投資の基本は「分散投資」と「長期保有」
投資の世界で大切なのは、「分散投資」と「長期保有」です。
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分散投資:投資先を分けることで、リスクを分散できます。ある資産が値下がりしても、他の資産がカバーしてくれる可能性があるため、大きな損失を避けやすくなります。
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長期保有:時間を味方につけて、複利の力を最大限に活かすことができます。
一方、短期的な売買は手数料や税金がかさみ、利益を削ってしまいます。よほどの天才でない限り、短期売買で安定して利益を出すのは難しいのが現実です。
普通の人こそ「地味な投資」が最強
一部の天才的な投資家を除けば、短期投資で勝ち続けるのは至難の業。だからこそ、私たちのような一般人は「投資で一発当てよう」と思わず、コツコツと長期目線で積み立てていくのが最善です。
有名な投資家ウォーレン・バフェット氏も、長期投資で巨額の資産を築いたことで知られています。彼は基本的に、一度買った銘柄は長く保有し続けるスタイルです。
ただし、バフェット氏は「超」がつくほどの天才投資家です。彼の銘柄選定を真似するのは現実的ではありません。また、彼の投資は分散よりも集中型で、少数精鋭の企業に資金を集中しています。普通の人が同じスタイルを真似しても、同じような成果は得られません。
忙しい人には「S&P500インデックス投資」がおすすめ
私たちサラリーマンには、細かく企業を分析して銘柄を選定する時間はなかなかありません。そこでおすすめなのが、S&P500などのインデックスファンドに積み立て投資をしていく方法です。
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無理に銘柄選定をする必要なし
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低コストで運用できる
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長期で見れば安定した成長が期待できる
短期間でお金持ちになるのは難しいですが、時間と複利を味方につけることで、着実に資産を増やしていくことができます。
複利の効果を理解する「72の法則」
複利の力をシンプルに理解するための法則に「72の法則」があります。
計算式はこちら
計算式:72 ÷ 金利 ≒ 複利2倍になる年月
で表せます。
例えば、100万円を年利7.2%で運用した場合:
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72 ÷ 7.2 = 10年
→ 約10年で2倍の200万円になります。
今は超低金利時代ですが、かつては普通預金で2%、郵便局の定期預金で8%なんて時代もありました。当時に預金していれば、10年で2倍になっていた計算です。まさに「お金が働いて増える」時代だったのです。
金利上昇の落とし穴に注意
時代とともに金利は変動します。特に注意したいのが住宅ローンの金利です。
変動金利で借りている場合、金利が上昇すると支払額が急増します。これが**「負の複利」**として家計を圧迫する可能性があります。
「金利が上がったら固定にすればいい」と考える方もいますが、変動金利が上がると、固定金利はすでに高くなっていることがほとんどです。
タイミングよく金利を固定に切り替えるのは難しいため、住宅ローンは最初から固定金利で組む方が安心かもしれません。
複利3倍の「115の法則」もある
資産が3倍になるまでの期間を知りたいときは「115の法則」が便利です。
計算式はこちら:
・115 ÷ 金利 ≒ 複利でお金が3倍になるまでにかかる年月
で表されます。
例えば、年利11.5%で運用すれば:
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115 ÷ 11.5 = 10年
→ 10年で100万円が300万円に増えます。
もちろん、11.5%という高い運用益を毎年出すのは簡単ではありません。しかし、ここで注目すべきは「借金」の怖さです。
リボ払いには絶対に手を出さないで!
クレジットカードの「リボ払い」は、実質的に高金利の借金です。手数料という言葉でごまかしていますが、年率15〜18%のケースも多く、とても危険です。
先ほどの115の法則に当てはめてみると:
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年率15% → 約7.6年で3倍の返済額に
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年率18% → 約6.3年で3倍に
リボ払いを使えば、借金があっという間に膨れ上がることになります。
ポイントキャンペーンや「毎月定額で安心」という言葉に惑わされず、リボ払いは絶対に避けるべきです。

単利なら「100の法則」
ちなみに、単利の場合は「100の法則」が参考になります。
計算式はこちら:
・100 ÷ 金利 ≒ 2倍になる年月
たとえば、年利10%で運用しても、単利だと:
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100 ÷ 10 = 10年
→ 10年で2倍になります。
でも、同じ金利でも複利ならもっと早く増えるのです。ここでも複利の効果の大きさが分かりますね。
まとめ:投資は「長期・分散・複利」でコツコツと
短期での大儲けを狙うのではなく、「分散投資」と「長期保有」で複利の力を最大限に活かすのが、資産形成の王道です。
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インデックス投資をコツコツ継続
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住宅ローンは固定金利を検討
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借金(特にリボ払い)には近づかない
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複利の効果を正しく理解する
これだけを意識するだけでも、将来的に大きな差がつきます。焦らず、コツコツと投資を続けていきましょう!
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