はじめに:投資に「暴落」はつきものです
「株価が大きく下がったらどうしよう」
そんな不安は、投資を始めたばかりの方なら誰もが感じるものです。特に最近は「米利上げ」や「インフレ懸念」など、市場を不安定にするニュースも多く見かけます。
私は投資歴18年。これまでにリーマンショック(2008年)・コロナショック(2020年)・米利上げ局面(2022年〜)と、3つの大きな暴落を経験してきました。
本記事では、これらの局面をどう乗り越えてきたのか、そして暴落時に持っておきたい心構えや投資戦略を、初心者にもわかりやすく解説します。
暴落はなぜ起こるのか?過去3回の大きな下落を振り返る
リーマンショック(2008年)
サブプライムローン問題を発端に、世界的な金融危機が発生。日経平均は1年で約50%下落し、私も保有していた投資信託の評価額が大きく目減りしました。
コロナショック(2020年)
新型コロナウイルスの感染拡大により、経済活動がストップ。世界中の株式市場が急落し、わずか1ヶ月で30%以上下落したファンドも珍しくありませんでした。
米利上げ局面(2022年以降)
アメリカが急速に金利を引き上げたことで、成長株やハイテク株が大きく下落。インデックス投資家にとっても厳しい時期が続きました。
これらの「暴落」は、いつ起こるか予想できませんし、事前に回避するのも困難です。だからこそ、あらかじめ心の準備をしておくことが重要です。
暴落時にやってはいけない行動とは?
一番やってはいけないのは「焦って売る」こと
多くの人が暴落時に陥るのが、「このままゼロになるかも…」という恐怖からの狼狽売り。
私もリーマンショック時、評価額が半分になった口座を見て動揺しました。しかし、ここで売ってしまえば、本当の損失が確定してしまいます。
「底で買い直す」はほぼ無理
よく「いったん売って、底で買い戻す」という考えを耳にしますが、これはプロでも難しい行為。
底がどこかを正確に当てるのは不可能ですし、精神的にも消耗します。
実際、私は売らずに持ち続けていたファンドが数年後に回復し、元本を大きく上回った経験をしています。
私が実践してきた暴落時の投資術
積立投資を「止めない」
どんなに下落しても、私は毎月の積立設定を継続しました。
特にコロナショックのときは、買付額を少し増やすほどでした。なぜなら、価格が下がる=安く買えるチャンスでもあるからです。
この「淡々と積み立てる」姿勢が、暴落後の回復時に効いてきます。
ポートフォリオの見直しは“平常時”に
暴落中にポートフォリオ(資産配分)をいじるのはおすすめしません。冷静な判断ができなくなるからです。
私は「株式:現金=95:5」という高リスク寄りの構成ですが、それは長期的なリターンを信じているから。暴落時も手を加えず、そのままにしています。
現金比率は低くても「心の余裕」は保つ
私の現金比率は5%未満ですが、それでも暴落時に不安にならなかったのは、生活水準を常に下げていたからです。
また、本当に困れば投資信託を必要な額だけ躊躇なく現金化するつもりだからです。
このように「いつ現金が必要になるか」を考えておけば、暴落でも落ち着いていられます。
暴落は「試練」ではなく「成長のチャンス」
暴落を経験すると、資産は一時的に減ります。でも、そこで投資をやめなければ、必ず得られるものがあります。
リーマンショック後の株価は、数年かけて完全回復しました。コロナショック後の株価は、わずか1年で史上最高値を更新しました。
つまり、時間を味方につけていれば、相場は戻る可能性が高いのです。
まとめ|暴落は「恐れるもの」ではなく「備えるもの」
これまで私が経験してきた暴落はいずれも、その後に必ず回復のフェーズがありました。
初心者の方にお伝えしたいのは、「暴落=終わり」ではないということ。
正しい知識と心構えがあれば、暴落はむしろチャンスになります。
最後に、暴落時に覚えておきたい3つのポイントをまとめます:
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焦って売らない(狼狽しない)
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積立投資は止めずに継続
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暴落後の回復を信じる「時間軸」で投資する
長期投資の本質は、「市場に居続けること」。
一緒に、どんな相場でも揺るがない投資家を目指しましょう。
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