インデックスファンド投資が主流に?なぜ今、長期積立が選ばれているのか
近年、インデックスファンドへの長期投資が「投資の常識」として広まりつつあります。書店に行けば「ほったらかし投資」「積立NISA」「全世界株・S&P500」などの言葉が並び、多くの著名人や投資家もインデックスファンドの優位性を語っています。
たしかに、個別株や不動産投資に比べてリスクが抑えられ、初心者でも始めやすい投資手法です。しかし、それが「簡単」「誰でも儲かる」投資法かというと、決してそうではありません。
私はこのブログで、これまで何度もインデックスファンドの長期投資を推奨してきましたが、それは「お金持ちになりたいから」ではありません。私の目的は、老後に普通の生活を送るための資金をコツコツ貯めることです。
老後資金として7,200万円を目指す理由|インデックス投資でお金持ちにはなれない?
私が目指している資産の目標額は、60歳までに7,200万円です。理由はシンプルで、年金以外に月20万円の生活費を確保したいから。仮に60歳で定年し、90歳までの30年間で月20万円×12ヶ月×30年=7,200万円が必要になる計算です。
もちろん、実際には資産の一部を運用しながら使っていくため、全額現金で用意する必要はありません。それでも、安心して暮らすためにはこのくらいの備えが欲しいというのが正直なところです。
ただ、この7,200万円という金額、はたから見れば「すごい」と思われるかもしれませんが、決してお金持ちになれるレベルではありません。いわゆる「準富裕層」レベルですが、それも日々節約しながら、生活を切り詰めてようやく目指せる金額です。
しかも、それだけ努力しても到達できるかは分かりません。実際、ここまで節約しながら貯めていても、達成できるかどうかは不透明です。それでも、老後に普通の暮らしをするため、私はこの目標を諦めていません。

インデックスファンドは夢を見ない投資|低リスクでコツコツ積み立てる覚悟
インデックスファンドは、株で一発当てて人生を変えるような投資法ではありません。SNSで話題になるような、「株で大儲けして家を一括購入!」「高配当で悠々自適!」といった派手な結果は、基本的に期待できません。
それどころか、「海外旅行を我慢してインデックス投資に回す」といった地味で退屈な世界が待っています。
高収入の人が、余剰資金で安定的に資産形成を図るなら、インデックスファンドは非常に優れた選択肢です。しかし、「低収入だけど、お金持ちになりたい」という人にとっては、あまり向いていない投資法かもしれません。
ただ、私のように「低収入でも将来は普通の生活をしたい」と考える人には、インデックスファンドは有効な選択肢です。決して楽ではありませんが、「普通を目指す」にはちょうど良い手段だと思っています。
大切なのは、インデックス投資に夢を見ないこと。市場が上がっても下がっても、感情に左右されず、毎月コツコツ積み立てる。もはやこれは「積立定期預金」のような感覚です。

まとめ|インデックスファンドは我慢と覚悟の積立投資
インデックスファンドへの長期投資は、「誰でも簡単に儲かる投資法」ではありません。むしろ、我慢強く積み立て続ける精神的なタフさが求められる投資法です。
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お金持ちにはなれない
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投資しても生活が劇的に変わることはない
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5年後に大きな運用益があるとも限らない
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株価低迷に苦しむ時期もある
それでも、市場平均というリターンを得たいなら、継続するしかありません。夢を見ず、地道に積み立て、気づけば資産が形成されていた──そんな未来を目指して、私は今日もインデックスファンドに投資を続けています。