株式の下落相場や大きく株価を下げた場合に耐えることが重要。
最近の株価は米中貿易戦争の影響もあり大きく株価を下げる局面が頻発しております。長い間、株式投資をしている人であれば珍しくないでしょうが、不安定な株価は落ち着かないものです。
株式投資を始めたばかりの人には厳しい局面になっています。耐えることを覚えて下さい。
株式投資をしていると大きく株価が下げる場面は何度も出くわします。長期投資を実践している人であれば、その数も多くなるでしょう。上げ相場が長く続いていたので含み益を大きく抱えている人は下落相場の時でも何とか耐えられるかも知れません。しかし、投資初心者で株を始めたばかりの人は大きく下げると含み損を抱えて精神的に苦しくなります。なので、この時に狼狽売りをしてしまう人がいます。しかし、次の上昇局面が来た時に利益を手にすることが出来なくなるのでやめた方が良いです。株式投資は大きく下げたり、下げ相場の時にどのようにしのぐかで将来のパフォーマンスが変わります。投資においては耐えることも必要なのです。
タイミングをみて売り買いするのはプロでも難しい。自分の改善行動は裏目に出やすいので注意が必要。
株価が大きく下げたりすると、手持ちの株式を一度売って次に上げる時にもう一度買い直せば良いと思いがちです。自分の資産が減っていくのを眺めるだけなのが耐えられず、行動に移して改善しようと思う気持ちは分かります。しかし、このような行動が上手くいく確率は低いです。なぜなら、もう一度買い直すタイミングなど誰も分からないからです。これはプロでも難しいです。ランダムに動く株価を正確に捉えることが出来るなら誰も苦労しません。たいていの場合、売ったらすぐに値上がりして行き、慌てて買い戻したら下がってしまうというような残念な結果になってしまうものです。絶対にそうなるとは言えませんが自分の行動でパフォーマンスを改善させようとすると多くの場合、失敗します。自分の能力を過信しない方が良いのです。
下落相場で出来ることなど何もありません。基本的には耐えるしかないのです。
下落相場に直面した場合、狼狽売りするよりも次の上昇相場まで耐えるのが正解なのです。株式はリスク資産に位置します。なので、元本が保証されている分けではありません。なので、リスクに見合ったパフォーマンスが期待できるのです。
リスクに耐えることが投資家の仕事でもあります。
リスクの正体は損をすることなのです。なので、一時の損を抱えるのは想定しておかなくてはいけません。この損をして嫌な気持ちになることが一つのリスクなのです。言い換えれば損をして嫌な気持ちになるのが仕事と言うことです。何事も楽してお金を稼ぐことは出来ません。株式投資は一見、楽して儲けているみたいなイメージを持たれたりしますが、そんなことはありません。この損をする、あるいは損をしてしまうかも知れないという嫌な気持ちになることが仕事なのです。決して株式投資は楽な仕事ではないのです。リスクと言うものを負担して利益を上げているのですから。なので、投資家はこの損をする気をちに慣れるしかありません。
リスクをコントロールする方法は投資金額の調整と分散投資です。リスクコントロールは投資家にとって重要です。
投資家にとって重要なのはリスク管理です。下落相場の時は自分のリスクが過剰になっていないか整理する良い機会です。長い間、上昇相場が続くと人間は欲があるのでリスクを大きくとってしまいがちです。現金を多く手元に置いていても資産が増えないので上昇相場の時は現金比率を下げてリスク資産に多くお金を投入しがちです。しかし、ひとたび下落に転じるとそのリスクが大きく損失へと跳ね返ってしまいます。なので、常に自分が許容できるリスクを把握して無理のない投資を心がけることです。
人によってリスク許容度は違うので自分で判断するしかない
それではリスク許容度は、どの程度でしょうか。私が考えるリスク許容度は、直近3か月程度は生活に困らない程度の現金を保有しておくことと考えています。しかし、これは私が考えるだけで人によってリスク許容度は違います。1年は生活に困らないぐらいの現金を持たないと安心できないという人は、そこまで現金を貯金できるまで投資などしない方が良いのです。
完本割れを意地でも嫌う人は株式投資には向きません。
また、少しでも元本割れをするのが嫌だと思う人のリスク許容度はかなり小さいです。なので、そのような人は国債などの元本割れしない安全資産にしか投資してはいけません。このような人がリスクの大きい株式などに投資をすると少しの下落で狼狽売りをしてしまい、利益を上げるどころか損をしてしまいます。
自分で出来るリスクコントロールで分散投資はとても重要です。
このサイトでいつも言ってますが投資の基本は長期投資と分散投資です。この分散投資はリスクを下げるのに一番効果的です。リスクとリターンのバランスをしっかり考えた場合、分散投資が最高のリスクヘッジです。私がリスク許容度を直近3カ月程度の現金としているのはしっかりと分散投資が出来た場合の数字です。このリスクを下げることで集中投資より多くのお金を投資にまわすことも可能になります。リスクは投資金額と分散投資の調整でコントロールが可能になることを覚えておいてください。間違っても狼狽売りするような投資は絶対に避けて下さい。