投資

米中貿易戦争は長期化し株価低迷はしばらく続く予感。下落相場で個人投資家はどうするか。株式投資初心者向けアドバイス。

米中貿易戦争だけでなくメキシコにも関税措置を表明。

米中貿易戦争が長期化する様相を呈しており、米国株も日本株も連日下げております。

また、2019年5月30日にトランプ大統領がメキシコ国境からの不法移民対策が不十分だとしてメキシコに対し2019年6月10日以降メキシコからの輸入品すべてに5%の関税を課すことを表明しました。

また、さらに移民の流入を止める対策を講じなければ、関税率を2019年7月1日に10%、2019年9月1日に20%、2019年10月1日に25%に引き上げるとしています。

しかも、トランプ大統領は「関税を払いたくない企業はメキシコを離れ、米国に戻るべき」とツイッターに投稿しました。

この発言により株価は大きく下落するし、多くの企業は困惑しているようです。

下落相場になる予感

米中関係の関税問題も解決の見通しがなく、長期化するような感じです。ここしばらくは株価は下落するか乱高下する状況が続くのではないでしょうか。

アメリカの大統領の突然の発言で投資家たちは天国を見たり地獄を見たりすることになりそうです。

今までの株式相場は上昇相場でした。

米国株も日本株も基本的には上昇相場でした。アメリカの好景気に支えられ右肩上がりに株価が上がってきたと思います。

長い期間、株式投資をしている人の運用パフォーマンスは良かったのではないでしょうか。

最近、株式相場を始めた人は不運

しかし、一方、最近になって株式投資を始めた人は、心穏やかでない相場になっていると思います。

株を始めるきっかけが、株価が上がっているので私も買ってみよう、と思い始める人は多いです。しかし、上昇相場はいつまでも続きません。必ず下がるときが来ます。

下落相場で嫌気がさして退場するのは良くない

下落相場入りの前に始めた人は株式市場に嫌気がさして退場して行く人も多くいます。なので株式投資は始める時期は非常に大切です。

始めに含み損を抱える経験をするのと、含み益を抱える経験をするのでは、その後のモチベーションが違います。

なので、最近始めた人は時期が悪かったと言えます。しかし、ここで株式投資初心者の人が退場するのはもったいないです。

日本の株式はそこまで高値ではない。

株式相場というのは良く分からないニュースや不条理な政府役人の行動で株価が大きく動くことがよくあります。

これは今に始まったことではないのです。また、下落相場というのは長期投資家にとってチャンスと思う必要があります。

日本株が今、21,000円を割り込んで20,601.19円になっています。

日本株は長期低迷してましたので、20,000円以上の株価はバブル崩壊後、なかったのです。だから逆に高値と思う人もいるかも知れませんが、決してバブルと言えるほどの値段ではありません。

日本株の適正株価としては26,000円ぐらいと個人的には思っております。

しかし、この値段に行く前に下落しそうな感じにはなっておりますが気にすることはないです。

もし最近始めた人も決して高値掴みしている分けではないと思っていいです。

日銀のETF買いで正確な市場価格は分からない

ただ、日本株は日銀のETF買いという、ある意味市場を捻じ曲げた行為を行っており正確な市場の値段が分からなくなっています。

なので、はっきりと断言できるわけではありませんが、損切りや少しの含み益で株を売ってしまい退場するのではなく、長く株式市場にとどまって頂けたら嬉しいです。

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下落相場で個人投資家がすること。

下落相場で個人投資家がすることはリスク管理です。

まず、第一に過度にリスクを取りすぎていないかを良く考えることです。

上昇相場が続くと、現金として保有するのがもったいなくなり、株式に大きく投資してしまっている場合があります。

そのような人はリスクの取り過ぎです。必ず適正なリスクに戻し現金を増やすことが大切です。生活に支障をきたすような投資は慎む必要があります。

積み立て投資は続けること

次に下落しても定期的に株を積立投資するのが賢明です。下落しているからと言って買い控えたりタイミングを見計らったりして購入することは無駄です。

特にタイミング投資はパフォーマンスに大きく影響しないことが常識になっています。ランダムに動く株式相場でタイミングを上手くとらえるのは不可能に近いのです。

また、購入タイミングを半年とか1年延ばして様子を見るのは長期投資家にとっては無駄です。

30年以上の規模で長期投資を考えていたら、1年や半年のタイミングなど誤差の範囲です。気にする必要はありません。

含み損を抱えていても耐えること

そして、大きく含み損を抱えたとしても決して狼狽売りをしないことです。売って安くなったとこで買い戻すことは、たとえプロでも不可能に近いです。

タイミングを掴んで買い戻せたとしても、単なる運です。基本的には売り買いを繰り返すことで税金と手数料分だけ損をします。

なので、含み損を抱えてもそのまま持ち続けるのが正解の場合が多いです。今は含み損に耐えることが大切なのです。

最後に

さて、投資初心者の人に向けて上記記載しましたが、これは基本的には投資経験者も同じことです。

株式投資の世界は経験や年齢など何も関係ありません。誰に対しても同じ投資をすればパフォーマンスは同じです。

初心者向け投資法やベテラン向け投資法などないのです。適切な行動は誰にでも平等にパフォーマンを発揮します。それが株式市場の良いところでもあります。

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