投資

暴落が怖い人へ|50代が“売らない仕組み”を作る7つのコツ【実体験】

暴落が怖い。これ、投資を始めたばかりの頃はもちろん、50代になって資産がそれなりに増えてからも、私は何度も感じました。
増えた分だけ失うのも大きい。しかも家計は、子どもの教育費やら何やらで上下します。賃貸暮らしの我が家も、固定費が“ゼロになる日”は来ません。だからこそ私は「相場を当てる」より先に、“売らない仕組み”を作りました。

この記事は、暴落が来るたびに不安でスマホを握りしめてしまう人に向けて、50代の私が実際にやって効いた「売らないための設計図」をまとめます。結論はシンプルで、メンタルではなく“仕組み”で解決します。

暴落が怖いのは「真面目」だから

暴落が怖い人は、だいたい真面目です。家計簿をつけたり、NISAの制度を調べたり、将来の年金を心配したり。私も同じです。
怖さの正体は、次の3つが混ざっていることが多いです。

  • 生活費が足りなくなる不安(現金が薄い)

  • いま売れば損が確定する恐怖(後悔が怖い)

  • どこまで下がるか分からない不確実性(情報に溺れる)

つまり「株価が下がる」だけでなく、「下がったときに自分がどう動くか」が不安なんですよね。ならば、下がっても“自分が暴走しない”ように、先に手当てしておけばいい。これが“売らない仕組み”の発想です。

私は昔、個別株で小さな含み損を抱えただけで、昼休みに株価を見ては落ち着かなくなった時期がありました。結局、安値で投げて、しばらくして戻っていく株価を見て「何をやってたんだ…」と後悔。あれは経験としては高い授業料でした。以来、「感情に任せた売買をしない仕組み」を生活の中に置くようにしました。

50代が先に決めておくべき「売らない前提」

私は投資方針を「長期・分散・低コスト」、中心は新NISAでの積立に寄せています。レバレッジや信用取引はしません。理由は単純で、暴落時に耐える難易度が跳ね上がるからです。
加えて50代は、若い頃より“時間の余裕”が減っていきます。暴落で取り返す時間が短くなる、という意味ではありません。働き方・家計・家族イベントで、相場に振り回される余裕が減る、という意味です。

ここで私が最初に決めたのはこの2つです。

  1. 投資は「老後の安心の土台」で、ギャンブルにしない

  2. 売るのは「方針変更」か「資金が必要になった時」だけ

相場が荒れたから売る、はルールから排除しました。売却理由を“天気”にしない、ということです。

もう一つ、50代に効く前提があります。それは「守りを固めた方が、結果的に攻めが続く」ということ。攻めすぎて一度でも大きく折れると、再起に時間がかかります。ならば最初から、折れにくい形で続ける。私はFIREよりも、定年後も含めて“逃げ切れる確率”を上げる方を選びました。

私が作った“売らない仕組み”7つ

ここから具体策です。全部やらなくてもいいですが、私はこの7つで「売りたい衝動」をかなり抑えられました。

1)生活防衛資金を「別口座」で隔離する

暴落の恐怖は、現金の薄さが増幅します。私は生活費の数か月分を、投資口座と見え方が違う口座に置きました(同じネット証券のMRFに置かないのがポイント)。
“いざとなればここがある”と思えるだけで、下げ相場の体感ストレスが減ります。

2)積立は自動化し、増減の判断を「年2回」に限定

積立額を頻繁にいじると、相場に感情が乗ります。私は家計の都合で積立額を調整した時期もありますが、原則は「見直す日」を決めました。

  • 見直しはボーナス時期など、年2回だけ

  • それ以外は“触らない”をルール化

迷う回数が減ると、売る回数も減ります。新NISAの積立は、淡々と続けられる仕組みそのもの。ここに“手動の判断”を混ぜないことが大事です。

3)資産配分(アセットアロケーション)を先に固定する

「株が怖い」の多くは、株が多すぎる状態です。私は株式比率を“自分が耐えられる範囲”に寄せました。
重要なのは、理屈よりも睡眠です。夜に眠れない配分は、どんなに期待リターンが良くても長期では続きません。

私の場合、投資先は低コストのインデックスが中心ですが、債券を多めに持つのが合う人もいます。正解は一つではありません。ポイントは「暴落が来ても売らないで済む配分」にしておくこと。攻めたい気持ちは、相場が戻ってからでも十分に満たせます。

4)暴落時の行動を「メモ」で決めておく

暴落時は判断力が落ちます。だから平時に、次のような“行動メモ”を作って投資口座の近くに置きました。

  • 口座を開くのは週1回まで

  • SNSで煽り投稿を見ない(ミュート・フォロー整理)

  • 追加投資は“方針内の範囲”だけ(無理な一括はしない)

  • 売却ボタンは押さない。まず翌日まで待つ

  • 家計の現金が減ったら、積立額だけ微調整(売らない)

バカみたいに見えますが、バカみたいな時期に効きます。特に「翌日まで待つ」は強力です。衝動は、だいたい一晩で薄まります。

5)「暴落=バーゲン」を言語化して刷り込む

長期投資の前提では、暴落は“将来のリターンの種”になりやすい局面です。もちろん必ず上がる保証はありません。
でも、積立を続ける人にとっては、安く買える期間があること自体がメリットになり得ます。これを自分の言葉で書いておくと、ニュースの見え方が変わります。

私は手帳に「下がったら口数が増える。今は準備期間」とだけ書き、暴落のたびに読み返します。怖さは残っても、行動はブレにくくなりました。

6)目的別に“出口”を分ける(老後資金は触らない)

「教育費」「車」「老後」など、用途が混ざると売りやすくなります。私は、短期で使う可能性のあるお金を投資に乗せすぎないようにしました。
老後資金は老後へ。目的を固定すると、途中で手を付ける誘惑が減ります。

さらに私は、出口の順番もざっくり決めました(余剰の現金→特定口座→最後に新NISA)。「どこから取り崩すか」が決まっていると、暴落時にNISAを売る誘惑が減ります。

7)情報ダイエット:相場のニュースは“薄味”で

暴落時は情報が毒になります。私は、実況解説系の動画や、刺激的なサムネイルを避けました。
代わりに見るのは、制度変更や手続きなど“行動に必要な情報”だけ。相場の感情に付き合わないための、食生活みたいなものです。

やめたことも書いておきます。

  • 毎日の「資産額スクショ」保存

  • 週間ランキングや“急落銘柄”まとめの巡回

  • コメント欄での論争(心が削れるだけ)
    暴落局面で必要なのは、分析よりも継続。私は「見ない努力」をしました。

新NISAで“売らない”ための口座の使い分け

新NISAは非課税の恩恵が大きい分、「ここは簡単に売らない場所」と決めるのに向いています。私の使い分けはざっくりこうです。

  • つみたて投資枠: 生活の一部として淡々と積立(基本触らない)

  • 成長投資枠: 余裕資金でインデックス中心。買う日は決めて、相場で迷わない

成長投資枠でよくある失敗が、「下がったから買い増し、さらに下がって怖くなって売却」です。これ、私もやりかけました。対策は“買い方のルール化”。例えば「買うのは毎月1回」「追加投入は年2回の余裕資金だけ」など、回数を固定します。回数が固定されると、暴落に合わせて行動しにくくなります。

私の実体験|“仕組み”がなかったら売っていた日

過去の大きな下げ相場で、私も当然、含み損は増えました。ニュースは不安をあおり、SNSは悲観一色。正直、「一回逃げようかな」と思ったことはあります。
でも、そこで私がやったことは、売却ではありませんでした。

  1. 生活防衛資金の残高を確認(生活は回ると確認)

  2. 積立設定が生きているか確認(自動で買い続ける状態)

  3. 行動メモを見て、口座は閉じる(翌日まで待つ)

たったこれだけです。結果として、相場がどうなったかは置いておいて、「売らなかった」という事実が残ります。これが次の暴落耐性になります。

それでも怖い時に効いた「最後の一手」

暴落の最中に「分かってるけど怖い」が来たとき、私がやった最後の一手はこれです。

  • 評価額ではなく、口数(持ち口)を見る

  • 入金額(積立が続いているか)だけ確認する

  • やることが無ければ、早く寝る

評価額は天気です。口数と入金額は“自分の行動”です。コントロールできるものに焦点を戻すと、焦りが落ち着きます。

「売るべき時」もゼロではありません。生活条件が変わったなら配分は見直す。ただし“相場が下がったから売る”と混ぜないのがポイントです。

まとめ|“売らない”は意志じゃなく設計

暴落に強い人は、根性がある人ではなく、先に仕組みを作った人だと私は思っています。
売らないために必要なのは、「ルール」「現金」「配分」「情報」の4点セット。これが揃うと、暴落は怖いままでも“売らない”が実行できます。

最後にチェックリストです。ひとつでも埋まっていれば前進です。

  • 生活防衛資金が投資とは別にある

  • 積立の見直しタイミングが決まっている

  • 株式比率が“眠れる範囲”に収まっている

  • 暴落時の行動メモがある

  • 情報を浴びすぎない仕組みがある

  • 新NISAは「触らない場所」と決めている

50代は、勝ちに行くより“負けない”が効きます。売らない仕組みは、未来の自分に渡す保険みたいなもの。今日、ひとつだけでも手を付けてみてください。

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