地道で退屈?インデックス投資のリアル
インデックスファンドへの投資は、基本的に「市場平均のパフォーマンスを得ること」を目的とした長期投資スタイルです。配当再投資を繰り返しながら、ゆっくりと資産を積み上げていくのが王道のやり方です。
はっきり言ってしまえば、非常に“つまらない”投資スタイルです。
株やFXで「一発逆転!億トレーダーに!」というような刺激的な世界とはまったく異なり、特に何も考えずに、ただコツコツと積み立てていくだけ。
そして得られるリターンも、市場平均程度にとどまります。
この「地味さ」が原因で、多くの人がインデックス投資を長く続けられないのだと思います。
実際、日本国内の長期保有型ファンドの平均保有年数は約3.5年と言われています。
人間は本能的に「コツコツを続けること」が苦手な生き物なのです。
投資もダイエットも「正攻法」が一番つらい
英語学習やダイエットと同じく、投資にも「王道」があります。
英語なら「読む・書く・聞く・話す」の繰り返し。
ダイエットなら「運動と食事管理」。
投資なら「長期・分散・積立」。
しかし、正しい方法ほど時間がかかるし、効果がすぐに見えないため、多くの人が飽きてしまいます。
本屋に行けば、30年前から「英会話教材」と「ダイエット本」が並んでいることからも分かるように、人はいつの時代も「ラクで新しい方法」に飛びついてしまうのです。
投資でも同じです。「数百万円が数年で億に!」といった夢のような話に惹かれ、インデックス投資に飽きてしまうのです。
実際、私自身も一部は個別株投資をしています。
人間は少しでも早く、お金持ちになりたいと思うものです。
情報の取りすぎは逆効果?初心者が陥りがちなワナ
インデックス投資に興味を持ち、そこから投資を始める人も多いと思います。
最初は不安から、いろいろと調べすぎてしまい、気づけば「FXで月収100万円!」「億トレーダーの秘密」などの情報に溢れた世界に迷い込みます。
すると、インデックス投資の「地味なリターン」が物足りなく思えてくるのです。
しかし、よく考えてください。
プロの投資家が運用するアクティブファンドでさえ、平均的にはインデックスファンドに勝てていません。
つまり、素人が市場平均を上回るのは非常に難しいということです。
市場に勝とうとするよりも、「市場に参加し続ける」ことの方が長期的には正解です。
素人ができるベストな選択肢は、インデックスファンドに投資し、残りの時間を自分の専門分野(仕事など)に集中することなのです。
まとめ:退屈でも続けた者が勝つ
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インデックス投資は地味でつまらない。でも、それが最大の強み。
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正攻法は時間がかかるが、最終的に最も効率的で安全な方法。
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素人が市場平均を上回るのは至難の業。だからこそ、インデックス投資をやめないことが重要。
高いリターンには必ず高いリスクが伴います。
それを理解した上で、自分が納得するスタイルを選ぶことが大切です。
インデックス投資が「つまらない」と感じることは悪いことではありません。
むしろ、それが「正しい道を進んでいる証拠」なのかもしれません。
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