投資

金融庁が老後資金が2,000万円足らないと言ったのを批判している場合ではないです。真摯に受け止めて投資した方が賢明。

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金融庁が老後資金、2,000万円が必要と発表。

金融庁は2019年6月3日、人生100年時代を迎えるため、会社を定年退職した後の人生が延び、95歳まで生きるには夫婦で約2千万円の金融資産の取り崩しが必要になる。との試算を示しました。

このことがマスコミや野党などから批判が続いています。

前にも書きましたが金融庁は年金を担当しておりません。年金のことは厚生労働省が管轄しています。

なので、金融庁が年金破たんを宣言した分けでもなく年金だけでは足りないことを指摘しただけです。

これは推測ですが金融庁は老後不安をあおって、消費税の増税を実現させたかっただけなんだと思います。

まさか「年金ではやっていけない。」と言ったみたいになるとは思っていなかったでしょう。

2019年に話題になった老後2,000万円不足問題。今や金融機関の営業に利用されていることに危惧する。人によって老後必要資金は違うので、心配は必要だが過度の心配をする必要はない。 2019年に金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ...

老後に資金がなくなるのは現実的なことです。

政府や金融庁を責めても仕方ありません。現実問題、年金は安心できる制度になっていません。

それは国民も周知の事実だと思います。

今まで年金を納めた以上に給付を受けている世代がいることは事実です。また、制度ですから受け取るのが悪いとも思いません。

収めた額より多くもらえる人がいるということは、誰かが負担しているということです。

平均寿命も延びていますので、負担額が多くなっていくことは必然です。また、長生きしてしまったのは本人が悪い分けではありません。

天命をまっとうする時期は誰にも選べないのですから。なので、長く生きたことによる生活的な補助は必要です。

金融庁は現役時代にしっかりと準備をしてくれとのメッセージを発しただけ。

金融庁はそのリスクを回避するためにも現役時代から投資をして資産を増やし、老後のことを考えるべきと言っているだけです。

ごく当たり前のことを言っているだけに過ぎません。

政府を批判してもお金は生まれませんので、批判するより提言を真摯に受け止め長期分散投資を始めた方が得です。

投資は早い時期に始められるなら始めた方いいです。それというのも投資は長期に及ぶほど複利効果が大きくなるからです。

若いうちから老後のことを考えている人は強いのです。

これは受験勉強も一緒です小さい時から大学受験を意識して勉強している人は合格に有利です。

長い期間コツコツと努力している人は強いのです。投資の世界も複利効果を意識してコツコツ長期に投資した方が強いのです。

例えば毎月5万円をコツコツと長年年利5%で運用出来た場合、どうなるでしょうか。

下記、表にしてみました。期間が長くなればなるほど複利効果が大きくなることが分かると思います。

期間 投入金額 年利5%運用
10年 6,000,000円 7,764,114円
15年 9,000,000円 13,364,447円
20年 12,000,000円 20,551,683円
25年 15,000,000円 29,775,485円
30年 18,000,000円 41,612,932円
35年 21,000,000円 56,804,621円
40年 24,000,000円 76,301,008円

毎月5万円をコツコツ貯蓄出来たら、気がつけば大きな金額になっていきます。

しかし、人間はこれがなかなか出来ません。

努力を継続することは本当に難しいことなのです。また、一定程度お金が貯まると家を買ったり車を買ったりして、築いた資産をリセットしてしまったりします。

車や家は、そこからなかなか資産を生みません。

むしろ維持費などの出費が増えます。しかし、築いた資産は継続すると更に資産を生み続けます。

なので、一定程度お金が出来ても全部リセットしてはいけません。必ず一定程度、資産が生む形で残しておくべきです。

コップから溢れた水を飲むべき。

よく、コップの水で例えられます。コップに水を貯めて飲むとき、コップがいっぱいにならないうちから中身の水を飲んではいけません。

それでは、資産は一向に貯まっていかないのです。

また、なみなみいっぱいになった水を飲んでもお金は減ります。本当のお金持ちはコップからあふれた水だけを飲むのです。

 

コップの水は資産です。あふれる水は配当などの利益なのです。資産を取り崩すのではなくあふれた水だけを飲めるようにすることが重要です。

最後に

例えば10億円持っている人が年利5%で運用出来れば毎年5,000千万円の利益を手にします。

しかもこの5,000万円を使っても資産は減っていないので、翌年もまた、5,000万円入ってくるのです。

お金持ちは、このような形で減らない資産を形成しています。

なので、お金を使っても、ずっとお金持ちでいられるのです。通常、資産が大きくなればなるほど運用は難しくなります。

数%の狂いが大きな損失になったりしますので、年利5%のリスクを取る運用をしなくなるかも知れません。

しかし、仮に年利3%でも3,000万円になるなので資産を築くことがいかに大切かが分かると思います。

国が悪い、政府が悪いと批判しているより早く投資をして安心できる老後を自分で築くことが大切です。

複利の効果を考えたら時間を大切にしないといけないのです。

今の1万円は30年後大きく価値が変わるのです。そう考えたら簡単に無駄なお金を使いたくなくなると思います。

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