナウイルスの影響が落ち着いたら需要は徐々に回復していくのではないでしょうか。
また、自動車株は少しづつ回復してきています。そう考えると年後半からは生産量が増えていく公算が高いです。
アルミの海外子会社における設備トラブルの影響
アルミ海外子会社の設備トラブルは恐らく米国アルミ鍛造サスペンション拠点で設備トラブルのことを言われているかと思います。
もともとアルミに関しては中国とアメリカの設備を立ち上げ費用が増加したのが問題となっていました。
しかし、設備トラブルも収束とともに落ち着いてくるのではないでしょうか。
それよりかはアルミ事業は、競争が激しいので高コスト体質だと将来的に心配な分野になります。なので、将来的にも足を引っ張る事業となるでしょう。
固定資産の減価償却と投資有価証券評価損を計上
固定資産の減価償却と投資有価証券評価損を計上については一過性のものなので、それほど気にしなくて良い内容です。
最後に
ただ、神戸製鋼所の取り巻く経営環境は厳しいものがあると思っています。
・主力の鉄鋼で213,030百万円の赤字
・アルミ・銅で20,498百万円の赤字
2事業で赤字になっています。
しかも赤字額も大きいので、ここから立て直すのは至難の業です。
赤字が続くなら損切りも
この2事業で赤字が続くようだと損切りを真剣に考えないと行けないです。
生産量については、2018年度(第166期)の鉄鋼で6,978千トンだったのが、2019年度(第167期)6,566千トンと少し下がってます。
この生産量の減少に対して赤字幅も大きく上がっているので要注意です。
アルミ・銅は3期連続で赤字
また、アルミ・銅の生産量はアルミ圧延品が2018年度(第166期)355千トンに対して2019年度(第167期)は340千トンです。
さらに同圧延品は2018年度(第166期)145千トンに対して2019年度(第167期)は135千トンです。
今期は両方とも生産量が下がっています。しかし、前期の生産量のでも赤字なので、さらに赤字幅を拡大させたことになります。
株主総会の案内は2期までしか掲載されてませんが、アルミ・銅の分野は3期連続の赤字なのです。
このアルミ・銅の分野で黒字化を早くしてもらわないと神戸製鋼所の株を持ち続けるのは厳しいかと考えています。
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