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新型コロナウイルスの影響で日経平均株価が20,000円を下回ると考える理由。アメリカ株は再び上値を目指すと考える。

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日本円が対ドルベースで円高に進んでいる。

新型コロナウイルスの影響がなかなかおさまりません。ダウ平均株価も連日下げが続いています。また、有事の時の円買いで、円高が一気に進んでいます。2020年3月6日の円相場で1ドル、105円台に突入しました。対ドルの円相場では2週間で約7円の上昇になります。

円高は輸出企業にはデメリットだが輸入企業にはメリットが大きい。

円高になると日本株は下落傾向に向かいます。日本は輸出企業が多いので、円高に向かうと企業業績を圧迫してしまい株価が下落するという構図です。

逆に言えば円高になると輸入企業は儲かります。これは輸入企業が原材料が安く調達できるので、製造原価が下がります。なので、内需型の企業にとってはメリットが大きいのです。

しかし、日本は輸出産業で成り立ってきた国なので、全体的に考えたら円安の方がメリットが大きいのです。なので、政府や日本銀行は円安傾向に政策をとることが多いのです。

円高はデフレになる。

また、基本的に言われるのが円高になるとデフレが進みます。通貨が高くなると言うことは物価が安くなると言うことだからです。

日本は長くデフレ経済が続いてきたので、デフレ脱却を目指してきました。しかし、この円高傾向はデフレ脱却にはデメリットです。

アメリカの利下げは、円高になる。

短期的な円高の流れで、今後の為替相場を予想するのは難しいですが、アメリカの連邦準備理事会(FRB)が利下げを行なったので、基本的には円高傾向になるかと思います。

これはアメリカが利下げを行うとドルの人気が下がってしまいます。そうするとドル安になります。ドル安になると言うことは円高になると言う構図です。

日本の金融政策は手詰まり状態です。

日本の株価はここしばらく、上値が重たい展開になるかと思います。しかし、日本も経済がデフレ傾向に進んだり、株価が低迷する状況を避けたいと思っているので、いろいろと経済政策を行なっていくと思います。しかし、日本は利下げしたくてもすでにマイナス金利なので、利下げする余地がありません。残るは日本銀行のETF買いぐらいです。

しかし、外国人投資家からしたら、日本市場は魅力的に見えないと思っています。

外国人の投資家からしたら日本市場は魅力的ではない。

日本銀行は今後も積極的にETF買いを続けてくると思いますが、日本株を主に取り引きしている約6割が、外国人と言われています。また、その多くがアメリカ人とも言われています。このアメリカ人投資家たちが、新型コロナウイルスの影響をモロに受けている日本に、しかも、円高傾向にある日本市場に投資を継続するとは考えにくいと思っています。なので、これからの日本市場は厳しい展開になるかと思います。

アメリカは金融緩和に向かっている。

アメリカの連邦準備理事会(FRB)は3月中旬の定例会での金利引き下げを否定していなかったので、さらなる利下げも選択肢としてあります。また、トランプ大統領も積極的な対応を取ると予想できるので、アメリカは金融緩和の流れが確定的です。

なので、ダウ平均株価が下落傾向ですが、悲観する必要はありません。ここは、耐えるのが懸命です。

アメリカ株のインデックスファンド投資は人気を集めたが、継続できない人が多い。

米国株はここ数年の間で相当、人気を上げました。米国株を買って単純に配当再投資を繰り返すことで、資産を築けることが理解されてきたのです。米国株を推奨するブログなども増え出し、右肩上がりの市場でドヤ顔で自慢する人も多くなったと思います。

しかし、ここ数日の大幅な下落とともに意気消沈し、今後の市場展開に不安を覚え狼狽売りをする人が増えてきました。長期投資を推奨し、複利効果を主張していてた人も実践できない人がいかに多いかが分かりました。

長期投資を継続していると暴落は何度も起きます。正直なところ、新型コロナウイルスのニュースが取り上げられた頃は、ここまでの株価の暴落は予想できませんでした。

新型コロナウイルスの被害が、中国に大きく出ているので世界経済に与える影響は大きい。

また、私は日経平均株価で、20,500円ぐらいまでは下落する可能性があると思っていました。しかし、2020年3月6日の終値で20.749.75円まで下げており、恐らく20,500円を下回るのは時間の問題だと思います。(まだ、確定したわけではありませんが)なぜなら、日本での新型コロナウイルスの感染者数はまだまだ右肩上がりで増えており終息の見通しがついていません。なので、人の移動制限はこれからもどんどん厳しくなるでしょう。

日本や中国の実体経済に及ぼす影響はまだ、明確になっていないので厄介です。世界のGDP、2位と3位の国で感染被害が大きいので世界経済に与える影響は甚大です。

日経平均株価が20,000円を下回ることは覚悟した方がいい。

これからの株価は日経平均株価ベースで20,000円を下回ることは覚悟した方が良さそうです。また、日本は金融緩和が手詰まりの状況なので、上値は重くなると予想します。しかし、世界的には金融緩和に突き進むので、アメリカ株は再び上値を目指す展開になるのではないでしょうか。

まとめると

なので、米国株を持っている人は、そのままホールドで大丈夫です。もし、もっとリスクを取る余裕がある人は米国株を買い増しても良さそうです。ただ、日本株を買うのは慎重に判断された方が良いと思います。しばらくは低迷する公算が高いです。

最後に

投資は自己判断です。こちらに書いたのは、今の状況から見ると、このように判断出来ると示しただけです。最後、投資をするときは自分でご判断ください。