教育費が一番きつい時期って、家計が「赤字」になるより先に、じわじわ資産が減っていくのが怖いんですよね。私も賃貸暮らしの50代サラリーマン(役職なし)で、妻はパート、子どもは2人。高校と中学のダブル進学を意識し始めた頃から、毎月のキャッシュフロー管理を“作り直し”ました。
結論から言うと、教育費ピークでも資産を減らさないコツは「投資を増やす」ではなく、①教育費の見える化、②現金の置き場づくり、③売らない仕組み化の3点です。新NISAも、攻める道具というより“続けるための器”として使う感覚が合っています。
教育費ピークで資産が減る3つの理由
教育費は、金額そのものより「支払いタイミングの偏り」がきついです。入学金、前期授業料、定期代、PC購入…が一気に来る。たとえば国立大学の授業料は年50万円台、入学金も数十万円が目安(制度の標準額)です。ここに受験費用や下宿費用が乗ると、1年目は特に重い。
資産が減りやすい原因は主に3つ。
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生活費と教育費が同じ口座で混ざり、出ていく原因が見えない
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ボーナス頼みで、春の支払いに“取り崩し”が起きる
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投資資産を売って穴埋めし、戻す前に次の支払いが来る(これが一番痛い)
私が怖いのは、相場が悪い年に限って売却が必要になること。だから「売らない前提」で家計を組み直しました。
まずは「教育費の山」を3段に分けて見える化する
教育費はざっくり3つに分けると、見積もりが現実的になります。
受験〜入学前(まとまって出る)
受験料、交通費、併願の納付金、入学金など。ここは“短期で現金が必要”です。家計が崩れるのはだいたいここ。
入学〜1年目(家電・PC・引っ越しが重なる)
PC、教材、定期、スーツ、場合によっては引っ越し・家電。1年目は、学費以外の出費が大きいのが特徴です。
在学中(毎年同じように続く)
授業料、定期、部活・サークル、資格、ゼミ合宿など。「毎年続くもの」は年割り・月割りで積むのが向きます。
私はこれを、Excelでも手帳でもいいので「年間カレンダー」に落としました。特別費は散発的だから把握しにくいけれど、時期と金額を書き出して見える化すると慌てにくい。これだけで“春の取り崩し”が減ります。
賃貸50代は「3つの財布」で家計を整える
私は家計を、財布(口座)を3つに分けています。難しい家計簿より、出口を分ける方が続きます。
1)生活費財布:固定費を先に削る
賃貸だと住居費は毎月確定で出ていくので、通信費・保険・サブスクなど“固定費の見直し”が効きます。ここで月1〜2万円浮くと、教育費ピークの耐久力が上がる。削った分は「使う」ではなく、次の財布へ回します。
2)教育費財布:年間で見て、月割りで積む
教育費は月ではなく「年」で管理します。春(入学・更新)を基準に、年間イベントをざっくり表にして、12か月で月割り。さらに“春の一括支払い用”に別枠で積む。ここを作ると、突発の取り崩しが激減します。
ポイントは「学費」だけ見ないこと。高校も授業料以外(定期・模試・部活・タブレット等)が地味に効きます。さらに公的な支援制度が対象になる家庭もあるので、“自分の家は対象か”だけでも一度チェックしておくと安心です。
3)防衛財布:生活費3か月分+教育費のミニバッファ
私は最低でも生活費の3か月分は現金で持つようにしています。さらに教育費用に、数十万円のミニバッファ(受験・PC・教材など)を上乗せ。これで相場が荒れても「売らない」判断ができるようになります。
投資は「続ける」が正解:新NISAは守りの器
教育費ピークでも、長期・分散・低コストは崩しません。ただし入金力は落ちるので、私は積立額を一度減らしました(止めないのがポイント)。新NISAは、つみたて投資枠と成長投資枠に分かれており、年間で使える上限や、生涯の非課税保有限度額が決まっています。枠を毎年きっちり使い切れなくても問題ありません。教育費の年は「使える分だけ」でOK。売却した分の枠が翌年以降に再利用できる仕組みもあるので、“一度止めたら終わり”ではないのが救いです。
私のルールはシンプルです。
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教育費は「現金」で払う。投資資産は原則売らない
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積立は減らしてもOK、ゼロにはしない(習慣を残す)
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レバレッジや信用取引はしない。増やすより守る
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相場が悪い年に売らないため、現金バッファを先に厚くする
それでも「どうしても足りない」ときは、支援制度や借入の選択肢もあります。支援(給付・減免)→奨学金→借入、の順で検討すると家計が傷みにくい。借入を使うなら、“投資のために借りない”が鉄則。教育費の山を越えるための短期の橋渡し、と割り切る方が安全です。
私の実体験:資産8,000万円台でも、家計は油断すると崩れる
準富裕層と言われる水準でも、教育費ピークは普通に効きます。だから私は「投資で上回る」より「家計の出血を止める」を優先しました。
やったことは3つ。
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春の支払い(入学・更新・部活・交通)を“年間予算化”して、月割りで積み立て
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生活費3か月分の現金は死守。相場が悪い時に売らないため
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新NISAの積立は減額して継続(私の場合、オルカンとS&P500に少額でも続ける)
ここで大事なのは、教育費を「特別な出費」として扱わないことです。特別費カレンダーに入れてしまえば、教育費は“毎年のイベント”になります。イベントになれば、臨時の取り崩しが減る。結果として、資産の減り方がゆるやかになります。
もうひとつ、50代は体力的にもメンタル的にも「取り返す」のがしんどい年代です。だから私は、投資のリターンより“売らない環境づくり”を最優先にしました。地味だけど、長期投資の最大の敵は「売却スイッチ」なので。
月1回だけやる「家計点検」ルール
私は毎月、給料日後に10分だけチェックしています。やることはこれだけ。
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生活費財布:今月の残り日数で足りるか(足りないなら外食・娯楽を一段落)
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教育費財布:来月・再来月に大きな支払いがないか(模試・遠征・定期更新など)
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防衛財布:残高が減っていないか(減っていたら、先に補充してから投資へ)
教育費ピークは「完璧な家計管理」より、「崩れそうな兆候を早めに見つける」方が効きます。赤字が出てから直すと、だいたい投資売却に直結するので、私は兆候の段階で小さく調整します。数字を“早めに見る”だけで、無駄な不安が減ります。
たとえば我が家だと、教育費が増えた年は積立をいったん月3万円→1万円台へ落としました。それでも“ゼロにしない”ことで、家計が落ち着いたタイミングで戻しやすい。教育費の山は永遠ではないので、ここは割り切りが大事です。
まとめ:教育費ピークは“仕組み”で越える
教育費ピークで資産が減るのは、支払いが集中する時期に、現金が薄い状態で相場に頼ってしまうからです。家計を3つの財布に分け、春の支払いを月割りで積み、生活費3か月分の現金を守る。投資は減らしても継続する。これだけで「資産が減らない確率」はぐっと上がります。
子どもが巣立つまでの数年は、家計の“防御力”を上げる期間。見える化と現金バッファで、落ち着いて乗り切りましょう。家計は仕組みで守れます。
50代は、取り返すより“崩さない”が勝ち。焦らず、地味に整えていきましょうね。今日から、できる範囲で。
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