いつの時代も「貯金の悩み」は変わらない
お金の悩みは、いつの時代も多くの人が抱える問題です。
実際、書店に行けば「お金の本」「ダイエット本」「英会話本」は、いつの年でも売れ続けている定番ジャンルです。つまり、それだけ多くの人が悩み、関心を持ち続けているテーマだということです。
貯金についても、書籍やSNSでさまざまなノウハウが紹介されていますが、実践し継続できている人は意外と少ないように思います。
私自身も貯金が得意なタイプではなく、30代半ばで一度、貯金がゼロになったことがあります。
しかし、そこから約10年ほどかけて、世帯平均を上回る資産形成を実現しました。特別な収入があったわけではありません。会社員としてごく普通に働きながら、日々コツコツ積み上げてきただけです。
その経験をふまえて、誰でも実践できる現実的な「貯金のコツ」を、2025年の今の視点からお伝えしたいと思います。
継続できる貯金目標の立て方:まずは「小さな成功体験」を
貯金は、英会話やダイエットと似ているところがあります。
少し節約しただけでは効果は実感しにくく、努力の成果が見えるまでに時間がかかります。
だからこそ、多くの人は途中でやめてしまうのです。
ダイエットでは「体重計に乗っても変化がない」、英会話では「何を言っているか聞き取れない」、貯金では「頑張って節約しても全然貯まらない」——そんな経験、ありませんか?
このようなときに重要なのが、「達成感」を得ることです。
達成感があれば、モチベーションが高まり、継続がしやすくなります。
貯金目標は「小さく・具体的に」が鉄則
たとえば「10年後に1,000万円貯める」という大きな目標を立てても、現状とギャップが大きすぎて現実感が湧かず、挫折しがちです。
それよりも、「今月は1万円貯める」「ボーナスから3万円先取りする」など、すぐに達成できそうな小さな目標を設定することが有効です。
給与支給のタイミングに合わせて「今月は〇〇円残そう」といった形で具体的な金額を決めておくと、毎月の家計管理が明確になります。
この「小さな成功体験の積み重ね」こそが、長期的な貯金につながっていくのです。
本気で貯めたいなら「先取り貯金」しかない
貯金の基本は、「収入より支出を減らすこと」です。
しかし、ここで陥りがちな思考が、「使って余ったら貯金しよう」という考え方です。
この方法では、思った以上にお金が残らない、もしくはまったく残らないということがよくあります。
お金が貯まる人の計算式
お金が貯まる人は、支出を収入に合わせて調整しています。
具体的には以下のような考え方です。
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NGパターン:
収入 ー 支出 = 貯金(使ってから余った分を貯金) -
正しいパターン:
収入 ー 貯金 = 支出(先に貯金額を決めて、残りで生活)
この順序を変えるだけで、驚くほど貯金の結果が変わってきます。
「先取り貯金」は仕組み化がカギ
自動積立や給与天引きなど、強制的に先取り貯金ができる仕組みをつくることが、成功の第一歩です。
先に貯金を差し引いてしまえば、残った金額の範囲内でやりくりする習慣が自然と身につきます。
この考え方は、2025年の今でも変わりません。むしろ、物価上昇や将来不安が高まる現代だからこそ、早めに生活防衛資金を準備しておくことが重要です。
意志が弱い人ほど「貯金の仕組み」に頼るべき
「頑張って貯めたけど、つい使ってしまった…」
こうした失敗は誰にでもあります。だからこそ、自分の意思に頼らず、「使えない貯金」を意識的に増やしていきましょう。
引き出しにくい貯金方法3選(意志の弱さ順)
以下は、引き出しにくさ=貯金の続けやすさを考慮したおすすめの方法です。
① 定期預金(軽度の対策)
普通預金よりも簡単に引き出せない仕組みです。満期まで引き出さない前提のため、気軽に使いづらいという心理的ハードルが働きます。
② 個人向け国債(中度の対策)
途中換金がしづらく、満期まで保有することで利子も得られます。元本保証もあるため、ローリスクで確実に資金を寝かせる手段として有効です。
③ iDeCo(最強の強制力)
60歳まで原則引き出し不可能な「年金型貯蓄」。元本確保型の商品を選べば、投資に不安のある人でも安心です。貯金代わりに利用している人も増えており、2025年現在では加入者が大きく増加しています。
貯金ができないと悩む方は、こうした「貯金が崩せない仕組み」に頼ることで、強制的にお金を貯める道が開けてきます。
まとめ:貯金は「仕組み」と「目標設定」で続けられる
貯金が苦手な人がやるべきことは、意志に頼ることではなく、「仕組み」を整えることです。
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大きな目標よりも、小さな目標を積み重ねる
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毎月、給料から先取り貯金をする
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引き出しにくい貯金方法を選ぶ
2025年の今、将来に対する不安や物価上昇など、家計のプレッシャーは高まっています。だからこそ、日々の生活の中で**「確実にお金が残る流れ」**を作っておくことが何より大切です。
意志の弱い自分を責める必要はありません。仕組みと目標を工夫すれば、誰でも少しずつ資産を積み上げていくことができます。
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