日本の株価が連日、大きな下げに見舞われている。
日経平均株価が連日大きく下げています。
2021年3月23日の東京株式市場で日経平均株価は3日間続落して、前日比178円23銭(0.61%)安の28,995.92円となりました。
TOPIXも続落し、18.70ポイント(0.94%)安の1971.48ポイントで終わっています。
日本銀行の政策転換が大きい
正直、日本株は上値が重たくなっています。少し上がっても突き抜ける感じがありません。
これは日本銀行の政策転換が大きいと個人的には思っています。以前、記事にしましたが、日本銀行は19日に政策の変更をしています。
ETFの買い入れは継続すると表明してますが、日経平均は対象から外しました。
また、年間、6兆円の買い入れ額の撤廃をしています。ただ、上限12兆円は撤廃していません。
なので、政策的には金融緩和継続です。
しかし、買い入れ額の縮小を狙っているのは容易に想像出来ます。その証拠に上記の発表から日経平均株価は連日下げております。
日本銀行の買いがあっても上値が重たい
一応、日本銀行は上記発表の後も、買い入れを行っています。現に、22日は買い入れを実施したと公表しています。
日本銀行は22日の東京株式市場で、通常の上場投資信託(ETF)を501億円買い入れたと公表した。前回実施した5日と同額。
日銀は19日の金融政策決定会合で政策点検を踏まえて、ETF購入については年間12兆円の上限を維持する一方で同6兆円の原則を削除し、TOPIX連動型に限定することを決めた。「市場が大きく不安定化した場合に、大規模な買い入れを行うことが効果的」とも位置付けた。
黒田東彦総裁は22日の参院財政金融委員会で、決定を受けたETF買い入れは「より機動的・効果的な金融緩和が可能になる」と説明した。
同日の東京株式相場は、米金融当局が大手銀行に対する資本優遇策を打ち切ることや日銀のETF買い変更に伴う思惑などで下落した。TOPIXの終値は前営業日比22.03ポイント(1.1%)安の1990.18、日経平均株価は617円90銭(2.1%)安の2万9174円15銭。
出典:Bloomberg
上記のように日本銀行が買い入れを行っても上値は重たいのが現状なのです。
日本銀行のETF買いは減少傾向
もともと、日本銀行はETFの買い入れ額を減らしてきてました。それに加え、19日の発表があったので市場の警戒感は一気に強まったのです。
日本銀行の投資姿勢に対する変更は大きな影響を受ける。
日本銀行は金融引き締めに思われないように、相当工夫をして19日の発表に臨んだと思います。
日本銀行はETF買いをやめたいのが本音だと思います。日本銀行がETF買いによる市場に対する影響を考えない分けがありません。
出来ることならやめてしまいたいのです。
なので、あのような発表の仕方になったのだと思います。
日本の株価は上値が重い展開が続く
市場は正直です。この後、日本銀行が買いに走っても上値は重たいのではないでしょうか。
もともと、日本の株価は日本銀行の「買い」の下支えがあることによって、維持されていました。
ほぼ、ドーピングのような「買い」です。見かけ上の株価が上がっていただけなのです。
日本銀行の買いは想像以上の効果だった
私は日本銀行が金融緩和をやめた分けではないので、少しぐらいの調整が入っても、それほど株価に影響を与えないのではないかと想像していました。
しかし、私が思っている以上に日本銀行のETF買いの影響は強かったようです。
上記のような発表をしただけで連日下げるのですから。
なので、恐らく金融緩和をやめるともっと下げる可能性があります。
日本の株価は想像以上に弱いのかも知れません。
最後に
この後、想像に反して株価が盛り返すかも知れません。しかし、私は日本株の買い増しは、しばらくやめるつもりです。
分散効果を意識すれば日本株も一定程度、購入しておくことは大切だと思います。ただ、日本銀行によって歪められた市場に参加するのは危険性を感じます。
なので、しばらくはアメリカ株中心に買い増していくことにします。
日本株はしばらく様子見です。ただ、保有している日本株を売却することまでは考えていません。
にほんブログ村に参加してます。クリックして頂くと有り難いです。