投資

従業員持株会には入らない方がいい。ただ、自分の勤めている会社の株を買ってよい場合もある。

従業員持株会はリスクを集中させてしまうので、購入するのはよく検討して下さい。

上場企業に勤めている人なら分かると思いますが、従業員用に自分の務めている会社の株を買うことが出来る制度が用意されていたりします。多くの場合、従業員持株会という名で出資を募ることが多いです。従業員持株会は一定金額を給料天引きで購入することが出来、入社するとすぐにすすめられたりします。いわゆるドルコスト平均法で購入することが出来てコツコツと積立投資が出来るというものです。また、多くの会社は購入に際して数%の奨励金が出て市場で購入するより割安で購入することが可能です。

ドルコスト平均法は損でも得でもない投資方法です。しかし、サラリーマンにとってはドルコスト平均で投資するのが無難な理由。

自分が勤めている会社の株の購入をおすすめしない理由。

しかし、私はこの自分が勤めている会社の株を購入することはおすすめしません。いつも書いていますが投資の基本は分散投資です。自分の勤めている会社の株を買うということは生活基盤の収入と自分の資産を集中させていることになるのです。投資格言で「卵を同じカゴに盛るな。」というのがあります。これは投資だけでなく生活面や仕事も含めてリスク管理においては大切なことです。何事もリスクを集中させるのは危険です。

自分の勤めている会社に自信を持つことは立派ですが、投資において、感情移入はダメです。

自社株買いをしている人の中には立派な会社にお勤めで、自分が勤めている会社は潰れることはないと考えている人もいます。学歴も立派で会社の業績もよく、大企業に就職したら、ほぼ安泰と思っている人は意外に多くいます。確かに中小企業に比べ大企業のほうが倒産のリスクを少ないかと思います。しかし、所詮は会社です。絶対に潰れないという会社などないのです。

過去には山一證券が自主廃業をしています。

1997年11月に山一證券が負債総額3兆5085億円という金額で倒産しました。当時、山一證券が潰れるとは多くの人が思っていなかったのではないでしょうか。山一證券が数千億円単位の損失を隠蔽していることはメディアでも報じられいたので、一応、不正があることは周知の事実だったのです。しかし、潰れることはないと多くの人は思っていたと思います。

山一證券が倒産した状況は本や再現ドラマなどでよく見聞きしました。そこで語られた中には山一證券で勤めている人の証言などもありました。証言によると従業員の多くは潰れると思っていなかったようです。公的資金が投入されたり、どこかの金融機関に吸収合併されることぐらいは想定していたと思います。私も山一證券は潰れずに公的資金などが投入されると思っておりました。しかし、実際は自主廃業というかたちになりました。

会社に対する思い入れは素晴らしいですが、投資においては危険な考えです。

今回は山一證券の倒産の話をしたいわけではありません。この倒産に行き着く裏に山一證券の社員の中には山一證券が潰れるはずがないと思い、会社を応援する意味でも自社の株を購入する人が多くいたそうです。これこそ感情で投資をしてしまっていることと、リスクを集中させてしまっていることの二重でよくない投資行為です。結局、山一證券は倒産してしまったので投資金額と収入源の両方を同時に失うという結果を招いてしまっています。

その後も日本航空やタカタなども経営破綻しています。なので、自分が勤めている会社は安泰だと思って投資するのは危険です。投資においては分散を必ず意識しないといけません。投資の世界で唯一リスクをコントロール出来るのは分散だけなのです。

インデックスファンドは買うだけで分散投資が出来る最高の方法。

私はいつもインデックスファンドをすすめています。インデックスファンドは分散投資に悩まずに購入するだけで分散が出来るからすすめているだけです。もし、インデックスファンドの投資が嫌いで自分で銘柄選定して投資をしたいと思っている人もいると思います。それはそれで結構だと思います。ただ、個別銘柄の投資でも重要なのは分散投資ということを覚えておいて下さい。一つの銘柄に投資するのはリスクが集中してしまい危険です。

自分の勤めている会社の株を買ってよい場合もある。

ただし、唯一、自分の勤めている会社の株を買ってもよいと思っている例があります。それは上場前のベンチャー企業に勤めている場合です。ベンチャー企業に勤めている場合は上場利益を得られる可能性があります。上場利益というのは普通の上場企業に投資するリターンが莫大に大きいです。また、ベンチャー企業に勤めているということは、将来、上場を目指して仕事をしている人が多いと思います。なのに自分の勤めている会社の株を買っていないのはもったいないです。仮に上場して周りの同僚や一緒に働いてきたメンバーが上場利益を得ているのに、自分だけなにもないのは寂しすぎます。ベンチャー企業に勤めているなら一攫千金を狙うべきです。