日本銀行が金融緩和の長期化を見据えた政策修正を決めた。
少し前に記事にしましたが、日本銀行が上場投資信託(ETF)購入の見直しが入ることが決まりました。
本日の金融政策決定会合で、原則年6兆円の購入額の目安を削除しました。
また、購入対象も東証株価指数(TOPIX)連動型のみとなり、日経平均は外されました。
なので、本日の日経平均株価は大きく下落してしまいました。
日経平均株価は、前日比424円70銭安の2万9,792円05銭となりました。
一方でTOPIXは+3.70ポイント上がり(+0.18%)、2,012.21ポイントとなり年初来高値を更新しています。
日銀は19日の金融政策決定会合で、金融緩和の長期化を見据えた政策修正を決めた。上場投資信託(ETF)購入は原則年6兆円の目安を削除した。株高局面は購入を見送り、市場の混乱時に積極的に買う姿勢を明確にした。買い入れ対象は東証株価指数(TOPIX)連動型のみとする。将来のマイナス金利深掘りを可能にするため、金融機関に上乗せ金利を付ける制度もつくる。
出典:日本経済新聞
日本株はこれから上値が重たい展開になると考える。
日本銀行が上場投資信託(ETF)購入は原則年6兆円の目安を削除したことは、それほど悪いことではありません。
正直、日本銀行のETF買いは市場にとってあまり良い効果があるとは思っていないのが正直な私の意見です。
ただ、一方で株価にとっては大きなプラスだったことは事実です。
今回、その「原則年6兆円の目安を削除」したことは株価にとってはあまり良いニュースではないと感じています。
一応、補足をしておきますと日本銀行は買い入れは継続することは表明しています。また、上限の12兆円は撤廃していません。
それでは、なぜ、あまり良いニュースではないと思っているかと言うと、買い入れ額を調整したいと日銀が思い出しているということです。
日本銀行は、「市場の状況に合わせて弾力的に買い入れる。」としてますが、今まで買い進めた結果、間接的に保有する株式は東証1部全体の7%を占めると言われています。
正直、日本銀行もこの状態を良くは思っていないはずです。
なので、買い入れ額を抑制したいが、金融緩和をやめる、と受け取られると市場が一気に冷え込みます。
なので、金融緩和は継続することを含みつつ、買い入れ額を抑制したいのが本音ではないでしょうか。
全体的に考えると、以前より金融緩和を少し押させる方向に向けつつあると考えられます。
個人投資家はどのように考えるべきか。
しかし、個人投資家は今回のニュースで過度にリスクを縮小する必要はないと考えています。
一応、日本銀行の金融緩和は継続方向です。長期的に考えれば株価は上昇する方向には、まだ、あると思っています。
しかし、ここ数か月のように大きく株価が上昇する勢いは失われるのではないでしょうか。
若干の調整局面が続くように予想されます。
なので、長期的に考えれると、今のうちに利益確定してリスク資産を減らすことは得策でないように思っています。
また、むやみに日本株の購入に向かう必要もないです。今のリスクを維持しながら様子を見るのが得策ではないでしょうか。
ただ、積み立て投資などで日本株を購入している人は止める必要もないと考えます。
最後に
日本株は上値が重くなると予測しましたが、世界的には金融緩和の状態です。
なので、今、もし買い増しをするなら米国株の方が良いように思います。米国株も史上最高値を更新し続けていますが、金融緩和の終わりは、まだ、先のようです。
私は、しばらく積立購入は米国株だけにして行くつもりです。
投資は自己責任です。今回のニュースについても、ご自身の判断で投資行動を検討してみて下さい。
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