雑記

お金の特徴は流動性と自由度が高いことにあります。流動性のない金融商品には気をつけたほうがよい。

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偽物のお金持ちなどいません。お金を思っている人はみんな本当のお金持ちなのです。

私の嫌いな言葉に「本当の金持ちは」というのがあります。成金の人たちを揶揄したいのか分かりません。「本当の金持ちは〇〇しない。」みたいなことを言う人がいます。本当の金持ちはファーストクラスに乗らないとか、本当の金持ちは高級時計を買わないとか、わけのわからないことを言ったりします。本当に呆れてしまいます。これはお金のことをまったく分かっていないか、ただの嫉妬です。

100万円は誰に対しても100万円です。

お金には色がないのです。人によってお金に対する価値観が違うことがあると思いますが、お金の価値については誰に対しても平等なのです。誰に対しても100万円の価値は100万円です。例えば100万円を年利10%の債権に投資した場合、誰に対しても1年後に10万円の利息が付きます。これがお金のいいところです。お金は誰に対しても平等に効果を発揮してくれます。何の差別もありません。

年齢、出生、学歴、経歴など何も関係ないのがお金です。

それを「本当のお金持ち」と言うのは愚の骨頂です。お金持ちの人に偽物などありません。お金を持っている人がお金持ちです。成金であろうと何世代もの間、資産を受け継いでいるお金持ちも、お金においては同じです。これをお金に対してお金以外の価値観を持ち出すのは感心できません。このような行為は差別を生みます。出生や性別、学歴や経歴に関係なくお金については平等に評価されるべきです。これこそが資本主義経済の良いところなのです。誰もが努力すれば資産を築き評価されるべきだと思います。努力なく親の資産を受け継いだだけの人もいるかも知れません。しかし、それでもお金においては平等に評価されるべきだと思っています。資産家の家に生まれることも社会としての信用を持って生まれて来ただけのことです。

お金に目的を持たせて金融商品を購入するのはやめましょう。

ただ、「本当のお金持ち」と言っている人を批判したいだけではありません。お金に色をつけて判断するのは判断を謝る可能性があるので気をつけたほうがいいということを言いたいのです。先程も書きましたが、お金の特徴はその人の属性には関係ありません。しかし、世の中はお金に色を付けたがります。

学資保険は典型的

特の多いのが学資保険です。学資保険とは教育資金を準備する保険のことを言います。知らない人もいると思いますが、保険関係の仕事をされている人が知人にいる場合、子供が生まれたら必ずと言っていいほど、すすめられる保険です。まず、子供が大学を出るまでにかかる学費が全部私立だと2,000万円以上かかると脅されてすすめられる保険です。

お金の自由度を大切にする

私はもともと保険商品に良いものがあるとは思っていません。学資保険のように目的をもって貯蓄するタイプの保険は一瞬よさそうに思います。しかし、お金に色が付き目的化されてしまいます。そうすることによってお金の持つ自由を失ってしまいます。お金をある目的のもと一定期間縛りつけるより、自由度を大切にする方が大切です。債券投資のように一定期間経過後に確実に利益になるのなら検討する価値があると思いますが、保険商品の場合はメリットを見出すのが難しいです。

学資保険の主なデメリットは

 ・途中で解約で元本割れのリスクが有る。

・保険を充実させると返戻率が低下する。

・お金の自由度を失う。(流動性が低下する。)

などが上げられます。

金融商品は複雑になればなるほど売り手の利益が大きいと思って良いです。

これらのリスクを払うくらいなら自分で貯蓄をして投資した方がよっぽどいいです。保険商品というのは原価が本当にわかりにくく出来ています。金融商品は複雑になればなるほどコストが高くなり顧客が払う手数料が多くなります。逆に言えば売り手の利益が大きくなるので営業マンが力を入れて販売する商品といってよいです。

流動性を失うことのデメリット

学資保険などは強制的に貯蓄が出来て解約すると損をする可能性があるので、強制的に貯蓄が出来るというメリットはあります。しかし、メリットと言えばそれくらいのものです。それだと自分の意志でしっかり投資をした方が他人に払う手数料コストを浮かすことができます。また、学資保険に加入して流動性を失うことのデメリットもあります。子供が小さい時に何か才能があり、小さい時に集中して教育投資したほうが良い場合もあるかも知れないのです。その時、保険商品にお金を縛り付けておくことが足かせになります。これがインデックスファンドなどに投資をしておけば必要な額を必要なだけ引き出せば良いのです。インデックスファンドは流動性に影響はありません。ただ、iDecoやNISAなどの税制上の優遇が受けられる資産は引き出すことが得策でない場合があり得ます。なので、解約には検討が必要です。しかし、学資保険よりマシだと言うっことは言えます。

最後に

お金に色を付けて使いみちを決めるのはおすすめしません。しかし、金融商品などはお金に色を付けて目的化し、顧客に売りつけることが良くあります。高齢や向けの投資商品とかガン保険などが典型的です。何か目的化された金融商品には気をつけたほうがいいです。基本的にお金に色がないことを意識して下さい。本来お金は自由で流動性があることが特徴なのです。それを自ら不自由にする必要はないのです。