このブログでは一貫して、インデックスファンドによる長期投資を推奨しています。なぜなら、インデックスファンドは投資初心者や投資に時間をかけられない人にとって、最も合理的で安定した運用手法だからです。
一方で、「個別株投資やアクティブファンドの方が儲かるのでは?」という声もあります。今回は、インデックスファンドと個別株投資の違い、そしてなぜ私が凡人にはインデックスファンドをおすすめするのかについて詳しく解説していきます。
インデックスファンドの魅力は「手間なく分散・低コスト」
インデックスファンドの最大のメリットは、「誰でも簡単に分散投資ができること」と「手数料が圧倒的に安いこと」です。
たとえば、S&P500連動型のインデックスファンドを購入するだけで、アメリカの代表的な500社に自動的に分散投資していることになります。本来ならこれだけの企業に投資するには多額の資金が必要ですが、インデックスファンドなら数百円からでも可能です。
さらに、手数料(信託報酬)は0.3%未満の優良ファンドも多く存在し、運用成績を長期的に押し下げにくいのも大きな特徴です。
知識や経験がなくても「市場平均」のリターンを得られる──これがインデックス投資最大の利点です。
インデックス投資の弱点は「平均点どまり」
もちろん、インデックスファンドにも弱点はあります。
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市場平均以上のリターンは得られない
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短期で大きく稼ぐことは難しい
どんなに経済ニュースをチェックしようが、どれだけ未来を予測しても、インデックスファンドで得られるのは“平均的な”リターンです。
また、短期で大きく儲けたい人には向きません。インデックス投資は10年、20年といった長期スパンでコツコツと資産を積み上げていくスタイルだからです。
個別株投資のメリットと落とし穴
個別株投資は、企業分析が得意な人や相場に張り付ける人には魅力的な選択肢です。
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企業の成長を予測して大きなリターンが得られる可能性がある
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短期間で資産を増やせるチャンスがある
例えば、ある企業の業績が急回復すると予想できた場合、その株を仕込んでおけば短期間で株価が2倍、3倍になることもあります。これはインデックス投資では得られないリターンです。
しかし、個別株投資には以下のようなデメリットもあります。
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倒産や不祥事による“ゼロリスク”
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企業の情報収集・分析に手間がかかる
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自分の判断が常に問われる
つまり、時間・知識・精神力を必要とする投資法なのです。リターンは大きいかもしれませんが、そのぶんリスクも高く、何より継続が難しいというのが現実です。
凡人にとっての現実的な選択肢とは?
私自身、個別株投資に魅力を感じた時期もありました。実際に何度か挑戦したこともあります。しかし、結論から言えば、「個別株は、好きで、時間があり、勉強を楽しめる人でなければ難しい」というのが実感です。
インデックスファンドは、手間も時間もかけず、誰でも平均点を狙える投資手法です。平均点と言っても、インフレに負けず、複利で資産が増える投資法は、実は非常に貴重です。
また、手数料の低さは長期投資では決定的な差を生みます。アクティブファンドは手数料が高く、そのぶんハードルも高い。しかも、運用のプロでも市場平均に勝てないケースが多々あるのです。
投資で重要なのは「自分に合ったスタイルを選ぶこと」
投資で成功する人は、「自分に合った投資スタイルを理解している人」です。
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相場に張り付き、企業分析ができるなら個別株
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長期的にじっくり資産を育てたいならインデックスファンド
この判断軸がとても大切です。投資で成功するには「続けること」が前提ですが、自分に合わない手法は続きません。
私は凡人なので、毎日の相場チェックや企業分析は苦手です。だからこそ、「市場全体の成長に乗る」というインデックス投資を選びました。そして今も、それが最も合理的な選択だったと確信しています。
まとめ:インデックス投資は「凡人のための最強の投資戦略」
投資の世界には、華やかで夢のような成功談があふれています。短期間で資産を何倍にもした人、テンバガー銘柄を見抜いた天才──そんな話ばかりが目立ちます。
しかし現実には、大多数の人にとって再現が難しいのです。
インデックスファンドは地味ですが、再現性が高く、継続しやすい。そして、投資において継続は最大の武器です。だから私は、何の特別な能力もない凡人こそ、インデックス投資を選ぶべきだと考えています。
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