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個人投資家におすすめな債券投資。個人が購入してよいのは長期国債だけです。

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最強な安全資産は長期国債

以前に個人投資家には債券投資をおすすめしない。との記事を書きました。しかし、一つだけおすすめな債権があります。

それは、

 ・個人向け国債の10年満期(変動金利型)

です。

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現在、日銀のマイナス金利政策もあり長期金利は、ほぼゼロに状態にあります。

2019年3月14日の終値では-0.045%となっています。なので、国債をすすめるのは意外に思われるかもしれません。

ただ、現在、普通預金以外で安全資産の置き場所を考えられておられる人は、長期国債がいいと思います。

債権価格の下落リスクに対して

債権は市場金利が上昇すれば価格は下落します。今後、政府の経済政策がうまくいき物価上昇をしてインフレ方向に傾くと金利も上昇します。

長期金利が上昇すると債券価格は下落する

そうなれば国債の価格も暴落しますので、国債に投資するのはリスクが大きいと考えることもできます。

※物価が上がらないまま長期国債の利回りだけが上昇することは、今のところ考えにくい(日本自体の信用リスクの拡大)

しかし、個人向け国債の10年満期(変動金利型)の場合は少し違います。

債券価格の下落に対する保険

こちらの商品は長期金利が大幅に上昇して、長期国債の価格が暴落しても二回分の利払いを払えば償還できます。

金利上昇への保険がついている商品だと認識していただいてよいです。

債権投資の中でも債券価格暴落に保険をつけてくれている安全商品ということです。しかも国が発行する債権なので預金しているのと変わりません。

銀行預金より安全な国債投資

その様に考えれば現在の普通預金より安全な資産の保管場所と考えることが出来ます。

預金保険の条件

現在、普通預金は、

 ・一人、一行、一千万円まで

しか預金保険を受けることしかできません。

一銀行に一千万円までしか預けてはいけない

一銀行に一千万円以上預けることは、預入銀行の経営破綻リスクを引き受けることになります。

しかも、今は銀行は経営状態がいいとはいえない状況です。あの、メガバンクのみずほ銀行ですら最近、6,800億円の損失を発表いたしました。

これが地方銀行になるともっと苦しい状況だと想像できます。

また、最近ではスルガ銀行のように過剰な融資をして問題を起こしたりしております。地方銀行は違法ギリギリのことをしないと経営が厳しいと考えるのが自然です。

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政府のゼロ金利政策もあり銀行経営は難しい状況にあります。また、国債が暴落するような局面になれば多くの銀行は多量の国債を保有しているので、更に経営を苦しめる可能性もあります。 ※ただ、物価上昇で国債が暴落する局面では景気も上昇しているので全体的には経営が安定する可能性もあります。

なので、銀行に多額の預金をしておくなら長期国債に移しておく方が安全です。

国債の暴落局面が起きても慌ててはいけない。

国債の暴落が起きて気をつけないといけないのは安易に外貨預金などの外貨建ての資産に移さないことです。

長期金利が上昇した場合は円高に進む可能性が高いので、すぐに外貨リスクを取ることは避けた方がいいです。

また、金利の上昇は株価の下げ材料でもあるし、金融引き締め材料でもあるので国債からの資産の移し方は慎重になった方がいいです。

現実的には現金で保有するのが一番という場合もあることを視野に入れながら対応する必要が出てきます。

長期国債を購入する時に最も気をつけるべきこと。

そして何より一番気をつけないといけないことは長期国債を金融機関から購入する際に、別の金融商品をすすめられることです。

金融機関としては長期国債の購入手数料は他の金融商品より低いです。なので、なるべく手数料の高い金融商品を購入して欲しいと思うはずです。

ある程度まとまった現金を保有している顧客が国債を購入しにきたら、別の金融商品に誘導してくることは容易に想像できます。

ここで間違っても営業マンの営業に引っかかってはダメです。金融営業マンがすすめる商品にまともなものがある可能性は極めて低いです。

銀行の窓口で国債以外の商品を勧められたら毅然と断ることが大切です。気をつけて下さい!!

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