投資はバカでも出来る。
投資をするのに専門的な知識や頭の良さは不要です。中学生の数学で習う「利回り」と「複利」の知識があれば十分です。
プロは複雑な計算式を並べて細かな株価判断をしたりしていますが素人はそんなことは不要です。
もっと言えば「利回り」と「複利」のことが分からなくてもインデックファンドに投資して配当再投資すれば、プロより良い成績で運用が出来ます。
ただ、「利回り」と「複利」を知っていれば、自分が今後どれくらいの利益を上げて運用することが出来るのか計算が出来ます。
投資して、そのままにしていればいい。
投資をして利益を上げるにはインデックスファンドに投資して長期保有と配当再投資を繰り返せば良いのです。
さらに言えば普段の働いたお金を積み立て投資して行けば、更に資産を増やすことが可能です。
投資より仕事が大切
それだけのことをしていれば、普段は投資のことを意識せずに、自分の本業に集中して給料を上げることに全力投入しておけばいいのです。
恐らく多くのサラリーマンは自分の本業に全力で取り組んだほうが、投資よりパフォーマンスがいいはずです。
サラリーマンは人的資本もしっかり意識して仕事をした方がいいのです。
変な投資話を受けたら自分で計算することは重要
ただ、投資の知識として「利回り」と「複利」については理解しておけば余計な投資案件に手を出さないですみます。
なにか変な投資話を持ちかけられたら、自分で利回りなどを計算してみたらいいのです。
常識的な範囲を超えた利回りを設定していたり、市場平均から考えてありえないパフォーマンスを提示してきたら要注意です。
割引現在価値とは。
更に投資について、もう少し深く理解したい人は「割引現在価値」についても理解しておいたほうが良いです。
割引現在価値とは、
・将来に受け取れる価値が、もし現在、受け取れるとしたらどの程度の価値かを表すこと
です。
簡単に言うと、来年、100万円受け取れるものを今受け取ったらいくらになるかということです。
普通は100万円より安くなるのは想像できると思います。
割引現在価値は「明日、200円にして返すから100円貸して」みたいな話です。
割引現在価値の計算方法。
それでは、これをどのように計算するのでしょうか。簡単に言えば将来の期待値から逆算してもとめます。
計算式は、
割引現在価値=将来の価値/(1+割引率)^n年(期間)
となります。
割引率とは。
さて、割引率とは何なのかという問題が出てきます。割引率は期待値のことです。
たとえば年利10%あるとすると割引率は0.1です。年利10%だと、普通にしていたら100万円が1年後110万円になるという期待があります。
そうすると、1年後の100万円は割引現在価値に直すといくらになるでしょう。
割引現在価値=100万円/1+0.1=90.9万円
となります。
割引現在価値は割引率によって大きく変わります。
たとえば国債などは国が発行しています。なので安全な債権に位置づけられています。
それでは、今、10年の
・長期国債を買い取る
・私債(私が私的に発行した債券)を買い取る
のが値段が同じでしょうか。
絶対に違いますよね。なぜなら信用が全然違うからです。
割引率は期待値でもあるのでリスクが大きいと、それだけ大きくなります。なので、現在の価値は小さくなります。
逆に言うと、そのリスクを引き受ける覚悟があると大きな利益を受け取ることがでるのです。
たとえば、上の例でいくと
・国を信じた人
・私を信じた人
では私を信じた人の方が利益が多く返ってきます。
これを株価で考えると業績不振の会社の株価は大きく下がることがあります。
これは会社に対するリスクが大きくなったので現在の価値が下がったということです。
ただ、このリスクを引き受けることが出来れば、業績が回復したらときに、大きな利益を手にすることが出来るのです。これが割引現在価値の理屈です。
なので、以前にも記事にしましたが低成長の国の株では利益が上がらないという理屈が成り立たないのです。
低成長の国と思われている時点で株価に反映されています。
割引現在価値は将来の価値を現在の価値として価格が形成されているので、市場で判断された現在の価格は、高くも低くもないと言うことです。
最後に
日本は人口減少が進み、今後も低成長だから日本株に投資しても運用パフォーマンスが良くないと言っている人は、この割引現在価値を理解していないのです。
株式投資は将来の成長率にかけるのではないのです。もし、日本が急に出生率が上がり、企業のイノベーションがすすめば多くの利益を手にするかも知れません。
現在の期待以上の成果が将来に起きればそれだけ多くの利益を上げることが可能になるのです。
なので、あまり良い経営をしていない会社の株を持っていて、急に優秀な経営者に交代したら株価は一気に上がります。
なので、人気のない株を買うという、あまのじゃくな投資方法が実は大きな成功をもたらすかも知れないのです。ただ、将来は誰もわかりません。
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