※この記事は2021年にアッパーマス層に到達した当時の体験をもとに執筆した内容を、2025年現在の状況に合わせてリライト・再編集したものです。
アッパーマス層に到達したあの日、そして今──
2021年2月、私はようやくアッパーマス層(純金融資産3,000万〜5,000万円)に到達しました。
これは野村総合研究所が日本の富裕層ピラミッドにおいて定義している資産階層であり、住宅ローンなどの負債を差し引いた「純資産」に基づく分類です。
純資産とは、預貯金・株式・債券・投資信託・年金保険などを含むもの。
当時の私は、コツコツとインデックス投資を続け、ようやくその大台に乗りました。
そしてあれから約4年が経ち、2025年現在──
私はついに「準富裕層(純金融資産5,000万円以上)」に到達しました。現在の資産額は7,300万円。底辺サラリーマンの私にとって、この到達は小さな奇跡のようでもあります。
この記事では、アッパーマス層に到達した際の心境と、それから準富裕層へと歩んだプロセスと変化を、体験談として記録しておきます。
アッパーマス層に到達して変わった心境と感覚
アッパーマス層に達した瞬間、生活が変わるわけではありませんでした。
節約マインドも変わらず、日々の暮らしは質素です。
しかし、「お金」との距離感が明らかに変わったのです。
■ 入金のインパクトがなくなる
月に10万円入金しても、総資産全体の1%にも満たない──
これは資産が一定規模に達すると、誰しもが感じる感覚だと思います。
かつては、積立NISAの投資額がそのまま資産増加として実感できたのに、今は「本当に買ってるのかな?」と確認しないと分からないほど、変動の中に埋もれていきます。
それでも、こうした「実感なき積立」をコツコツ継続することが、将来の資産形成の鍵になると信じています。
■ 1日の資産変動が給料を超える
アッパーマス層になった頃から、「1%の株価変動」で数十万円規模の損益が出るようになりました。
-
資産3,000万円 × 1%=30万円
-
資産7,000万円 × 1%=70万円
これは1日の給料どころか、1か月の給与額に匹敵する変動です。
もちろん頭では「一喜一憂しない」と分かっていても、感情がついてこない時もあります。特に暴落局面では、資産が一気に数百万円単位で減っていくため、メンタルへの負荷が非常に大きくなります。
■ 暴落の想定金額が現実離れしてくる
私のリスク管理ルールとして「年30%の下落には耐える」と決めています。
ですが、資産3,000万円なら900万円、7,000万円なら2,100万円もの減少となります。
金額が増えるにつれ、「金額の大きさに心がついていかない」状態になるのです。
このことが、リスク許容度を揺さぶる心理要因となり、投資方針を見失いかねない場面もあります。
私はリスク資産を多少調整しつつも、「長期分散・積立・再投資」という軸を崩さないように心がけています。
■ 死亡保険が不要と確信できた
私がアッパーマス層に到達して最も強く感じたのは、生命保険が不要になったことです。
もともと保険には懐疑的で、貯蓄性保険や過剰な死亡保障には加入していませんでした。会社の団体保険で500万円ほどの死亡保障がある程度です。
今や、私が万一のことがあっても、家族がある程度の資産で生活を継続できる見込みがある。
これは、精神的な安心感にもつながりました。
準富裕層に到達して感じた「さらに変化したこと」
そして、2025年。資産は7,300万円を突破し、準富裕層の領域に入りました。
この4年間で資産を大きく伸ばせたのは、相場環境だけでなく、自分の投資習慣を崩さなかったことが大きいと思います。
-
毎月の積立NISA・特定口座での投資信託の買付
-
生活費を最小限に抑えつつ、教育費・介護費にも対応
つまり、特別な才能がなくても、積立×継続×再投資でここまで来ることができたのです。
アッパーマス層から準富裕層へは「時間と習慣」がカギ
お金の不安はゼロにはなりません。むしろ資産が増えると、新たな不安(暴落・税金・親の介護・子どもの進学費用など)が生まれます。
それでも、「ある程度の資産がある」という安心感は、日常生活の安定感を確実に高めてくれます。
目指す人にとって、アッパーマス層・準富裕層というのは決して夢物語ではありません。
-
派手な投資をしなくても
-
特別な高収入がなくても
-
地道な積立を続けていけば
いずれ必ず、「あのとき諦めずに続けてよかった」と思える日が来るはずです。
まとめ|「資産階層」はゴールではなく通過点
13年前、私は貯金ゼロのところからスタートしました。そこから投資を学び、実践し、ブログで発信を続け、アッパーマス層、そして準富裕層へと進んできました。
資産7,300万円はゴールではなく、「老後に備えつつ、家族を守るための中継点」です。
今後も市場と向き合い、ブレずに投資を継続していくつもりです。
3年後、あるいは5年後に「1億円」という数字が見えてくるかどうかは分かりませんが、地に足をつけた投資生活を歩んでいこうと思っています。
にほんブログ村に参加してます。クリックして頂くと有り難いです。