ダウ平均株価が終値の最高値更新。長期金利上昇懸念が和らぐ。
2021年3月10日、ダウ平均株価は前日終値比464.28ドル高の3万2297.02ドルとなりました。4営業日連続で続伸したかたちとなりました。
また、終値の史上最高を更新しています。主な理由はインフレ加速への懸念が後退したことによる買いが入りました。
今まで長期金利の上昇懸念より株が大きく売られ株価が下がっていました。それが、解消したことによる上昇です。
基本的に債権は株より安全資産となりますので、金利が上昇すると株より債権が買われる方向に動きます。
それにより、株が売られ債権に資金が流れ価が下がる構図です。
ナスダックは不調
ただ、一方でナスダックは、この1か月は不調です。それほど、大きく伸びていません。
本日、ダウ平均が大きく続伸しましたが、ナスダック総合指数は4.99ポイント安の1万3068.83で終わっています。
また、我らがS&P500もダウ平均ほどは続伸していません。
S&P500種は前日比0.6%高の3,898.81です。
懸念材料がなくなれば、今後は続伸する可能性が高い。
現在は、皮肉なことに景気が上昇するニュースにより株価が下がる方向に向かいます。
コロナ禍で実体経済が大きく棄損しているので政府は大型の金融緩和を実施しています。
この金融緩和による株高なので景気が上昇すると金融緩和から金融引締めに動くのは必然です。
なので、金融引締めの懸念が後退すると株高に向かうのです。恐らく今後、しばらくは株高方向に動くのではないでしょうか。
金融引締めの懸念は出ますが、政府はすぐに金融引き締めに出るとは思いません。もっと実体経済が回復しないと金融引締めを行うことはありません。
なので、今後、米国の失業率や金利上昇の指標については実体経済を反映するので、注目しておくことが大切です。
私の予想では、まだまだ、金融引締めまで先が長いと思っています。
金融引締め後は大きく株価は下がる。
ただ、金融引締めになると今の株高を維持するのは難しいです。恐らく大きく下げることになるでしょう。
どれくらい下げるかは予測不可能ですが、数十パーセントの下げは覚悟する必要があると考えています。
なので、今の内からリスク管理をしっかりとしておく必要があります。年間で40%ぐらい下げても耐えれるぐらいのリスク許容度にしておく必要があります。
これは精神的な面も含めて。
人は思っているほど、自分のリスク許容度は高くないです。なので、冷静に判断してリスク管理することが賢明です。
タイミングを見計らうのはおススメしない。
上記のように金融緩和が起こると株価は大きく下げると書きました。なので、このタイミングで売り抜ければ損失は避けれると考えると思います。
しかし、このようなことは上手く行きません。
いつ、どのタイミングで下げるのかは誰も分からないのです。今まででも金融引締め後、すぐに暴落するようなことはありませんでした。
一回目の金融引締め後に上昇することもありました。そのような時は心理的に損をしたと感じるものです。
なので、タイミングを見計らうより自分のリスク許容度で調整する方が賢明です。
最終的には何もしない方が得な場合が多いのです。
最後に
株価の予測は難しいですが、現在、世界中で金融緩和の流れです。なので、基本的には株価においてはプラスです。
しかし、株価が大きく下落する要因はいつでも存在しています。ただ、それが顕在化していないダケだったりします。
なので、普段からリスク管理をしっかりして、いつ暴落が来ても耐えれるようにしておくことが賢明なのです。
長期投資は何度も大きな暴落を経験するものです。
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