2021年、私たちはコロナ禍の真っ只中にありました。当時の私は、「日経平均株価は35,000円まで上昇し、その後急落する」と予測していました。この記事では、その当時の予測と実際の結果を振り返り、投資家として得た教訓を整理したいと思います。
2021年の相場予測:金融緩和と選挙を材料に上昇トレンドへ
私は当時、以下の理由から株価は一時的に大きく上昇すると予測していました。
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世界的な金融緩和による資産価格の上昇
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コロナの収束に対する期待
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衆議院選挙(2021年10月)の影響
特に、米国を中心とした大規模な財政出動とゼロ金利政策により、株式市場には大量のマネーが流れ込んでいました。さらに、日本国内でも選挙による株価押し上げ効果を見込み、日経平均35,000円という予測を立てました。
実際、2021年前半は堅調に推移し、30,000円台前半まで到達したものの、結果的に35,000円には届きませんでした。
年後半の相場下落を予測した理由と実際の動き
当時の私は、「金融緩和が長続きしない」「実体経済との乖離が生じる」との懸念から、年後半に下落トレンド入りすると考えていました。
予測した主な下落要因
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米国FRBの金融引き締め開始観測
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実体経済と株価のギャップ(バブル懸念)
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個人投資家の過熱気味な動き(FOMO現象)
実際、2022年に入ってからFRBの利上げが始まり、米国市場は下落。日本市場もその影響を受け、やや調整局面を迎えました。完全な暴落とはいえませんが、結果として株価の上昇局面は限定的だったと言えます。
過去の予測から学ぶ3つの教訓
振り返ってみると、私自身の予測には以下のような学びがありました。
① 相場は「予測」より「対応」の方が重要
当時のように上昇・下落のタイミングを細かく予測するのは困難です。投資家として大切なのは、相場の変化に応じて冷静に対応する「行動戦略」です。予測に固執せず、柔軟性を持つことが重要です。
② 高値警戒感が出たらポートフォリオを再点検する
2021年には、SNSやYouTubeでも「投資は簡単」「資産が倍増した」といった発信が目立ちました。これはまさにバブルの兆候。冷静な投資家であれば、こうしたときに一部リバランスや利確を検討するべきでした。
③ 「いつか来る下落」に備えるのが長期投資の鉄則
私が繰り返し伝えたいのは、「どんなに上昇相場でも、下落は必ず来る」ということです。その時に焦らないためには、余裕資金で運用し、生活資金とは切り離すことが大切です。
バブルの兆候とは? 個人投資家の増加に要注意
2021年当時、株価の上昇を受けてSNSでは「株で資産倍増!」「投資でFIRE達成!」といった言葉が飛び交っていました。そうした雰囲気に流されて投資を始めた人も多かったはずです。
私が危機感を持ったのは、「誰でも儲かる」ように見える市場はすでに加熱しているということです。実際、その後は調整局面に入り、短期的に大きな損失を被った人も少なくありませんでした。
「予測は外れて当たり前」だからこそ、自分のルールを守る
2021年の私は、日経平均35,000円を予測しましたが、最終的な結果はそれより下回りました。ただし、ポイントは**「予測が当たったか外れたか」よりも、自分の投資ルールを守れたかどうか**です。
以下のようなルールを守ることが、長期投資では最も重要です。
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常に余裕資金で投資する
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過度なリスクを取らない
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上昇相場でも無理に追いかけない
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大きく下落しても狼狽売りしない
まとめ:2025年現在だからこそ学べる「2021年の教訓」
2021年は、金融緩和による上昇とその反動という「典型的な波」を経験した年でした。
あらためて感じたのは、「市場は誰にも読めない」ということです。
だからこそ、以下のことを大切にしていきたいと思います。
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投資は予測より行動
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自分のルールとスタイルを守る
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短期の波に流されない
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バブル時は一歩引いて冷静に
2025年の今も、マーケットは常に変化し続けています。過去の経験を活かしながら、焦らず、自分のペースで資産形成を続けていきましょう。
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