日米ともに株高の今、「バブルでは?」という声が再び
2025年6月現在、日経平均株価は4万円前後、ダウ平均株価は43,000万ドル台と、日米ともに株式市場は非常に高い水準にあります。
一部では「バブルではないか」という声も聞かれます。
確かに、日経平均はバブル崩壊後の最高値を更新し続け、アメリカ株も生成AIや半導体関連の好調を受けて過去最高値圏にあります。
このような状況下で「今から株を買って大丈夫なのか?」「暴落してから買ったほうがいいのでは?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、市場のタイミングを見計らった投資(タイミング投資)はおすすめできません。その理由を以下で詳しくお伝えします。
株価のタイミングは誰にも読めない
株式投資でよく聞く「安く買って高く売る」は理想ですが、実際には底値で買うことも、天井で売ることも非常に難しいのが現実です。
たとえば2021年、日経平均が3万円に到達した頃も「バブルではないか」「すぐに暴落する」といった声があふれていました。
その後、多少の調整はありましたが、現在はその水準を大きく超えています。
当時「2万6千円ぐらいまで下がったら買おう」と様子を見ていた人の多くは、結果的に買えないまま株価が上がり続けたというケースも珍しくありません。
これは2025年の今も同様で、「今は高すぎる」「暴落してから買おう」と考えていると、いつまでも投資のタイミングを逃し続けてしまう可能性があります。
今の価格は“今の適正価格”として受け入れる
株式の価格は基本的に市場の需要と供給で決まります。短期的には上下動があっても、中長期的には企業の成長や経済の拡大を反映した価格に落ち着きます。
また、株価には「現在までの情報」がすべて織り込まれています。
つまり、これまでの企業業績、金利動向、景気見通しなどはすでに反映されており、今の価格は今の時点での市場の妥当な評価だということです。
ですから、「高すぎるから今は買えない」と警戒するよりも、現在の価格で買えるのは今だけという事実を受け止め、積立投資などで定期的に購入を続けることが合理的な判断です。
では、株を買うべきでないタイミングとは?
とはいえ、いつでも無条件に買えばいいというわけではありません。
以下のようなケースでは、一時的に様子を見るという判断も必要になるかもしれません。
1. 明らかに価格形成が異常なとき
過去に例を挙げると、2021年の米国個別株ブームや仮想通貨の過熱相場のように、「価格の根拠が見えない急騰」が起きている時期は注意が必要です。
2025年の現在、生成AIや半導体関連株に資金が集中している状況にはやや加熱感があるとも言われていますが、今のところ異常というほどではないと考えています。
2. 金融引き締めが本格化する局面
2025年6月時点では、日米ともに金融政策は「慎重な引き締め」段階にあります。
特に米国では金利は高止まりしており、今後の経済指標次第では利下げも視野に入る状況です。
一方で、日本銀行は依然として緩やかな金融政策を維持しており、急激な引き締めには動いていません。
金融政策が大きく変化する局面では株価が乱高下することがあるため、政策の方向性には注目しておくべきです。
まとめ:今の株高は過度に恐れず、積立投資を継続しよう
日米の株価は歴史的な高値圏にありますが、それが必ずしも「今が天井」という意味ではありません。
将来的には今の価格が「安かった」と思う日が来るかもしれませんし、短期的に調整があるかもしれません。
重要なのは、市場の短期的な動きに一喜一憂せず、自分の投資方針に基づいて淡々と積立を継続することです。
市場のタイミングを完璧に読むことは誰にもできません。
そのため、積立投資という手法が多くの個人投資家にとって合理的であり、結果的に成功に繋がる可能性が高いのです。
私自身も、これまで通り積立投資を継続しています。
短期的な上げ下げではなく、長期の視点で自分の資産を育てていくことが、50代の私たちにとって現実的で堅実な投資行動だと信じています。
にほんブログ村に参加してます。クリックして頂くと有り難いです。