FIRE・早期リタイア

「FIREしたい」と思ったら読むべき!資産形成と老後のリアルな現実【会社員向け】

【2025年版】FIRE(早期リタイア)はサラリーマンにも現実的?目指すための心得と注意点

少し前から、「FIRE(ファイア)」という生き方に注目が集まっています。FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略で、「経済的自立と早期退職」を意味します。2020年代後半に入っても、この価値観に共感する人は増えており、特に会社員として長年働いてきた人にとっては魅力的な選択肢のひとつになっています。

本記事では、2025年の視点から「サラリーマンでもFIREを目指せるのか?」というテーマを深掘りしつつ、その実現に向けた現実的な考え方や注意点を整理してみます。

FIREとは?サラリーマンにとっての現実的な意味

FIRE(ファイア)は、「経済的に自立して、早期に退職する」というシンプルな概念です。しかし、実際のところFIREを実現している人の多くは、起業やビジネスで成功したごく一部の富裕層です。

一方、一般的なサラリーマンが目指すFIREは、必ずしも完全な「働かない生活」ではなく、次のようなスタイルが多く見られます。

  • 投資や副収入で生活費の大部分をカバーする

  • 会社員を辞めて自由な時間を確保しつつ、必要に応じて働く

  • 生活レベルを抑えつつ、リタイア後も細く長く収入を得る

つまり、「完全な自由」ではなく、「お金に縛られない生き方」を目指すというスタンスが現実的です。

私自身もこの考え方には大いに共感しています。人生は有限であり、限られた時間を自分の好きなことに使いたいというのは、ごく自然な欲求です。

いくら必要?FIREに必要な資産とその運用モデル

では、実際にFIREを目指す場合、どれくらいの資産が必要になるのでしょうか?ここでは、一般的に言われている「4%ルール」をもとにシミュレーションしてみましょう。

例えば、6,000万円の資産を年利4%で運用できれば、年間240万円の収入になります。この金額で生活できるかは個人差がありますが、生活水準を抑えていれば不可能ではありません。

4%ルールの前提と落とし穴

「4%ルール」は、元本を減らさずに運用益だけで生活するための目安ですが、以下のようなリスクがあります。

  • 年4%で安定して運用できる保証はない

  • 投資信託や株式のパフォーマンスは年によって大きくブレる

  • 税金やインフレを考慮すると、実質利回りはさらに下がる

たとえば、税引き後で実質3%程度の利回りと考えると、年間180万円前後の生活費しか確保できない計算です。これでは医療費や突発的な支出に対応できない可能性もあります。

そのため、「生活費+α」の余裕資金を準備するのが現実的な戦略です。FIREの達成がゴールではなく、長く維持していくための設計が必要になります。

FIRE後の働き方と中高年の現実

FIRE後に「週に数時間だけ働く」という選択肢もあります。副業やアルバイトでゆるやかに収入を得るというスタイルです。しかし、これにも現実的な課題があります。

中高年にとっての「ゆるく働く」難しさ

50代以上でアルバイトや軽作業を見つけることは、決して簡単ではありません。

  • 体力の衰え

  • 未経験職種への対応力

  • 若者向けの業務とのミスマッチ

たとえば、コンビニのバイトひとつ取っても、キャッシュレス決済・宅配受付・レジ業務・公共料金の支払いなど覚えることは多岐に渡り、初心者が気軽に始められる仕事とは言えません。

学生時代にアルバイト経験がある人でも、年齢を重ねてから同じことができるとは限らないのです。こうした現実を踏まえると、「少し働けば何とかなる」という見通しは甘いと言わざるを得ません。

まとめ:FIREを目指すなら「準備」と「柔軟性」がカギ

サラリーマンでもFIREを目指すことは可能です。しかし、夢を実現させるためには以下の点をしっかりと理解しておく必要があります。

FIRE達成に向けた3つのポイント

  1. 生活水準を上げないこと
    少ない生活費で暮らせるようにしておくことが、FIRE実現の最大のカギです。

  2. 資産運用はリスクもあることを理解する
    安定運用を前提にしすぎないよう、複数の収入源を確保しておくと安心です。

  3. FIRE後の働き方を具体的に描いておく
    「少しだけ働く」には準備とスキルが必要。年齢と体力を考慮した現実的なプランを用意しましょう。

私自身も、いつでもFIREを選べるような状態を目指して資産形成を続けています。早期リタイアは「夢」ではなく、「準備次第で選べる選択肢」に変わる時代になりつつあります。だからこそ、焦らず地に足をつけたプランで備えていきましょう。

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