外貨預金は個人投資家にとって不要。
日本はゼロ金利どころかマイナス金利政策をとっているので外貨預金金利を見ると魅力的に感じる人がいると思います。
外貨預金のリスク判断は難しい
ただ、外貨預金は為替リスクがあり一般素人がこのリスクを判断するのはとても難しいです。
かけるリスクに対してリターンが見合うのか、どの程度のリスクをとっているのかをはっきり答えられないようでしたら、やめた方がいいです。
もし、答えられる人なら外貨預金はやらないと思います。
為替相場は予測不能。
まず、為替相場は値動きが激しいのはご存じだと思います。また、世界情勢なども大きく変動するので予測が難しいです。
経済評論家で為替を正確に予測できる人を見たことがありません。これは為替に限りませんが、為替予想は特にひどいです。
適当に理由を並べて予測しているだけです。
高金利につられるのは無知です。
銀行営業マンは高金利をエサに外貨預金をすすめてくる場合が多くあります。しかし、高金利通貨で預金するほうが、低金利の通貨での預金より得かといえば、そんなことはありません。
高金利の代表格でありますトルコリラだと政策金利が24%ぐらいあります。(2019年3月)
今、トルコは政治情勢もよくないので通貨危機を起こすリスクがあり高金利になっています。なので、それに見合うリスクを負ってリターンを得ると考え方も出来るかもしれません。
しかし、これは明らかに間違いです。
トルコリラベースで考えればそうかも知れませんが、日本円に戻した場合にリスクに見合うリターンがあるかを考えないといけません。
要するに円預金との利回りで比べる必要があります。
為替相場の価格形成のしかた。
為替相場は通貨の為替レートと通貨金利がセットで取引されているので、両国の比較で価格が形成されています。
為替の価格形成
単純に考えると低金利の通貨を借りて、高金利通貨に交換して預け入れた場合に、いくらになるかを世界中の人が考えながら価格が形成されていくイメージです。
要するに為替相場はリスクとリターンで考える「投資」ではなく、いわゆるゼロサムゲームの「投機」です。
購入したタイミングでは損得は発生しない
なので、高金利通貨の交換したタイミングでは事前の期待利回りは同じになる分けです。事後的に為替変動で損得はあるかも知れません。
事後的に円安に振れれば儲かる、円高になれば損をする感じです。しかし、交換時の期待利回りは変わりません。
なので、高金利通貨に預金した方が得とはならないのです。すごく当然の話です。
金利が低いことへの不満
しかし、この辺のことは、一般の人々になかなか理解して頂けません。今の日本の低金利が異常で、本来なら銀行に預けたら金利がついて当たり前という感覚が強いのです。
高齢者の人は預金金利が高い時代の感覚がまだある
そのような感覚を外貨預金にもっている人が多いのかも知れません。
特に高齢者は銀行営業マンに引っかかって外貨預金をしている人が多くいるようです。
また、為替リスクがあるのに、この”預金”という言葉に安心感があるようです。
はっきり言ってこんなものはやらない方がいいです。もし、これを読まれている人が外貨預金をやっているならすぐに解約したほうがいいです。
また、ご高齢の親御さんがやっていたらすぐに解約をすすめましょう。
外貨預金の大きな問題は手数料。
これだけでも最悪な商品なのですが、さらに悪いことがあります。
外貨預金は手数料も高い
それは手数料です。外貨預金手数料は解約した場合に金利より手数料の方が高かったりします。
購入時より円安であればプラスになる可能性もありますが、円高になっていたら大きな損失を受けます。(手数料+為替損)
手数料が発生しても解約した方が良い
なので、何もいいことのないのが外貨預金です。手数料が発生してもすぐに解約した方がいいです。
もし、為替で儲けたいならFX(外国為替証拠金取引)をやった方がいいです。手数料も含め断然お得です。
ちなみに、私はFXもおすすめしてません。外貨預金よりは良い、というぐらいにとらえて下さい。
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