投資

50代の生活防衛費はいくら?家族持ち賃貸の現実ライン

はじめに:50代の「現金不安」は正しい

私は50代の平社員で、妻はパート、子どもは高校3年と中学2年。家は賃貸です。総資産は8,000万円台まで増えましたが、「現金がいくらあるか」だけは今も気になります。
なぜなら50代は、収入面でも支出面でも“想定外”が起きやすいから。教育費・修繕・親のこと・自分の体調…そして会社の景気。投資の成績より、家計の耐久力が試される年代だと思っています。

この記事では、家族持ち賃貸の私が考える「生活防衛費(生活費の備え)」の現実ラインを、決め方の手順と一緒にまとめます。

まず前提:生活防衛費は「投資の敵」ではなく「投資の味方」

生活防衛費を厚めに持つと、投資に回すお金が減ります。これは事実。
でも、生活防衛費が薄いと、相場が下がった時に“売らされる”確率が上がります。私はこれが一番怖い。暴落で資産が減るのはまだ耐えられても、生活費の都合で損切りするのはダメージが大きいからです。

だから私の結論はシンプルで、「売らないために現金を持つ」。ここがブレないと、新NISAで積み立てても心が持ちません。

(参考)上場株式などの利益や配当には通常20.315%の税率がかかりますが、NISAなら非課税です。長期で非課税メリットを活かすほど、“途中売り”を避けたい理由が増えます。

50代・家族持ち賃貸の「現実ライン」3段階

結論から言うと、私は生活防衛費を次の3段階で考えています。

① 最低ライン:生活費3か月分(私が“死守”しているライン)

私が最低限として死守しているのが「3か月分」。
理由は単純で、もし何かあっても“判断する時間”を確保したいからです。転職するにしても、配置転換に耐えるにしても、医療費が増えるにしても、3か月の現金があるだけで選択肢が増えます。

② 標準ライン:生活費6か月分(家族持ちならここが安心)

家族がいると「自分だけ我慢すればいい」が通用しにくい。
特に子どもの受験期は、急な出費が重なることがあるので、6か月分あると精神的にかなりラクです。私の体感でも、相場が荒れた時のメンタルが全然違います。

③ 守り重視ライン:生活費9〜12か月分(収入が不安定・支出が読めない人向け)

50代は、病気や介護など“期間が読めないイベント”も増えます。
また、フリーランス・自営業・歩合が大きい方は、12か月分を持つと安心感が段違い。私は会社員ですが、業界の景気次第で残業が減ることもあるので、9か月分までは「状況によりアリ」と考えています。

生活費をどう見積もる?「固定費+変動費」の2階建てで決める

ここで一つ注意。生活防衛費は「家計簿の平均支出」をそのまま掛け算すると、ズレます。
私は次の2階建てで見積もります。

  • 固定費(家賃、通信、保険、サブスク、学費など)=削りにくい

  • 変動費(食費、日用品、外食、レジャー)=削れる余地がある

つまり、いざとなれば変動費は絞れる。だから防衛費の計算は「固定費寄り」で考えた方が現実的です。

ちなみに総務省の家計調査では、二人以上世帯の消費支出は2024年平均で1か月約30万円というデータがあります。
ただ、家賃や教育費の比重は家庭で全然違うので、「自分の固定費」を把握する方が大事です。

50代で“追加”したい防衛費:年1イベント枠と突発枠

生活費×月数だけで足りるかというと、微妙です。50代はイベントが多い。
私は生活防衛費に、次の2つを上乗せして考えています。

年1イベント枠(10万〜30万円目安)

  • 自動車関連(タイヤ、車検、保険の更新)

  • 家電の買い替え(冷蔵庫、洗濯機、エアコン)

  • 子どもの行事(部活、受験、遠征、入学準備)

ここは“毎年ではないけど、毎年何か起きる”ゾーン。ゼロで見積もると、家計が簡単に崩れます。

突発枠(医療・引っ越し・冠婚葬祭)

急に大きい出費が出るのがこの枠。
賃貸だと、更新・引っ越しの可能性もゼロではないので、私はこの突発枠を軽く見ないようにしています。

私の結論:投資を続けるなら、現金は「薄すぎない方が得」

新NISAは、つみたて投資枠が年120万円、成長投資枠が年240万円で、合計年360万円まで投資枠が広がりました。
制度が強力になった分、“続ける力”がより重要になったと感じます。

そして続ける力の正体は、私は「現金」だと思っています。
生活防衛費は、資産形成のブレーキではなく、暴落局面でアクセルを踏まないためのシートベルト。私は今も「まず3か月分は死守」、その上で家計や仕事の不確実性に応じて6〜12か月を検討、という形に落ち着きました。

最後に、迷ったらこう考えるのが現実的です。

  • 眠れないなら増やす(投資はメンタル競技)

  • 眠れるなら増やしすぎない(機会損失もある)

  • どちらでも迷うなら、まず固定費の見直し(守りのコスパが高い)

防衛費は正解が一つではありません。でも「自分の家計で再現できる形」に落とせれば、50代でも投資はブレにくくなります。

生活防衛費の決め方:3つの質問に答えるだけ

私は“数字の正解”を探すのをやめて、次の3つの質問で決めています。家族持ちにはこの方がブレません。

Q1. もし来月から収入が20%減ったら、家計は耐えられる?

会社員でも残業代が減ったり、賞与が下がったり、思ったより簡単に収入はブレます。
ここで大事なのは「投資を止めれば耐えられる」のか、「投資を止めても赤字なのか」。後者なら、防衛費を厚くする前に固定費の手術が優先です。

Q2. 子どものイベント(受験・進学)に、今後2年でいくら要る?

高校3年と中学2年のいる我が家は、ここが一番読みにくい。
塾・模試・受験料・交通費…“単発で数万円”が続くと、地味に効きます。私はこの「2年分の教育イベント費」を別枠で現金に寄せています。投資の取り崩しで賄うと、相場次第で予定が狂うからです。

Q3. 「家計の最悪シナリオ」を1つだけ決める

全部の最悪を想定すると、永遠に現金が足りません。
だから私は、最悪シナリオを1つだけ決めています(例:自分が2か月休職、かつ家電が壊れる)。その1つを飲み込めるだけの現金があれば、あとは起きたら対処する。これくらいの割り切りが、50代には必要でした。

生活防衛費の置き場所:私は「安全×使いやすさ」を優先

生活防衛費は“増やすお金”ではなく“守るお金”なので、私は利回りよりも使いやすさを優先しています。

  • 普通預金:すぐ使える(最優先)

  • 定期預金:一部はアリ(ただし解約の手間を理解してから)

  • 証券口座のMRF:すぐ換金しやすいが、銀行より心理的に“投資と混ざる”ので注意

逆に、生活防衛費を株式や高リスク資産で持つのは私はおすすめしません。
暴落時に「生活費が減った」と「資産が減った」が同時に来ると、メンタルが折れやすいから。私は過去に、個別株で含み損を抱えた状態で急な出費が重なり、判断が雑になった経験があります。

50代がやりがちな落とし穴:防衛費の“つもり貯金”

最後に落とし穴を3つだけ。私もやりがちでした。

① クレカの枠を防衛費だと思う

クレカは便利ですが、借金は借金。
「払える現金」がないと、結局は翌月の家計を圧迫します。防衛費は“いつでも清算できる”形で持つのが大事です。

② NISAの評価益を防衛費にカウントする

評価益は幻になり得ます。特に50代は時間が貴重なので、暴落で戻るのを待つ余裕がない局面が出てきます。
防衛費は、評価がぶれない現金で持つ。私はここを分けてから、投資の成績より心が安定しました。

③ 「入金力」が落ちる時期を甘く見る

20〜40代の感覚のまま「そのうち増える」と思うと危険です。
子どもが大きくなると支出は増え、親のことも増える。加えて、昇給が鈍化する会社も多い。だから私は、50代は“攻める前に守りを固める時期”だと割り切っています。

まとめ:目安はあっていい。でも最後は「続けられる形」だけ残す

  • 最低ライン:生活費3か月分(判断の時間を買う)

  • 標準ライン:生活費6か月分(家族持ちなら安心度が上がる)

  • 守り重視:9〜12か月分(収入や支出が読めない人向け)

そして、月数の掛け算よりも「固定費」と「教育イベント」「最悪シナリオ1つ」で決めた方が、50代の家計にはフィットします。

私は今も、“現金を持ちすぎて損してない?”と思う日があります。
でも、投資を続ける目的はFIREではなく、老後の安心と家族の生活を守ること。そこに立ち返ると、生活防衛費はやっぱり必要経費でした。

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