投資

FXは投機であって投資ではありません。FXで常勝するのは難しいのでギャンブルとして割り切るべき。

投資と投機は大きく異なる。投機は投資でない。

多くの人が投機と投資の区別がついていません。投機を投資と思っている人が多くいます。投機と投資は全然別物です。

投資は生産活動に対して資本という形で参加する行為です。

一方で投機は基本的にゼロサムゲームで、ランダムに変化する値動きを予想して、それに賭ける行為なのです。

ですので基本的には買った瞬間は損も得もなく、賭け続けると勝率は50:50とに近づきます。しかし、勝率は50:50に近づきますが手数料分だけ損をしていくことになるのです。

FX(外国為替証拠金取引)は典型的な投機の例

FX(外国為替証拠金取引)は典型的な投機商品です。しかし、FXをやっている多くの人は投資をしていると思いこんでいたりします。

FXは間違いなく投機になるので長くやっていると手数料分だけ損をしていきます。

しかし、投資雑誌などではFXで億を稼いだとか、FX必勝法などの記事をよく目にすると思います。

すると、自分もFXで億を稼ぐことができるのかなあ。と思いFX口座を開設した人もいるかもしれません。

しかし、多くの人はFXで勝てるどころか大きく損をしてFXの世界から退場していきます。

それでは、FXで稼いでいるのは嘘なのでしょうか?恐らく完全な嘘ではないと思います。中には億を稼ぎ出す人がいてもおかしくありません。

いくらゼロサムゲームであっても、勝ち続けることも起こり得ます。また、必勝法を生み出してしまった人もいるのです。

しかし、そのような天才的な人はごく僅かです。それが自分であることは、ほとんどありません。多くの人と同じように大損するのがオチです。

マスコミは大勝ちをして儲けた人を大きく取り上げます。投機の世界も勝利者に光が当たり、敗北していった人には誰も見向きもしません。

なので、勝利者がいとも簡単に成功しているように思ってしまうのです。しかし、現実はその陰でおおくの破産者が生まれています。

FX(外国為替証拠金取引)はギャンブルとしては、それほど悪いギャンブルではない。

さて、ここで疑問に思うと思います。FXはゼロサムゲームであり長く続ければ手数料分だけ損をすると書きました。

今のFX取り引きは、それほど高額な手数料を取っていません。どちらかと言えば安い方です。ギャンブルで言ったら公営ギャンブルの方が手数料は高いです。

公営ギャンブルの期待値は基本的に75%と言われています。公営ギャンブルは賭けた時に掛け金の25%がすでに引かれているのです。

それに比べたらFXの世界はかなり良心的です。わずかな手数料しか取られません。それなのになぜ破産する人まで出てくるのでしょうか。

レバレッジによって危険とが増加する

それは、FX特有のレバレッジ制度にあります。日本国内でのFXでは所持金の25倍の金額を賭けることができます。

10万円持っていてフルでレバレッジを賭けたら250万円賭けることができます。これが、FXの怖いところでもあり面白いところでもあります。

このレバレッジによって、予想が的中すれば大きく儲けることができます。しかし、外してしまうと一発退場です。

FXを始めた当初はみんな恐る恐る賭けるものです。なのでレバレッジもそんなに高くしません。3倍から10倍ぐらいかは始めるものです。

しかし、何回か勝ちを続けると人は自分の予想が当たったと勘違いするものです。本来は偶然なのですが自分の予想だと思い、あたかも必勝法を見つけたとまで思い込んでしまいます。

そうすると人は恐れ恐れ賭けていた気持ちを忘れレバレッジを大きくしてしまいます。

市場は優しくない

しかし、市場はそんなに優しくありません。巨大な為替市場で一個人が連勝なんてできないのです。あっと言う間に破産してしまいます。

それを証拠に、FXは昔レバレッジの上限がありませんでした。しかし、あまりにもFXで破産する人が続出したので金融庁がFXのレバレッジに上限を設けたのです。

人は負け出すと一発逆転を狙い高いレバレッジで勝負するようになります。しかも、FXは基本ネットでの取り引きなので、リアルなお金を見ることがありません。

所詮は数字のやりとりです。自分の感覚が麻痺してしまい高レバレッジの取り引きも平気になってしまうのです。

FX(外国為替証拠金取引)はリスク管理をしてギャンブルと思って楽しむのがベスト。

FXは所詮ゼロサムゲームなので、そこから何か生産されるものはありません。極端な話をすればギャンブルと同じです。

ただ、公営ギャンブルよりも期待値は高いので、ギャンブルや宝くじ見たいなぼったくりのギャンブルをやるよりかははるかにいいです。

しっかりとリスク管理ができて楽しむ分にはFXはとてもいいギャンブルです。

ただ、為替の世界は、世界中のディラーが最新の情報を駆使して勝負している世界です。その中で勝つのは至難の業です。

長期的に見ればプロが勝利する

ポーカーと同じで素人がプロに勝つことはあります。しかし、勝負を繰り返すと必ずプロが勝っていくものです。なのでFXをやるなら始めに勝ったとしても調子に乗らないことです。

冷静に熱くならずに毎回勝負に望めるなら勝つことも可能だと思います。ただ、あくまでも自己判断です。破産しても知りません。

私は投機への投資を否定しているわけではありません。商品先物や為替など、投機と言われる相場で勝負している人もいっぱいいます。また、それで巨万の富を築いた人もいます。

しかし、彼ら彼女らの多くの人は高い情報量と分析能力、そして市場の歪みをとらえるのが上手いプロたちなのです。

そんな人と勝負するくらいなら、何の能力もいらないインデックス投資に長期投資していた方が一番楽にリターンを狙えます。

つまらない投資だと言われたりしますが、私は損をしたくないので最善を選んでいます。

なので、自分に自信があり市場を出し抜ける自信があれば投機で勝負するのもいいですが、基本的にはおすすめしません。ギャンブルとして楽しむのが最高だとは思います。

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