投資

300万円が606万円に!2019年の株価予想と長期投資の学び

2019年の年末、私は「2020年の株価予想」という記事を書きました。当時は世界的に株価が堅調で、投資をしていれば誰もがプラスを出せる環境でした。私自身もその流れに乗り、ちょっとした遊び心で日経平均連動のETFに300万円を投じました。

この記事では、その予想と実際の結果、そして今振り返って感じる「投資の本質」について整理したいと思います。

日経225連動型上場投資信託(東証 1321)を遊びで300万円ほど購入してみた。短期で売却するか検討中です。2020年の相場を大雑把に予想します。2019年も終わりを迎えましたので来年の相場予想 2019年に投資をしていた人は基本的にはパフォーマンスが良かったのではないでしょうか...

当時の予想と投資行動

2019年は世界的な株高で、日経平均も3万円近くに迫っていました。私は「2020年前半に日経平均は26,000円台に到達する」と予想し、日経225連動型のETFを130株、約317万円分購入しました。本来、私の投資方針は「長期・分散・低コスト」であり、短期予想に基づいた売買はスタイルに合いません。

しかし、当時は自分の相場観を試してみたい気持ちがありました。記事でも「遊びの投資であり、おすすめはしません」と書き残しています。今振り返れば、この時点ですでに危うい一歩を踏み出していたのかもしれません。

予想は外れ、短期売買はできなかった

ところが、2020年に入ってすぐに新型コロナの世界的流行が始まり、株価は急落しました。私の予想はあっさり外れ、前半で売却するどころではなくなりました。含み損を抱え、予定していたシナリオは崩れてしまったのです。

本来なら「予想が外れたから損切りする」という判断もあり得ましたが、私はそこで売ることをやめました。

なぜなら「これは自分の投資スタイルではない」と気づいたからです。結果的に、この判断が大きな転機になりました。

長期保有に切り替えた理由

私はそれ以降、このETFを短期で売買するのではなく、長期保有する方針に切り替えました。理由はシンプルです。自分は予想で勝てる投資家ではないと自覚していたからです。

むしろ、長期・分散・低コストの原則に沿って保有を続ける方が、自分のリスク許容度にも合っていました。相場は乱高下を繰り返しましたが、売らずに持ち続けるという決断を貫きました。

精神的には不安もありましたが、逆に「売らない」と決めてしまうと心が落ち着く部分もありました。

結果として資産は倍増

あれから数年が経ち、当初約317万円で購入したETFは、現在約606万円の評価額になっています。これは私が当初想定していた「短期の利益確定」ではなく、長期保有を続けた結果です。

つまり「予想は外れたが、方針転換が功を奏した」ということです。相場の値動きに一喜一憂しなければ、時間が味方になってくれる。これは実際に長期保有を経験したからこそ実感できたことです。

相場予想のリスクと限界

この経験から学んだのは「相場予想に依存する投資は危うい」ということです。予想が当たることもありますが、外れたときの損失は大きく、精神的なダメージも伴います。とくに2020年のコロナショックのように予期できない出来事は必ず起こります。

だからこそ「予想をもとにした売買」は再現性が低く、長期的な資産形成には不向きです。予想が当たった時だけを切り取れば華やかに見えますが、外れた時に退場してしまえば意味がありません。

長期・分散・低コストの優位性

私の投資方針はもともと「長期・分散・低コスト」でした。新NISAを使ったインデックス投資を軸に据え、毎月の積み立てをコツコツと続けています。このETFを長期保有することに切り替えたのは、まさにこの考え方に立ち返った行動でした。

短期予想は外れましたが、原則に戻ることで結果的に資産を守り、増やすことができたのです。50代になった今、私が一番大切にしているのは「逃げ切り戦略」。

つまり、老後まで資産を減らさず守り切ることです。そのためには、無理なリスクを取らないことが何より重要だと改めて感じました。

実体験から得た教訓

この投資を通じて得た教訓は、「売らない勇気」こそが最大の武器になるということです。短期的な予想に頼らず、腰を据えて長期保有を続けることで、時間の経過が資産形成の味方になります。

実際に資産が倍増したのは大きな成果でしたが、それ以上に「予想を外しても諦めずに持ち続けられた」という経験が、これからの投資人生において大きな財産になりました。短期の成功よりも、長期で資産を育てていく安心感の方が、50代の私には価値があります。

まとめ:予想より大切なもの

2019年に書いた予想記事は、今読み返すと恥ずかしい部分もあります。しかし、その後に実際に行動し、結果として資産を増やせたことで大切な教訓を得られました。つまり「投資は当て物ではなく、逃げ切り戦略を実現するための道具」であるということです。

これから投資を始める人、または50代から老後を見据える人には、相場予想に振り回されず、自分のリスク許容度に合った投資を続けてほしいと思います。

短期の予想は外れても、長期で資産を守り育てることは誰にでも可能です。派手さはなくとも、地道な投資こそが老後の安心に直結すると私は信じています。

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