新型コロナウイルスの営業で軒並み株価が下落している。逆張りで仕掛けるなら株主優待も狙い目。
新型コロナウイルスの影響で連日株価が大きく下がっています。しかも、終息の目処が立っていないので、今後も被害が拡大する恐れが十分にあります。株価も底値が見えない状況になっています。世界的な感染の拡大と人とモノの移動が制限されていますので、実態経済に大きなダメージを受けています。日本国内でもテレワークの推奨や企業などでは出張の制限がかかっています。また、全国の小中学校が休みとなり子供たちの活動も制限されています。
旅行、観光、交通、宿泊業関連は大打撃
テーマパーク関連の東京ディズニーランドや大阪のユニバーサルスタジオジャパンも休園しており日本全国的に経済活動が低下しています。恐らく観光地などもお客さんが少なくなっていると予想されます。そう考えると旅行、観光、交通、宿泊業関連の業種の人たちは経済的には大きな打撃を受けているので、今後資金繰りなどが大変になってくるかと思います。政府は経済支援を行っていくことを発表していますが、支援が行き届くまで資金繰りが間に合うかも問題になってくるかと思います。迅速な対応をしないと経済的な打撃がさらに大きくなってしまいます。
3月権利確定日付を狙う
しかし、株主投資家でしたら、ここでチャンスを見つけに行くことも大切です。上場企業だと株主優待を実施している企業が多くあります。そこで株価が大きく下がっている人気株主優待を狙うのも発想としてありだと思います。それでは、3月権利確定日付で狙い目な人気優待株を見てみましょう。
航空関連株
今回の新型コロナウイルスの影響を大きく受けているのは航空業界だと思います。直近の株価も大きく下がっています。下手すると倒産するリスクもありますが、損をしても良いという覚悟で株を購入すると安くで株主優待の権利を手に入れれます。狙い目としては超大手のANAホールディングス(9202)と日本航空(9201)になります。
株価も1年前と比べて割安で購入できます。
会社 | 2019年3月14日終値 | 2019年3月13日終値 | 1年前との差額 |
ANAホールディングス | 3,980円 | 2,442円 | 1,538円 |
日本航空 | 3,901円 | 1,927円 | 1,974円 |
ANAホールディングス(9202)と日本航空(9201)の株主優待は国内定期航空路線片道1区間を株主割引券1枚で50%割引で購入出来るので人気のある株主優待になります。自分で利用しなくてもヤフーオークションなどで転売される人も多く、金券ショップなどにも並びますので換金性の高い割引券と言えます。その他にもANAホールディングス(9202)と日本航空(9201)で若干の優待が違ったりします。
ANAホールディングス(9202)と日本航空(9201)の航空券以外の優待内容
ANAホールディングス(9202)の場合、ANAグループの優待としてIHG・ANA・ホテルズグループジャパン優待、国内・海外パッケージツアー商品優待、空港内売店買物優待などの冊子を1冊貰えます。また、ANAのカレンダーが貰えたりANAの株主専用サイトがあり株主優待情報、ANA機体工場見学会の申し込み、ANA株主様カレンダーの選択などを利用することが出来ます。
日本航空(9201)の場合、ジャルパックツアー商品の7%割引券がもらえます。各基準日ごとに海外・国内ツアー各2枚の割引券が発行されます。
航空会社のメインの優待はやっぱり株主割引航空券になります。
しかし、メインの優待は国内定期航空路線片道1区間を株主割引券1枚で50%割引になります。この優待にも両社に若干の差があります。
日本航空(9201)の場合
〈3月末基準〉【有効期限】6月1日~翌5月31日
保有株数 | 優待枚数 |
100株以上 | 1枚 |
300株以上 | 2枚 |
500株以上 | 3枚 |
700株以上 | 4枚 |
900株以上 | 5枚 |
1,100株以上 | 5枚+1,000株超過分500株ごとに1枚増(年2回) |
100,000株以上 | 203枚+100,000株超過分1,000株ごとに1枚増(年2回) |
日本航空(9201)の場合、100株だけの保有だと9月末基準の時に優待券が貰えません。なので、どうせ購入するなら200株以上からがおすすめです。
〈9月末基準〉【有効期限】12月1日~翌11月30日
保有株数 | 優待枚数 |
200株以上 | 1枚 |
400株以上 | 2枚 |
600株以上 | 3枚 |
800株以上 | 4枚 |
1,000株以上 | 5枚 |
1,100株以上 | 5枚+1,000株超過分500株ごとに1枚増(年2回) |
100,000株以上 | 203枚+100,000株超過分1,000株ごとに1枚増(年2回) |
また、日本航空(9201)は3年以上で300株以上の保有で追加で優待が貰えます。
保有株数 | 追加枚数 |
300株以上 | 1枚 |
1,000株以上 | 2枚 |
10,000株以上 | 3枚 |
ANAホールディングス(9202)の場合
保有株数 | 優待枚数 |
100株以上 | 1枚(100株超過分は100株ごとに1枚増) |
400株以上 | 2枚(400株超過分は200株ごとに1枚増) |
1,000株以上 | 3枚(1,000株超過分は400株ごとに1枚増) |
100,000株以上 | 254枚(100,000株超過分は800株ごとに1枚増) |
ANAホールディングス(9202)と日本航空(9201)、両航空会社ともだいたい国内でしたら同じ航空路線を持っています。なので、特別にどちらかの航空会社にするか決めていないのであれば、日本航空(9201)の方が株価に対して割安になります。優待的にも200株を保有しているのが一番、優待効率がいいです。(購入する際は自己責任でお願いします。)
オリエンタルランド(4661)も3月権利確定日付の人気優待株です。
オリエンタルランド(4661)は新型コロナウイルスの影響を大きく受けています。東京ディズニーランド、ディズニーシーは新型コロナウイルスの影響で休園しています。業績的には大きな影響を受けると思います。しかし、1年前と比べると株価はそれほど下がっていません。ただ、一時は1株、17,000円近くの値段をつけていたので、それよりかは購入しやすくなっています。
1年前の株価と比べると75円しか下がっていません。
会社 | 2019年3月14日終値 | 2019年3月13日終値 | 1年前との差額 |
オリエンタルランド | 12,235円 | 12,160円 | 75円 |
オリエンタルランドの優待内容
オリエンタルランドの優待は人気の東京ディズニーランド、ディズニーシー1デーパスポートです。
保有株数 | 優待枚数 |
100株以上 | 1枚(3月末のみ) |
400株以上 | 1枚 |
800株以上 | 2枚 |
1,200株以上 | 3枚 |
1,600株以上 | 4枚 |
2,000株以上 | 5枚 |
2,400株以上 | 6枚 |
3月末権利確定日付の人気優待銘柄ではありますが、最低購入金額が1,216,000円(2020年3月13日終値)と高いので、本当に余裕がある人でないと購入は難しいかも。
最後に
3月権利確定日が近いので、狙い目の株主優待株として書きましたが、優待狙いで本来のパフォーマンスを落としたら意味がありません。今回の新型コロナウイルスの影響を受けている業種で、比較的安全ではないかと思っている3社だけを上げさせて頂きました。しかし、何も保証するものではありません。購入するとしても自己判断でお願いします。こちらでは一切責任を負いかねますので、よろしくおねがいします。