日本人の投資比率が上がらない。
日本では投資に対して良いイメージがありません。楽して儲けようとしているとか言われたりします。
いまだに、汗水かいて働くのが美徳とされる風潮があります。なので、日本の投資比率がなかなか上がりません。
そのため、政府が貯蓄から投資へと積極的に呼びかけています。しかし、それほど大きな効果を上げれていないように思います。
というのも依然として、日本の世帯金融資産の内訳は貯蓄率が高く、株や債券比率は諸外国に比べて高くありません。
その為、政府はNISAやiDeco(個人型確定拠出年金)などの非課税制度を導入して積極的に投資比率を上げようとしてます。
しかし、こちらは一定の成果を出していますが、諸外国並みの投資比率にはなっていないのが現状です。
投資教育不足が原因か?
このような状況でよく経済評論家などは、日本のお金に対する教育が不足していると言われたりしています。
これは確かに一理あります。しかし、一番大きな原因は金融機関に問題があると思っています。
投資信託の銀行窓販が1998年12月に解禁されました。約20年近く経過してますが、今も銀行窓口で販売されている金融商品にろくなものがありません。
年配の人などは銀行員に対してお堅いイメージがあり信頼度も高いです。そのため銀行員がすすめる金融商品などを購入して多くの人が損失を被っています。
バブル経験者の感覚のズレ。
バブル時代を経験されている人などは利率が5%程度ぐらいはあってもおかしくないという感覚が、まだ残っていますように思います。
今の時代だと利率5%はかなり高利です。
なのにリスクの高い商品を高利と思わず、また、理解しないまま購入しているように見えます。
この低金利時代に5%以上の利率を掲げている商品を購入する場合、よく内容を理解する必要があります。かなりリスクの高い商品が多いです。※低利でも内容を理解する必要はありますが。
今の時代、5%以上の利率を謳っている商品をみたら、まず、あやしいと思って下さい。
銀行が販売する商品がダメな理由
銀行窓口で販売されている商品の一番ダメなところは手数料にあります。
手数料がバカ高いので、いくら運用パフォーマンスが良くても手数料で全体のパフォーマンスを低下させます。
銀行マンが丁寧に接して来たら警戒しましょう。
銀行の営業マンは手数料の高い商品を売りたいので手数料の安い商品を購入しようとしても手数料の高い商品をすすめてきます。
なので、基本的には銀行営業マンと接して得することはありません。
銀行マンに安心感を覚える高齢者
しかし、銀行マンから購入する方が安心と思っている人もいるようです。
また、銀行マンに対して良いイメージがあり金融知識が豊富と思われているみたいです。そして、銀行マンに親切に接されると自分のことを大切にされていると勘違いしてしまうようです。気の毒なはなしです。
特に多額のお金を持っている人に対しては銀行マンが本当に親切に接してくれます。なので、なにか自分が特別待遇を受けていると思いがちです。
しかし、銀行マンはあなたに興味はなく、あなたのお金に興味があるだけです。
銀行は利益を上げるために必死です。
今はメガバンクでもカードローンを積極的に発行して、個人顧客に対しても利益の活路を見出そうと必死です。
なので、今は少し貯蓄のあるサラリーマンに対しても特別な待遇で接してくれたりします。
一昔前だと個人顧客にメガバンクがそこまで特別に接してくれることなどありませんでした。
なので、自分が高いステージに来たと勘違いしてしまい、つまらない商品を購入したりしてます。
自分で判断できないとカモにされるので気をつけて下さい。
銀行で買ってよい商品
銀行で唯一買ってよい商品は、
・変動金利の10年満期型
の国債だけです。それ以外はどれもダメです。
絶対に購入してはいけない商品
逆に最高にダメな商品は、
・毎月分配型投資信託
・外貨建保険
です。
この商品は本当に最悪な商品なので、このような商品をすすめてきたら、その人とはかかわらない方がいいです。
まあ、すすめなくても、銀行の営業マンにかかわっていいことはありません。
銀行営業マンは金融の知識が豊富と思われている人が多いと思いますが、実はそれほどでもないです。
中にはすごい優秀で知識が豊富な人もいると思いますが、意外と日々の仕事に追われて勉強不足の人が多いです。
なので、銀行マンを信じる前に自分の知識を信じた方が賢明です。
最後に
なにも、銀行マンの悪口を言いたいわけではありません。銀行マンも営業ノルマに追われています。
なので、自分が販売する商品が良くないことも分かりながら販売している人もいます。たまに、良心の呵責に耐えきれなくなり退職する人がいるのも知っています。
銀行も利益ばかり追い求めるのでなく、もっと顧客のためになる商品を販売するようにしていけばよいと思います。
そうすれば日本人の投資に対するイメージが変わるかも知れません。
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