はじめに:FIREではなく「逃げ切り」を目指すという現実的戦略
「FIREは無理だけど、老後はなんとか逃げ切りたい」——
そんな思いを抱えている50代サラリーマンは、私を含めて少なくないはずです。
SNSでは、FIRE(経済的自立と早期リタイア)を達成した30代の成功者がキラキラとしたライフスタイルを発信していますが、現実はどうでしょうか?
50代の私たちは、すでに住宅ローン・教育費・親の介護といったライフイベントの後半戦に突入しています。副業で爆発的に稼ぐのも、今から昇進して年収を大幅に伸ばすのも難しい人が多いのではないでしょうか。
そこで注目したいのが、「逃げ切り戦略」という考え方です。これは、定年までにある程度の資産を築き、年金と取り崩しで老後破綻せずに暮らすという現実的な選択肢です。
本記事では、私自身の体験や家計の現状も交えながら、手取り20万円台でも「逃げ切れる」人の5つの共通点について解説します。
共通点①:生活コストを無理なくコントロールできている
逃げ切りを実現できる人は、生活コストの「最適化」が上手です。
ここで大事なのは、「節約=我慢」ではなく、「無理なく続けられるか」という視点です。
逃げ切れる人の具体例
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見栄を張らず、マイホームや高級品に執着しない
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外食やレジャーは月1〜2回に抑え、満足度を下げずに楽しむ
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自家用車は必要最小限、もしくは完全に手放している
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持ち家にこだわらず、ライフステージに合わせて賃貸を選ぶ
私自身、賃貸住宅に住んでいますが、固定費が抑えられているおかげで、余裕をもって資産形成が続けられています。
子どもが中高生になっても、旅行は年1回、外食は月1〜2回程度。それでも家族4人で十分に穏やかに暮らせています。
特に見直すべきは「固定費」です。以下の3つは、逃げ切り戦略の大前提です。
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住居費(家賃やローン返済)
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保険(医療・生命保険の過剰契約をしていないか)
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通信費・サブスク(格安SIM・不要な契約の解除)
コストコントロールができている人は、「余裕ある生活」が可能です。これが逃げ切りの土台になります。
共通点②:投資は“ほどほど”で“継続的”
逃げ切りを実現できる人の投資スタイルには、明確な特徴があります。
それは「ほどほどに、コツコツと継続する」という堅実な姿勢です。
逃げ切れる人の投資スタイル
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投資の中心はインデックスファンドの積立(例:eMAXIS Slim 米国株式)
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高配当株や個別株は、あくまで補助的
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年間リターンは3〜5%と控えめに見積もる
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資産配分は「リスク資産:現金=9:1」など、長期投資に徹する
私自身、2008年からインデックス投資を始めて、リーマンショックやコロナショックも経験してきました。
大事なのは、「やめないこと」「欲張らないこと」です。
また、2024年からスタートした新NISAも活用しています。
非課税で保有できる資産を「老後の取り崩し資産」として位置づけ、定年前後から少しずつ取り崩すという“出口戦略”を持っているのも共通点です。
共通点③:収入の現実を冷静に受け入れている
逃げ切れる人は、「今の自分の収入」を冷静に受け入れています。
変に焦って転職したり、副業に手を出して疲弊することもありません。
現実を受け入れる姿勢
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平社員でも正社員として働けているなら十分と考える
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昇進・転職に過度な期待をせず、福利厚生や安定を活かす
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副業は「体力的にムリのない範囲」で行い、あくまで生活の補完
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教育費や親の介護費用など、現実とバランスを取りながら調整
私も50代を平社員のまま迎えましたが、手取り20万円台でも資産は積み上げられました。
「今の収入でできる最善の行動を取る」。それこそが逃げ切り戦略の基本です。
共通点④:「身の丈に合った幸せ」を知っている
逃げ切れる人は、「何が自分にとっての幸せか」をしっかり自覚しています。
SNSで見るFIRE成功者や高年収の生活に、無理して張り合おうとはしません。
等身大の幸せの例
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高級車やブランドよりも「健康・家族・平穏な日常」を重視
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子どもとの時間、親の介護など「人生の最期までの関係性」を大切にする
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定年後も「年100万円くらい取り崩して、年金と合わせて生活できればOK」というリアルな設計
私も「米国株が好調だった月に外食1回増やす」「家族で公園に出かける」など、小さな幸せを感じる習慣を大切にしています。
この価値観があれば、無理して“上”を目指さなくても、日々の暮らしが充実していきます。
共通点⑤:記録や発信を通じて「自分と向き合っている」
逃げ切れる人は、自分の生活や資産状況を「記録」し、「可視化」する力を持っています。
自分と向き合う習慣
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家計簿や資産推移の記録を習慣化している
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ブログやSNSなどで投資・節約に関する情報を発信している
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同じ価値観を持つ仲間とつながることで、孤独や焦りを回避している
私自身もこのブログを続けてきたことで、「支出の傾向」「投資の成果」「老後資金の進捗」が明確になり、無駄な浪費も減りました。
“逃げ切り”は一人で黙々と進めるより、記録と共有によってモチベーションを保つほうが成功しやすいのです。
まとめ:「等身大の賢さ」が逃げ切りのカギ
逃げ切り戦略に必要なのは、“年収”や“センス”ではありません。
むしろ求められるのは、次の4つです:
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無理のない暮らし(固定費コントロール)
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継続的な投資(ほどほどでいい)
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身の丈に合った幸せの価値観
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日々の記録や振り返りで自分を見失わない姿勢
これらを地道に積み上げていくことこそ、50代・手取り20万円台でも「逃げ切り可能な人生」を築く方法です。
FIREでなくても、人生は破綻しません。
“しがみつかずに生きていく力”を、自分なりに育てていきましょう。
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