投資

投資に対する誤解。投資はバカでも大丈夫。頭が良すぎると運用パフォーマンスを下げてしまう。

投資の本質。

投資に対して誤解している人が意外に多いです。以前にも書いたことがありますが、投資というのは、

 ・生産活動に資産という形で参加する

行為のことです。

投資と投機の違い。ゼロサムゲームに投じるのは投資でなく投機です。リスクとリターンが合わない。投機を投資と勘違いしている。 投資と投機を混同している人が多くいると思います。 FX(外国為替証拠金取引)は投資ではない とく...

投資は商売と違う

しかし、投資を、

・安くで買って高くで売る

ことが投資と思っている人がいます。

まるで、商売のように考えて頻繁に売り買いをしているのです。確かに、これで多くの利益を得る人がいるかと思いますが、厳密な意味では投資ではありません。

株の価格差を利用して利益を上げているだけです。一種の投機と同じです。

投資について最低限必要な知識。

投資をする上で頭が良い必要はありません。中学程度で習う一部の数学的知識があれば十分です。

投資商品は複雑になればなるほど手数料が高くなる

逆に、変に頭が良い人は複雑なな金融商品を好んだりします。そして、複雑に構成されたアクティブファンドや投資商品を理解した気になって購入をして、高い手数料を払うことになります。

投資商品は複雑になればなるほと人の手が加わるので手数料が高くなります。

また、バイオ関連株やAI関連株など時代に取り残されたら困ると思い、このような金融商品に手を出したりします。

素人は良くわからない商品に手を出さないこと

素人は自分の知識がないことを前提に良くわからない商品には手を出さないことが賢明です。

金融のプロたちは複雑な数式と最新理論を駆使して意味不明な商品を生み出してきます。しかし、このような商品に手を出すのはヤメたほうがいいのです。

リーマンショックの発端となったサブプライムローンなどは典型的です。

投資については最低限

 ・利回り

 ・複利の効果

を理解しておけば十分です。(しかし、これが結構、重要です。)

利回りについて

利回りとは、投資した金額に対する収益割合を1年あたりの平均に直した数字です。

 ・計算式:利回り(%)=分配金ー税金/投資元本÷運用年数×100

ここで重要なのは運用年数です。

複利について

複利とは、

・利子に対してまた利子がつくことで、一定期間ごとに利息が元本に組み入れられること

をいいます。

運用年数が大きくなれば利益も大きくなる

複利というのは運用年数が長くなるほど果実も大きくなります。

複利の計算式は、

計算式:複利=元本(利回り%÷100)+1)^運用年数

となります。

 例:100万円×(0.07+1)×(0.07+1)×(0.07+1)×(0.07+1)=131万円

   ※年利7%=0.07 4年の運用年数 で計算した場合

   ※複利周期は1年で計算

ここでも重要なのも運用年数になります。

数式が苦手な人は、運用年数が長いほど利益が大きくなると覚えておけばいいです。

なので、運用年数が投資のパフォーマンスにとって重要なのです。

素人でもプロに勝てるのが投資。

投資で利益を上げるには専門家ほどの知識を必要ありません。株式投資は素人でもプロに勝てるゲームなのです。

プロの投資家は顧客からお金を預かって投資します。そのため。リスク管理、顧客への説明、高いパフォーマンスを要求されるます。なので、専門的な知識が必要なのです。

個人投資家にとっては専門的な知識など不要です。

運用業界の常識

専門的な知識を得たとしても、運用パフォーマンスが良くなるかといったら、あまり関係ありません。

運用業界の常識ですが

アクティブファンドの運用成績の平均は市場平均を下回っている

のです。

プロでも市場平均を上回るのが難しいというのが現実です。

素人がプロに勝つ方法。

なので、素人がプロの投資家に勝とうと思ったら、インデックスファンドに投資して長期保有すればいいだけなのです。

頻繁な売り買いは複利と利回りの効果を損なう

頻繁な売り買いをすると手数料分だけ運用パフォーマンスを下げてしまいます。また、複利の効果も失われます。

頭がいいと運用成績を下げる

素人は自分のお金で投資しているので顧客のために高いパフォーマンスを上げる必要がありません。

また、同業者との競争もないので自分のペースで資産を増やしていけばよいのです。なにより高い専門的知識を持っていても運用パフォーマンスに大きく影響しないのです。

投資において頭の良し悪しは関係ないです。「利回り」と「複利の効果」を理解しておけば十分です。

変に頭が良いと逆に損をするかも知れません。

自分は人より優秀という意識があるので、人より市場を理解し、他人を出し抜けると勘違いしてしまいます。

うぬぼれはパフォーマンスを下げる要因になることもあるのです。

最後に

金融マンは基本的に高学歴で高収入の人が多いです。自分の中の潜在意識に、人より優秀だと思う気持ちがあるのでしょう。

しかし、その優秀という自信とうぬぼれが市場平均を下回ってしまう一因でもあります。

決して金融マンをバカにしている分けではありません。

ただ、運用において頭の良し悪しと能力は関係ない。というのは、ファンドのパフォーマンスが証明しています。頭が良くても将来を予測することは出来ないのです。

生産活動から利益を出すには時間がかかります。すぐに果実を手にすることを考えない方が賢明です。

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