3月になると、社内がそわそわします。昇給や昇格の発表。私は今年もステイでした。分かっていたはずなのに、発表の空気に飲まれて、心のどこかがざわつきます。

私は50代の平社員。役職もなく、いわゆる「出世コース」からは外れています。いまさら昇格を期待しているわけでもない。それでも、同僚の昇格話が耳に入ると、置いていかれた感じがしてしまう。情けないけれど、これが正直なところです。

そして追い打ちをかけるのが、人事評価の結果。相変わらず無難で、当たり障りのない文言が並ぶだけ。褒められているのか、期待されていないのかも分からない。モチベーションが上がる要素が見当たりません。

そんな私が、どうやって気持ちを立て直しているのか。今日は「昇格できない平社員の3月」を、なるべく現実的に書いてみます。

3月の発表が刺さる理由は「比較」だった

昇格しないこと自体より、私がしんどいのは「比較」が始まる瞬間です。

・同期が課長になった
・年下が先に役職についた
・異動した人が評価されているらしい

こういう情報は、こちらが求めなくても自然に入ってきます。飲み会の雑談、フロアの噂、社内メールの人事発令。避けようとしても、完全には無理です。

頭では分かっています。会社の評価は、能力だけでなく、配置やタイミングや上司との相性、組織の都合も混ざる。それでも「また抜かれたな」と感じてしまう。これは理屈ではなく感情の問題です。

「昇格=人生の勝ち」だと思い込んでいた

さらに厄介なのが、若い頃に刷り込まれた価値観です。昇格して給料が上がって、役職がついて、責任が増えて…それが「大人の正解」みたいに思っていた。

でも50代まで来ると、見えてくる現実があります。役職についた同僚は忙しそうで、休日も連絡が来る。心身を削っている人もいる。私は平社員のままですが、少なくとも仕事が生活を壊すところまでは行っていません。

出世できない自分を責める前に、まず「何を守れているか」を見直す。これだけで、少し気持ちが落ち着きます。

無難な評価がつらいのは「成長が止まった気分」になるから

人事評価が無難だと、悪くはないのに、良くもない。改善点も曖昧で、次に何を頑張ればいいのかも見えない。要するに、会社からのメッセージが薄いのです。

評価制度そのものが、全員に納得感を出すのは難しい。分かっていても、紙の上で「あなたは当たり前に働いています」と言われるような感覚は、なかなか効きます。

評価で上がらないなら、軸を会社の外へ移す

ここで私は、発想を変えるようにしました。

会社の評価は「会社の都合で決まる」。だから、そこだけに自分の価値を預けない。代わりに、自分でコントロールできる領域に軸を移す。

例えば、家族の生活を回すこと。賃貸暮らしで、妻はパート、子どもは高校生と中学生。教育費も食費も上がる時期です。家計を守ることは、立派な成果だと思っています。

そしてもうひとつが、学びです。私はいま、資格勉強をして気持ちを保っています。会社の評価が曖昧でも、勉強は「やった分だけ積み上がる」。この分かりやすさが、今の私にはありがたい。

仕事のモチベーションが上がらないときの現実的な対処

ここからは、私が実際にやっている「折れないための小さな工夫」です。大げさな自己啓発ではなく、明日からできるレベルでまとめます。

1) 情報を遮断するのではなく「受け流す」練習をする

昇格の話は入ってきます。ならば、ゼロにするのではなく、受け流す。私は心の中でこう言います。

「その人はその人。私は私。評価軸が違う。」

これで完璧に消えるわけではありませんが、感情の熱量が下がります。悔しい気持ちが出たら「出たな」と認めて終わりにする。否定しない。ここがポイントです。

2) 仕事は80点で回し、余力を学びに振る

昇格が見えない状況で、120点を目指して燃え尽きるのはもったいない。私は仕事を「事故らず回す」ことに集中しています。

その分、帰宅後や休日に、資格勉強や読書に時間を回す。会社の外に伸びしろを作ると、気持ちが前を向きます。社内での評価が停滞していても、人生全体の成長は止まりません。

3) お金の不安を減らすと、心の余裕が増える

これは投資をしている人ほど実感しやすいと思います。私は「長期・分散・低コスト」を基本に、新NISA中心で淡々と積み立てています。相場に振り回されないように、生活費の3か月分以上は現金で確保。レバレッジや信用取引は使いません。

会社で評価されなくても、資産が少しずつ増えていくと、「逃げ切り」は近づく。ここは精神安定剤になります。昇格しない現実は変わらなくても、老後の安心は自分で積み上げられます。

4) 「平社員の強み」を言語化しておく

役職がないと、負け組に感じることがあります。でも、平社員には平社員の強みがあります。

・責任範囲が限定され、生活が守りやすい
・現場の空気を掴みやすい
・上にも下にも気を遣いすぎず、淡々と働ける

これを自分の言葉で整理しておくと、昇格の話題が出たときのダメージが減ります。「私はこれでいい」と言える材料が増えるからです。

それでも落ち込む日はある。だから私は「二段構え」にした

偉そうに書きましたが、私も普通に落ち込みます。特に3月は、会社の空気が「勝ち負け」っぽくなるので疲れます。

だから私は二段構えにしています。

一段目は、仕事は淡々とこなす。感情は仕事に持ち込まない。
二段目は、会社の外で、学びと資産形成を積み上げる。自分の評価軸を持つ。

この二段構えがあると、会社の評価が無難でも、昇格しなくても、人生が止まった気になりにくい。少なくとも私はそう感じています。

昇格できないことを、無理に美談にするつもりはありません。悔しいものは悔しい。でも、その悔しさを抱えたままでも、生活は続くし、家族は待っているし、老後は近づいてくる。

だから私は、今日も資格のテキストを開きます。会社の評価が当たり障りなくても、自分の積み上げは当たり障りなく増えていく。そう思って、3月をやり過ごしています。

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