50代になってから「毎月の積立は最低3万円は必要」と思い込んでいました。ところが現実は、子どもの教育費や物価高で、積立を月1万円台まで落とした時期があります(私は月1.3万円に減額)。それでも、資産全体はじわじわ増えました。
正直に言うと、積立を減らした直後は不安でした。「もう追い上げは効かないんじゃないか」「今さら減らしたら取り返せないんじゃないか」と。けれど、50代の資産形成は“積立額だけ”で決まりません。すでに積み上がった元本、制度の使い方、そして“増やす邪魔をしていた習慣”をやめたこと。ここが効きます。
この記事では、50代・平社員・賃貸暮らしの私が「月1万円台でも増えた理由」と「やめたこと5つ」を、できるだけ再現しやすい形でまとめます。投資は自己責任ですが、同世代の不安を減らすヒントになればうれしいです。
月1万円台でも増えた「理由」3つ
①元本が大きいと、増える金額の主役は“運用益”になる
20代や30代は、増える金額のほとんどが“入金”でした。ところが50代になると、積立よりも運用益の影響が大きくなります。
たとえば資産が8,000万円あると、年5%動けば±400万円です。月1万円台(年15万円程度)の積立と比べると、増減のスケールがまったく違う。ここを理解すると、「積立を減らした=終わり」ではないと腹落ちします。
逆に言えば、相場次第で減る年もあります。だからこそ、次の2つが大事でした。「増やす努力」より前に、「減らさない工夫」を置く。50代は特に、これが効きます。
②新NISAで“税金の漏れ”を減らした
利益に税金がかかるかどうかは、長期では大きな差になります。私は新NISA中心に「長期・分散・低コスト」を徹底し、増えた分がなるべくそのまま残る形に寄せました。
積立額が少ない時期ほど、制度の力は頼りになります。やることはシンプルです。
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まずは積立設定を自動化(毎月同じ日に同じ金額)
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商品は“広く分散された低コスト”を軸に(迷いを減らす)
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余裕が出た月だけ増額(毎月ムリに頑張らない)
「やる気がある月だけ頑張る」だと続きません。続く仕組みに寄せると、積立が少なくても積み上がります。
③下落局面で“やめなかった”
積立が少ないと、「どうせ増えない」と投資そのものをやめたくなります。でも私は、積立額を落としても“継続”だけはやめませんでした。
相場が悪い時期は、ニュースを見れば見るほど不安が増えます。そこで私は、価格チェックの回数を減らし、売買アプリを開く回数も制限しました。代わりに「自動積立の確認だけ」にする。これだけで、余計な判断が激減します。
大きく上がった年ほど「自分が増やした」と錯覚しやすいし、大きく下がった年ほど「自分が失敗した」と思いがちです。実際は、相場の波が大半。だから私は、波に反応しない工夫を最優先にしました。
私が「やめたこと」5つ(=増やす邪魔を消した)
ここからが本題です。月1万円台でも増えた最大の理由は、支出や行動の“漏れ”を塞いだことでした。増やす前に、まず減らさない。地味ですが、50代にはこれが強いです。
1. 見栄の出費(飲み会・「なんとなく外食」)をやめた
50代になると、付き合いの飲み会や外食が増えがちです。私も「断りづらい」を理由にしていましたが、冷静に考えると“惰性”も多かった。
ゼロにしたわけではありません。回数を減らし、「行く価値があるものだけ」に絞りました。さらに、家族の外食も“イベント化”して、回数より満足度を重視。結果、支出が減っただけでなく、翌日の体力と時間が戻ってきました。これが投資の継続にも効きます。
2. 個別株の短期売買をやめた
昔は「この銘柄が上がりそう」と、ちょこちょこ触っていました。結果は、売買手数料や税金以前に、メンタルが削られます。仕事中も気になるし、判断が雑になる。
50代は、失敗のダメージが大きい年齢です。取り返す時間が減るからです。だから私は、コアはインデックス中心へ。個別株は“優待目的で最小限”に寄せました(優待で生活が少しラクになるのは事実なので、そこは割り切り)。攻めすぎない方が、最終的に残ります。
3. サブスクの放置をやめた
見直すと、使っていないサービスが必ず出てきます。家族で共有しているつもりが、誰も見ていない動画、惰性で続けているアプリ課金など。
サブスクは月数百円でも、積み重なると固定費になります。私は「年1回、棚卸しの日」を決めて、不要なものは解約。ポイントは“我慢”ではなく“仕組み化”です。棚卸しを予定に入れてしまうと、面倒でもやれます。
4. ポイントの“追いかけすぎ”をやめた
ポイントは大好きですが、追いかけすぎると逆に損します。還元率のために遠回りして買う、不要な買い物を増やす、キャンペーンに振り回される。これ、地味に家計を蝕みます。
私は「生活動線で自然に貯まる分だけ」に方針転換しました。ポイントは“副菜”。主菜は、投資信託の積立と固定費削減です。あと、ポイント残高を増やすこと自体を目的にしない。ここを決めるだけで、ムダ買いが減ります。
5. 現金のだぶつき(寝かせすぎ)放置をやめた
不安だからと現金を厚くしすぎると、インフレ局面では実質的に目減りします。私は生活防衛費を決めたうえで、それ以上の現金は“目的別”に整理しました。
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近い将来に使うお金(教育費・車検など)は現金
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使う予定がない余裕資金は投資へ
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急な出費用のバッファは別枠で確保
この整理だけで、「不安だから現金」という曖昧さが減り、迷いが減りました。迷いが減ると、相場が荒れても売らなくなります。結局、増える確率が上がりました。
「月1万円台でもOK」と言える条件
同じ月1万円台でも、状況で意味が変わります。私の感覚では、次のどれかを満たしていると“続ける価値”が出やすいです。
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すでに一定の資産があり、運用益が家計の味方になる
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生活防衛費が確保できていて、暴落時に投資を売らずに済む
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借金やリボがなく、毎月の家計が(小さくても)黒字で回っている
逆に、家計が慢性的な赤字なら、積立額の大小以前に立て直しが先です。投資は余剰資金でやる。ここは私はブレません。
50代で積立が少ないときに「やってはいけない」3つ
最後に、私の失敗も含めて。積立が少ない時期ほど、次の行動は危険でした。
①一発逆転のレバレッジ(信用取引・借金投資)
取り返したい気持ちは分かります。でも、50代での大きな失敗は致命傷になりやすい。私はレバレッジには否定的です。逃げ切り戦略は、勝つより“退場しない”が大事です。
②相場が良い時だけ積み、悪い時に止める
これはメンタル的にやりがちです。でも結果は逆になりやすい。積立は自動化して、感情を挟まない。月1万円台でも、ここを守ると積み上がります。
③家計の赤字を放置して「投資でなんとかしよう」とする
投資は万能ではありません。赤字の穴埋めを相場に頼ると、下げ局面で詰みます。まずは固定費と“やめる支出”を探す。投資はその次です。
まとめ:増えた理由は「積立額」より「やめたこと」
月1万円台でも増えたのは、元本の力と、制度と、継続。そして何より“増やす邪魔”を消したからでした。
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運用益が主役になる資産規模を理解する
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新NISAで税金の漏れを減らす
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下落局面でもやめない仕組みを作る
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見栄/短期売買/サブスク放置/ポイント追い/現金だぶつきをやめる
積立額を増やせない時期は誰にでもあります。だからこそ、やめることで「守り」を固め、続けることで「攻め」を残す。50代は、そのバランスで逃げ切りに近づけると思っています。
私が積立を月1万円台に落としたときの「優先順位」
積立を減らす判断は、気持ち的には負けた感じがします。でも私は、次の順番で整理しました。
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生活費を回す(赤字にしない)
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近い将来の支出を確保する(教育費など)
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投資は“続ける最低ライン”だけ残す(月1万円台)
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余裕が戻ったら、機械的に増額する
ポイントは3)です。ゼロにすると再開のハードルが上がります。月1万円台でも「投資家でいる」状態を保つ。それが、相場との距離感を保つのに役立ちました。
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