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インデックスファンド投資は簡単?実は難しい“長期投資”の落とし穴

インデックスファンド投資は「誰でもできる」が「誰もが続けられる」わけではない

インデックスファンドへの投資は、基本的に特別な知識は不要で、誰にでも始めやすい投資手法です。
配当を再投資しながら長期保有を続けることで、複利の力を活かして資産を増やすことが可能です。

やることは非常にシンプルで、「毎月の貯金代わりにインデックスファンドを買い増す」だけ。
毎月一定額を積み立てるだけなので、投資初心者でもすぐに始められますし、時間を味方につけることでリスク分散も期待できます。

しかし実は、この「シンプルな投資」が一番難しいとも言われています。
なぜなら、続けること自体に精神的なハードルがあるからです。

投資を始めると、つい気になる評価額と情報の波

投資を始めると、どうしても日々の評価額が気になります。
資産が増えていれば安心し、減っていれば不安になる…。
ついつい毎日の株価やベンチマークの騰落をチェックしてしまうものです。

さらに、投資関連の情報に触れるうちに、他の投資手法に興味を持ち始める人も多くいます。
バリュー投資、グロース投資、新興国株投資、個別株の分析など、「もっと利益が出そうな投資」に目移りしてしまうのです。

投資知識が増えること自体は良いことですが、それが逆に「インデックス投資からの脱線」につながるケースもあります。

成功するには「コツコツ継続できる力」と「揺るがない心」が必要

インデックス投資の本質は、「長く続けること」にあります。
一度始めてしまえば誰でもできることですが、10年、20年と継続して保有し続けることは意外と難しいのです。

事実、日本における長期投資ファンドの平均保有年数はわずか約3.5年
10年以上保有できる人はごく少数です。

相場が好調な時は誰でも利益を上げやすいですが、市場はいつか必ず調整局面を迎えます。
たとえば日本の株式市場は、安倍政権誕生前まで約20年間、長期低迷が続いていました。

こうした「低迷期」にも投資を続け、配当を再投資し続けるには、強い胆力と信念が必要です。
これは、節約や貯金を地道に続ける力と同じで、派手さはないものの最も成果につながる行動です。


まとめ:インデックス投資は「継続する力」がすべて

インデックスファンドへの長期投資は、誰にでもできるシンプルな手法です。
しかし、実際にそれを10年、20年と継続できる人は多くありません。

・日々の評価額に一喜一憂しない
・他の投資情報に惑わされない
・市場の上下動に耐える胆力を持つ

この3つを心がけるだけで、インデックス投資は非常に強力な資産形成手段になります。

投資はリスクを取ることよりも「長く市場に居続けること」が成功の鍵です。
毎月コツコツと積み立て、気にし過ぎず、投資を続けることができる人こそ、将来的に大きな資産を築ける可能性が高いのです。

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