節約

楽天市場が税込3980円以上の購入で送料無料。アマゾン価格をチェックしてからの購入が必須。

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楽天市場が税込3980円以上の買い物で送料無料にすることになった。

楽天市場が2020年3月18日から税込3980円以上の買い物を対象に送料無料にすることになりました。今までは楽天市場は出店する側が独自に送料を決めることが出来ました。しかし、これからは一律、楽天の方針により税込3980円以上の買い物については送料を無料にせざるを得なくなってしまいました。

独占禁止法違反の可能性

これについて、公正取引委員会が優越的な地位の乱用にあたり、独占禁止法に違反する可能性があるとして、出店者から事情を聞くなど調査を始めたと報道されています。しかし、楽天市場を運営する楽天の三木谷浩史会長兼社長は強気です。「十数パーセントは、皆さんの流通総額が上がると確信している。何が何でも皆さんと一緒に成功させたい。」と出店者側に訴えかけ、協力を呼びかけると共に何が何でも実施するとの強い意志がを示しました。

送料は店舗側の負担(楽天側の負担なし)

そもそも送料は無料のはずがなく誰かが負担しないといけません。それは店舗側が負担するのが購入者が負担するのかの違いです。しかし、今回は楽天側が独自に無料の方針を打ち出したにもかかわらず楽天側は何も負担しないという何ともわがままな方針なのです。少し話を聞いただけでもおかしな話と思いますが、三木谷浩史会長兼社長はおかしいとは思っていないようです。

独自サイト販売をしている企業の中には撤退を決めた企業もある

そのような中、ウォルト・ディズニー・ジャパンとワークマンは2020年1月27日に楽天市場からの撤退を表明したました。自社サイトの販売を強化していく方針のようです。

恐らく大手の自社サイト販売をしている会社はこの流れが進むのではないでしょうか。純粋に考えて自社サイトでは送料を取るのに楽天市場では送料無料では自社サイトで購入してくれる人がいなくなります。

楽天市場のサイトに魅力がなくなっていく可能性も

また、楽天市場の販売では送料込みの値段にする必要があり割高感に見えて楽天市場での売上も下がってしまう恐れがあります。この辺は楽天スーパーポイントの付与などの付随するサービスがあるので消費者の行動は読めませんが難しい店舗運営になるのではないでしょうか。楽天市場での出店メリットが減少すれば撤退が増えるかと思います。

小さな店舗は送料を価格転嫁するしかない

これは自社サイトを持っている企業などは良いですが小さな店舗運営をしている経営者は本当に大変かと思います。特に薄利多売での商売をされている方は送料負担を強制されるのは大変です。価格に転嫁するしかありません。

ネット販売の最大大手と言えばアマゾンです。アマゾンとの価格競争は激化するのか。

しかし、ネット販売の世界はあのアマゾンとガチで勝負しないと行けません。恐らく三木谷浩史会長兼社長もアマゾンとの戦いを意識しての方針かと思います。小さな店舗は楽天スーパーポイントや楽天セールなどの楽天市場での集客力を利用してアマゾンなどと対抗していたと思います。しかし、楽天市場の商品が全体的に高い印象になり集客力が落ちてしまったら小さな店舗は大きな打撃です。

アマゾンは既に楽天市場より送料が安い

アマゾンは2,000円以上の購入やプライム会員(月額500円)については送料を無料としています。その時点で既にアマゾンの方がお得なのです。また、私の感覚では楽天よりアマゾンの方が商品の値段が安いものが多いように思います。ただ、私は楽天スーパーポイントを集めているので、楽天スーパーポイント付与分も勘案して購入しています。なのでまだ、楽天市場で購入する方が多いです。しかし、楽天スーパーポイントを集めている人でなければ楽天市場の魅力は大きく下がってしまいます。

利用者については既にアマゾンの方が上

調査会社「ニールセン」の2019年4月時点のネット通販の国内の利用者の調査ではアマゾンが5004万人、楽天が4804万人となっています。もうすでにアマゾンの利用者数が多いのです。そもそも、楽天市場はインターネットのショッピングモールの形態をとっています。一方、アマゾンは独自巨大店舗で販売をしています。なので、送料も含め自社独自で決めて展開できるのです。しかし、楽天市場は個々の店舗が独立しており店舗自体がお客様でもあります。なので、このような一方的なやり方で失敗するとどんどんと店舗が撤退してしまいます。

店舗の撤退が増えると楽天市場の魅力がなくなる。

実店舗の百貨店やショッピングモールもそうですが店舗がどんどん抜けていき歯抜けのようなショッピングセンターは魅力を失います。楽天市場も有名店舗がどんどん抜けていけば楽天市場の魅力はどんどん失われてしまうでしょう。

楽天市場も焦りがあるのかも知れませんが送料無料にこだわり各店舗の信頼を失うと相当苦しい状況になるのではと心配します。また、楽天の最近の株価も低迷を続けています。一方、アマゾンは個々最近、停滞していますが基本的には右肩上がりです。楽天には何とか頑張って頂きたいと思っています。

節約家としてはどうしたら良いか。

楽天市場がすぐにどうこうなるとは思いませんが、一般消費者は、しばらく送料も含めたアマゾンの価格と比較をしながら購入することが大切です。

プライム会員になって購入するべきか総合的に送料を考えましょう。

アマゾンはプライム会員になる必要があるのか既にプライム会員なのかでも値段の考え方が違ってきますので注意して下さい。また、楽天は楽天スーパーポイントの付与がありますので楽天スーパーポイントがどれくらい付与されるのか、送料負担は適正かを確認して購入する必要があります。

楽天経済圏に入って楽天スーパーポイントを集めることを日常にしている人は楽天市場の買い物をする前に、アマゾン価格を事前にチェックするようにして下さい。(楽天市場での買い物を当然の行為とするのは見直して下さい。)

ポイント収集も臨機応変に対応が必要です。

楽天スーパーポイントに魅力がなくなったらすぐに変更するようにしましょう。ポイントはアマゾンもありますし、他の企業もポイントサービスをやっています。自分に適したポイントは時代と共に変える必要があるのです。今回の送料無料方針は大きな変化になるかもしれません。なので、気をつけて下さい。