イオンの株を保有すると発行される「イオンオーナーズカード」。スーパーでの買い物でキャッシュバックが受けられるお得な株主優待制度です。今回は私自身の体験を交えて、この制度の仕組みと賢い活用法、注意すべきポイントについて解説します。
イオンオーナーズカードとは?
イオンオーナーズカードは、イオン株式会社の株式を100株以上保有している株主に対し発行される「株主優待カード」です。イオン系列店舗でこのカードを提示して買い物をすることで、半年ごとに一定の割合でキャッシュバックが受けられます。
発行条件と主な特典
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発行条件:イオン株式会社の株式を100株以上保有
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特典:半年間の買い物金額に応じたキャッシュバック(最大7%)
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その他:家族カード(FAMILYカード)も発行可能
【参考リンク】
イオンの株主優待の詳細はこちら
実際にキャッシュバックを受けた体験談
私は2019年9月1日〜2020年2月20日の6か月間、イオンスーパーで合計376,985円の買い物をしました。この期間のキャッシュバックとして、11,350円の返金を受け取っています。
この返金率は3%で、ちょうど私が100株保有していた場合に該当します。日常的にイオンを利用する家庭にとって、これは非常に大きなメリットです。
キャッシュバック率は保有株数によって変動
イオンオーナーズカードのキャッシュバック率は、保有株数によって以下のように変動します。
保有株数 | キャッシュバック率 |
---|---|
100株以上 | 3% |
500株以上 | 4% |
1,000株以上 | 5% |
5,000株以上 | 7% |
とはいえ、5,000株保有するには6,000,000円以上が必要。多くの個人投資家にとっては、リスク分散や資金効率の観点からも「100株で十分」といえるでしょう。
他の割引制度との併用が可能|最大で8%還元も
イオンオーナーズカードは、他の割引キャンペーンとも併用可能です。たとえば:
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お客さま感謝デー(毎月20日・30日)で5%OFF
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オーナーズカードのキャッシュバックで最大7%(通常は3〜5%)
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イオンアプリのクーポンやワンデーパスポートも併用可能
つまり、感謝デーに買い物をしてオーナーズカードを提示すれば、実質8%前後の還元も可能なのです。
家族も使えるFAMILYカード
オーナーズカードは、本人だけでなく家族用の「FAMILYカード」も発行されます。たとえば夫名義でイオン株を保有していれば、妻名義のFAMILYカードを使って買い物しても、キャッシュバック対象になります。
これは共働き世帯や、主に配偶者が買い物を担当している家庭にとって大きなメリットです。
株主優待を目的とした保有に注意点も
私は基本的に「株主優待制度」には批判的な立場です。理由は、株主平等の原則に反する側面があるためです。しかし現実には制度が存在しており、賢く利用することで日常生活のコストを下げることができます。
ただし注意点もあります:
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優待目的で過剰に株数を増やさないこと
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生活圏にイオンがない場合はメリットが薄い
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株価の変動リスクは当然ある
優待を狙って一極集中投資をしてしまうと、株価が下がった場合に損失が膨らむリスクがあります。キャッシュバック率は100株と500株でわずか1%差。分散投資の観点からも、無理に株数を増やす必要はありません。
2025年時点のイオン株と権利確定月
イオン株式会社の株価は2025年7月現在、約4,673円前後で推移しています。100株購入には46万円前後の資金が必要です。
株主優待の権利確定月は「2月末」と「8月末」です。権利付き最終日までに購入し、長期保有を前提とした判断をおすすめします。
まとめ|イオンオーナーズカードは“使う人にとっては最強”の優待
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イオンの株主優待制度は、日常的にイオンを利用する人にとって非常にお得
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キャッシュバック率は3%〜最大7%(100株〜5,000株保有)
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他のキャンペーンと併用可能で、実質8%以上の還元も可能
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家族カードで配偶者も使える
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ただし、分散投資を犠牲にするような買い増しは避けるべき
優待狙いだけで株を買うのではなく、「生活の中でしっかり使えるか」を見極めてから判断しましょう。私のように、日常的にイオンを利用する家庭には非常に強力なメリットがある制度です。
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