米国株は右肩上がりに推移していて、過去のパフォーマンスは優秀。
米国株は過去に大きな暴落や不況を繰り返しながらも、右肩上がりに株価が上がってきています。
アメリカの代表的な株価指数、S&P500のチャートでも長期的に見たら右肩上がりに上がっているのが分かります。
出典:google
あの投資の神様と言われるウォーレン・バフェット氏も自分が死んだ後の資産運用について奥様にアドバイスをしています。
その発言が、
「現金の10%を米国の短期国債に、残る90%を超低コストのS&P500のインデックスファンドに投資しなさい。ヴァンガードのファンドがいいだろう。この方針なら、高い報酬のファンドマネージャーを雇うどの年金基金、機関、個人の出す結果よりも長期にわたって良い成績を上げられると思う」
です。
米国株投資家の人にとっては援護射撃のような発言だった為、米国株推奨者はこれをよく紹介しています。
ただ、1つ忘れてはならないことは彼の資産は兆円を超えています。彼はアメリカ人であり基本ドル建てで資産運用を中心に行っています。
また、奥様は聡明な方だと思いますが、バフェット氏ほどの投資知識がある分けではありません。なので、上記のようなアドバイスになるのだと思います。
アメリカ経済の好調を称賛する声に対して思うこと。
日本でも投資環境は整っており、昔に比べたらアメリカ株が購入しやすくなりました。
2000年以前にマイクロソフトの株を買うには、それなりの手数料と購入手続きが必要だったと聞いています。
今ではネット証券で手軽にアメリカの株や投資信託を低手数料で購入することが可能になっています。
アメリカ株の過熱感
それも相まってアメリカ株に投資する人も増えて来ました。
また、増えるだけなら良いのですが、アメリカ株に傾倒して日本株に投資をするのはバカだと言わんばかりに発言されている人も出て来ました。
彼らの言い分は、
①人口が増加していく
②アメリカ株は過去150年間はずっと右肩上がり
③人材が豊富で優秀
④これからもアメリカ経済は強い
といった内容をよく聞きます。
言われている内容はすごくもっともで納得できます。
しかし、このような称賛は日本が世界経済の牽引役を担っていた1980年代にも言われていたことです。
今でこそ日本の終身雇用制度は悪く言われていますが、昔は日本型の雇用体系が組織力を強くしている。とか言われたりしていたのです。しかし、今ではそれも経済成長が出来ない理由とされたりしています。
なにが言いたいかと言うと、経済が上手く行っているときは誰もが称賛します。何もかもが良く見えて来るのです。昔のsonyやPanasonicは、今のappleのように褒めたたえられていました。
何か今のアメリカ経済好きの人は勝ち馬に乗るのが好きなだけのように見えて来ます。
日本経済に起こったことがアメリカに起こらないとは限らない。
日本は1989年に日経平均株価で3万8915円87銭の値段をつけました。これが、日本の日経平均株価の史上最高値です。
日本の失われた30年
それから30年以上が経ちますが、日経平均株価は未だに3万8915円87銭を超えることはありません。最近、ようやく3万円台が見えてきたところです。
しかも、この30年間で2万円を超える期間もほとんどなかったのです。長期低迷と言われても仕方がない状況です。
アメリカ株に起こらないとは限らない
今はアメリカ株は堅調で強いです。世界経済の牽引役と言ってもいいです。
しかし、過信は禁物です。
アメリカの経済成長に賭けるのは合理的だと思いますし、それだけ魅力のある国だと思います。ただ、前提条件が崩れることはいつでもあります。
アメリカも過去に10年から20年の間、長期低迷した時期もあったのです。特に1929年の世界恐慌から元の水準まで回復するのに20年以上かかっています。
個人にとっての20年間は決して短い期間ではありません。むしろ長い期間です。アメリカ株も今後、大きく暴落をして回復に時間がかかることも十分ありうるのです。
基本は分散投資をしてリスク回避を図る。
なので、アメリカ株だけに邁進するのは、あまりおすすめ出来ません。
仮にアメリカ株の暴落が起きれば、おそらく日本株も大きく値を下げると思います。しかし、下落した時でも集中投資しているより分散投資をした方がリスクは低減出来ます。
今後のグローバル資本主義がどのような現象をもたらすかは誰も分かりません。なので、個人が意図的に出来るリスク低減策は分散投資ぐらいです。
なので、私はアメリカ株も買い進めますが、日本株も一定程度保有することはやめないと思います。
日本株がアメリカ株より急成長する可能性にも賭けています。日本のサラリーマンも死ぬ気で働いてますから。
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